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菜槻さあり 穂波ゆきね
葡萄瓜
とりあえずこれにて『国立&育美』シリーズの 最終巻となっている訳でございますが…… 正直生殺しな気分です。 伏線は凡そ回収できている筈ですので、最後の 締めが欲しいですね。 同時収録作は主人公達に寄り添っていたカップル達の 決め話。こっちは綺麗に締まっています。
本編は…受が他所のバカップルにあてられてしまう 展開です。 うん、それでもしっかり攻に懐くんですけどね、この子は。 『SWEET LIFE』は受の姉君の話、『Once More』は受の 中学生時代のサイドストーリーです。 『北極星になれない』は作品世界を同じくするのみの 別作品です。
思えばこの主人公達の登場するシリーズも また作者さんが構成した作品世界の一部 なんでありまして、彼等が狂言回しになる 場合もあり得ると言う事なんですね。 この本編では辛うじて主役を張ってますが。 同時収録作、本編より一寸長いです。
脳天気なバカップルに忍び寄る不穏な影? でも基本的な部分で気持ちがしっかり寄り添ってる から結局ご馳走様な展開です。 同時収録の『jinx』は主人公達の先代のお話。
評者がこの本を読み進めてBLだよねと 認識するまで読み返す事二回。 で、受攻の関係を把握してから「こういう のもアリになったんだなぁ」としみじみ 感じ入ったのを覚えています。 BLっぽい部分よりもそれを盛り上げる為の 拝啓描写がさりげなく濃厚です。 だから飽きないし、古びない。佳作です。