chikakumaco
「気持ち悪いのは俺なのに。
黒瀬くんじゃなくて、俺なのに。
く、黒瀬くんを汚して、ごめんなさい。」
子供の様に泣きじゃくる城谷さん。とても切ないシーンでした。
さすがの黒瀬くんも、この時ばかりは優しい表情をしていたかと思います。
自分が汚れるのを恐れて、手があかぎれてしまうほど洗う強迫性障害なのに。
汚れているのは自分だと、幼い頃のトラウマが呼び覚ます。
あんなに小さ…
2巻では、確かに2人の中は近づいたと思ったのです。
黒瀬くんが、ドS攻めなのは解りました。ええ、解っていますとも‼︎
ですが、黒瀬くんが冷たい…ううう。城谷さんが可哀想になってしまいます。
近づいては離れる、満ち干きする波のように。
この巻では、付き合ったらする事、したい事のフラグが立ちまくりです。
初めてのお泊り。
初めてのプレゼント。(服を買ってもらう)
初めての水族館デート。
…
2015年の「ちるちるアワード」で、「啼かぬなら、泣かせてみよう城谷さん」とキャッチ付けられてただけに、城谷さんはグズグズに泣かされてしまいます。
1巻では、黒瀬くんの態度は曖昧にも見えて、城谷さんを揺さぶったのですが、この巻ではハッキリ好きだと言うし、泣かすし、触りまくるし、
城谷さんは気持ち悪いやら、いいやらで、大変な事になってしまいます‼︎
個人的には、パニックになって、真っ赤になって…
「この世にあるものは全て汚い。息が苦しい。」
度を超えた潔癖症、強迫性障害の城谷さん。
城谷さんの息苦しさを感じられる程の緊張感で、終始読み手側も息詰まる展開です。
城谷さんの方は、(あらすじに書かれている様に)黒瀬くんに魅かれていきますが、黒瀬くんの方は…?この1巻では、読み手側の想像によるところで、補足しないと…
描き下ろしで、「そうよね?黒瀬くんも城谷さんにきっと魅かれてるよね?…