北上れんさんのレビュー一覧

みちづれポリシー コミック

北上れん 

すれ違いばっかの二人。

ひとり占めセオリーにて、微妙に当て馬役だった西岡センセーのお話。

大学時代の同級生である二人。
頭は悪くないのに、トロくて足りなくてあまいものが大好きで子どもみたいな西岡のことがかわいい。
西岡が好き。
けれど友人のままのほうがずっと一緒にいれる。──叶う望みはないのだから。
そう思って気持ちを殺していた。

西岡にちょっかいをかけてくる平野が気に入らず、だけど羨ましい。
西岡…

1

吉原艶情 小説

沙野風結子  北上れん 

異国人の陰間

ちょっと珍しい設定。でも、ラブストーリーだけでなく物語の進行がしっかりしていて、相変わらずの沙野さんという出来、非常に読み応えがあって私は大変満足しました。

舞台は鎖国時代の吉原。受けは堅物で恋をしたこともない特高。ひょんなことから売れっ子陰間、しかも異国人に助けられ、体の関係に。。
最初は反発しつつも、心の交流をするうちに引かれていく。王道展開ながら、ラブストーリーだけで終わらないのが沙…

1

心臓に甘い牙 小説

バーバラ片桐  北上れん 

つまりはメロメロなんですね?

父が勝手に作った借金を取り立てにくるな!
意気込んでヤクザの事務所に怒鳴り込みに来た真俊。
しかしそんな道理は当然通らず、妹を差し出すか、自分が身体を投げ出すか。
妹には手を出させない。
真俊は自分の身体を投げ出し、毎晩奥浦のもとへ通う。
身体は奪われても、心までは屈しない。
けれど快感に溺れてしまう自分が恐い。
憎い。目の前の男が憎い。
そう思っていたはずなのに、労りを見せてくる…

4

恋愛できない仕事なんです 小説

砂原糖子  北上れん 

それでもするんです、恋愛。

これはかなり自分のツボをついた作品でした。
強気で美人、腕っ節も貧弱じゃないよ!な本名とガサツで少し生意気、でも一途で男前な塚原。

薬物取引がるとの情報を得て張り込み捜査をする二人。
いよいよ突入となり本名と塚原も建物へ。
そこで男をひとり取り逃がしてしまう。

本名さんの見事な背負い投げが決まるも、その無茶さに塚原は本名を咎めるんですが本名は気にもせず。
けれど係長が窘めると素…

6

ひとり占めセオリー コミック

北上れん 

独占欲と世話焼き

◆ひとり占めセオリー◆
大学の同級、佐倉のアパートに転がり込んで同居状態。
一番近くにいるのは俺なんだろうけど、『一番』は俺じゃない、ともやもやする立花。
女の子と楽しそうに話す姿を見てイヤな気持ちになる、その気持ちに思い当たってしまう。
一緒にいたい。でも、一緒にいられない───。

うだうだ悩む立花がかわいいったら。
背中から抱きつかれんのはヤッバイよねぇ。よく耐えた佐倉!…いや…

0

艶情 王者の呼び声 小説

岩本薫  北上れん 

産めなくてもいいって言って

人狼一族とその「つがい」たちが激しく互いを求めあう「発情」シリーズ。立派に主役を張れるくらいに次世代が育ったので、いよいよ本格的に再始動です。世代をまたぎ、国境を越え、なにやら壮大な大河ロマンの様相を呈してきましたっ!!

 今回の主人公は、神宮寺迅人が産んだ双子の片割れ、峻仁クン(16歳)。お相手は英国の名門人狼一族・ゴスフォード家の当主アーサー(37歳)。滅亡の危機に瀕した一族を救うため…

10

妄愛ショコラホリック 小説

川琴ゆい華  北上れん 

狂犬ハチ公w

ザ・変態。
攻めがもう突き抜けた変態です。
ヤバいぐらい究極わんこ。忠犬じゃない、狂犬だよ、と頼朋に納得。

カフェを営む頼朋の前に現れたのは、世界一のショコラティエ。
超イケメン、ありとあらゆる資格を取得したハイスペックなその人物・高晴の正体は、昔こっぴどく振った後輩で。
なんと十年以上も頼朋を想い続けたド変態のストーカーだった。

ストーカーっぷりが凄まじい。
執着というか妄…

4

艶情 王者の呼び声 小説

岩本薫  北上れん 

前編としての仕掛けはお見事

大好きなシリーズの新章が主役を双子の息子に据えて戻ってきました。
双子の弟:峻仁(タカ)が【蜜情】に出てきた英国ゴスフォード一族にさらわれます。

17年前、【蜜情】で神宮寺家と交わした誓約は一族の長:オズワルドの死とともに葬られ、あらたに長(アルファ)となったアーサーの判断のもと一族の絶滅回避のため日本へ向かい、まんまと『イヴ=タカ』を拉致し種付けをします。

このシリーズの大きな縦糸…

9

艶情 王者の呼び声 小説

岩本薫  北上れん 

不憫萌え

受け様は高校一年生。峻仁。攻め様は37歳のイギリス人アーサー。
受け様も攻め様も人間なんだけれど狼に変身することができる人狼の一族。

日本の普通の人間の社会の中で自分を抑えながらも、少し特殊でも大切な家族の中で平穏な毎日を過ごしていた峻仁。
まだ恋も知らず。いつか出逢う「つがい」の相手が気になってはいても全く思い描けず。人狼であるが故の高い能力を持て余して憂鬱になったり。
心も身体も未…

4

艶情 王者の呼び声 小説

岩本薫  北上れん 

しゅみじゃないだけで、この作品が低評価なわけじゃないです。

思いっきりネタバレしてます。
なので気になる方は読まないで下さい。

岩本さんは作家買い作家さんです。
このシリーズが大好きで、この作品が発売されるのを数日前から過去作を読んで復習して待っていました。
すごい期待していました。
しかし今回は私の精神状態と、この作品が合わなく「しゅみじゃない」としか付けられなかったのです。ちょうど犯罪事件の手記を読んでドーンとなっているところに、岩本さん…

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