穂波ゆきねさんのレビュー一覧

はじめてのひと 小説

椎崎夕  穂波ゆきね 

いろんな意味ではじめてのひと

帯に「好きになってはいけない人だった」って書いていたんですが、本編を暫く読み進めてなんとなくハッとさせられました。
こういう攻めと受けの複雑な関係の話は難しい立ち位置なために葛藤して、どういう結論を出すのか、そこが着目すべきポイントだと思います。
ただお互いが好き、それだけでいいじゃない。と割り切ってしまえば簡単な話です。ですが、そういう人間味の感じられない話は好きではありません。如何に受けと…

2

先輩とは呼べないけれど 小説

可南さらさ  穂波ゆきね 

キューピッドはクロさん

ほのぼのとしていて、読んでて心が温かくなりました。
舞台は保健センター。
そこの若き所長、及川と、事務の理人のお話です。

及川は、過去に大学病院勤務の優秀な外科医だったにも関わらず、今は保健センターで地域の方と和やかに日々を過ごしています。
ちょくちょく席を離れてフラフラしてしまう為、その都度理人が小言を言いながら連れ戻したりするのが日常になってますが、そんな彼らは実は高校の先輩後輩関…

2

灰とラブストーリー 小説

砂原糖子  穂波ゆきね 

ラブコメとしては面白かった

私にはかなり久々の砂原さん。灰?灰ってなんだ?と思ってたら、なるほど桜島ですか。ほんとにそんなにすごいんでね~火山灰。それにしてもこのクリエイティブディレクターの久我山、鼻持ちならない思春期真っ盛りで自意識過剰+偏見の塊で、中馬にはもったいないような、こういう懐の深い大人の男だからこそ合ってるような、いやでもいったいどこがよかったんだ中馬よ!とずっともやもやしながら、可愛さを見いだせずに最後まで読…

5

その時ハートは盗まれた コミック

金丸マキ  穂波ゆきね 

ハートを盗まれる

タイトル通り、ハートを盗まれました・・穂波先生の麗しき絵に。

表題作で殆ど内容を占めますが、こちらはあらすじ通りのラブコメディー。
キャラ描写や設定は甘いもの、深く考えずにさらーと読み込めます。
ほんと良くも悪くもあらすじを裏切ることはないので、興味を持たれた方は読まれてみては。表題作だけなら、中立か萌えです。

ーーが、皆さま書かれているように、同時収録の『接吻スキャンダル』が良す…

0

凛! -RIN-(3) コミック

神奈木智  穂波ゆきね 

圧倒的な存在感

このシリーズ、好きすぎて好きすぎて、1・2巻とだらだら自分の想いの丈を思いっきり語らせて貰いましたが、どうしてもあと1個だけ叫びたくて、3巻のレビューも書いちゃいます。


・・・大和が格好良すぎます!!!

ーいえ、この3巻のメインはきっと桂の成長だろうなとは思うんです。
迷いの消えた彼の弓はとても清々しく力強くて、1巻から彼を見守ってきた読者の一人としては感慨深いものがあります。

2

凛! -RIN-(2) コミック

神奈木智  穂波ゆきね 

世代交代

「凛」2巻。今巻は、三年生で部の大黒柱だった大和と草が引退することにより、新しく部長と副部長になった香一と桂の葛藤と成長が描かれています。
勿論、桂を巡る草と香一の三角関係も見所なんですが・・、個人的には先輩引退後の部内での色々な葛藤を上手く表現されているところに高い評価を付けたいです。

部活動をされていた方なら、恐らく経験があるのではないかと思いますが、
偉大なる先輩たちの後って、凄ー…

1

凛! -RIN- コミック

神奈木智  穂波ゆきね 

凛とした射手たち

長くなるので、内容紹介は他の方のレビューを参考にして貰うとして、魅力溢れるキャラクター達をそれぞれが持つ射風と一緒に紹介していきます。

まず、受けの桂。顔立ちは可愛いけれど、中身は結構頑固で負けず嫌い。
真面目な性格ゆえに甘えちゃいけないって一人でグルグル悩んで頑張ろうとしますが、そんな姿が逆に庇護欲を誘っている。
透き通っていて真っ直ぐな子な故、弓については心がそのまま反映されちゃうの…

4

その時ハートは盗まれた コミック

金丸マキ  穂波ゆきね 

かなり直截的な表現で穂波さんの美しいベッドシーンを堪能できます。

穂波さんのこれまでのコミックスの中では多分一番ベッドシーンの多い一冊です(※あくまで穂波さんの作品比ですので、例えば左京さんの様にそういったシーンに定評のある先生方の作品からしたら非常に少ないですが)。初めて読んだ時は、穂波さんもこういう直截なシーンをお描きになるんだとかなり驚きました。勿論原作の方の流れに沿っていらっしゃるので自然そうなるのでしょうが、それは別として驚いてしまって。元々好きで挿絵…

0

てのひらの星座 コミック

桜木知沙子  穂波ゆきね 

ピュアな世界・・・

桜木先生の「教え子のち、恋人」が結構ツボに入ったので、この作品も購入してみました。
いとこ同士もので、子供の頃はとても仲の良かった二人が、主人公の些細な勘違い(男の意地)から、疎遠になってしまい・・・大学生になって再会、しかもひとつ屋根の下に暮らすことに・・・、ところがいとこは主人公に対して無愛想で・・・という展開。

実は同居することになったいとこは、ずっと主人公の事が好きで、でも不器用ゆ…

2

他人じゃないけれど 小説

樋口美沙緒  穂波ゆきね 

受がダメ

どうしよう、全然萌えない。
デビュー作からずっと購入してる作家さんですが、ここ最近の3冊とも全部苦手路線で、えいやっと思い切って手を出したらやはりのドボン。

どれをとっても、ネガループ。
そのくせ鈍感で変な勘違いとかして、ずれた方へ誤解する。
このすれ違い方が、白々しいというか鼻についてダメでした。
養い親の人格が飛んでて感情移入出来なかったり、なんでそこでそうなるかなぁ、といちいち…

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