穂波ゆきねさんのレビュー一覧

他人じゃないけれど 小説

樋口美沙緒  穂波ゆきね 

酔っ払った勢いで…?

樋口美沙緒さんの作品を初めて読んだのはこの本だったかなぁ。義理の兄と弟のような関係の二人のお話です。

攻が幼い頃から長年密かに受のことを愛しく想っていて何かのキッカケで暴走してしまう展開が好きなので、篤史視点で進むにも関わらず忍のやるせない気持ちが伝わってきて、その切なさに萌えました。篤史自身は義理の父親ポジションである養父に恋していると思っていて、それがさらに忍を悩ませているのですが篤史に…

2

恋愛前夜 小説

凪良ゆう  穂波ゆきね 

ザ・三角関係

多角関係ってのは結局誰かあぶれちゃうので読後感よくするのが難しい題材だと思います。
あぶれちゃう人が嫌な奴なら、愛が足りないなら、話は簡単。
ストーリーや感情を盛り上げるための単なる当て馬として使い捨てできます。
でもそうじゃなかったら?
ヤコ先生は嫌な奴でもなくトオルに愛がないわけでもない。
優しくていい奴で素直でプライベートも仕事においてもトオルが大好き。
トオルもナツメのことは大…

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恋愛前夜(2) 求愛前夜 小説

凪良ゆう  穂波ゆきね 

純情受け

恋愛前夜で、なんとなく気になったヤコ先生
読んでみるかな…くらいで読み始めたのですが、恋愛前夜より好きでした。
見た目とは違うCP
続きが読みたいお話です。

2

灰とラブストーリー 小説

砂原糖子  穂波ゆきね 

ラブストーリーより灰が面白い。

タイトルの字面からの連想は、『灰とダイヤモンド』だったのだが
こちらの灰は桜島の灰、そしてコメディでございました。


誉は大手広告代理店勤務。
優秀にして眉目秀麗、人生負け知らずだったはずの彼は
とある経緯で鹿児島に左遷されてしまう。
くさくさした気分で着いた途端バスの乗車を巡って揉めた相手と
隣人として再会し……

外面はいいが、あまのじゃくで口が悪くて素直になれない誉が

2

先輩とは呼べないけれど 小説

可南さらさ  穂波ゆきね 

クロさんグッジョブ!

はー…やっぱりいいですね可南さんの作品は。
読んだ後幸せな気分になれます。今まで読んだどの物語も、カップル二人がただラブラブな描写だけではなく、脇役が魅力的だったりします。二人を支えたり、見守ったり、ときには壁となったりする人物もいるわけですが、今回の二人を繋いだのはラブラドールのクロでした。

あらすじは他の方が書いて下さってますので割愛させていただきますが、クロさんがいなければ恐らく及川…

1

アイソポスのひそかごと 小説

崎谷はるひ  穂波ゆきね 

悪くない王道

スパダリが健気受けにメロメロ~、な王道ストーリー。
しっかりと読ませる構成、文章はさすがの崎谷さん。しかし、どうも私、この評価の高い先生の作品が苦手なのです。

特に、受け視点で、恋愛に中学生のようにぐるぐる思考する展開が好きじゃない。これはまさにそれ、で、しかし最後まで読めたのはやはり作家さんの力か。

ぽつぽつと登場するイタリア語が面白く、作品に違ったテイストを与えていて好印象。

1

2.14事件 コミック

菜槻さあり  穂波ゆきね 

攻めがいまいち理解できないのですが

小説で長く出ている作品をコミカライズした内の一冊なのですが、やはり穂波さんの絵がとても素敵。
正直、小説は全部読むのを途中で挫折してしまったのですが…この作品はコミックスのほうが自分に合っていると思いました。
小説だとあまりにも子供達っぽい育生の一人称が子供向け小説のようで読みづらかったのですが、漫画だとこの子供っぽさ、無鉄砲さがいい意味でよく出ています。

でも、コミックスでもやっぱり育…

1

うちの巫女が言うことには 小説

神奈木智  穂波ゆきね 

嫌いではないんですが

穂波先生の絵と神奈木先生のお話し ということで読んでみました
嫌いじゃないです
嫌いじゃないけど、何回も読み返すか というと、それはなさそう・・・
なんでかよくわからないんですよ。
受けの禰宜さんも、攻めの刑事さんもキャラが一応あるんですけど
ちょっと弱いのかなあ?
もちょっと強引とか どっかあくどいとか あればいいのかなあ?
二人ともキレイすぎるから ? なのかも。
2作?ほど続…

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僕が一度死んだ日 小説

高岡ミズミ  穂波ゆきね 

2人の強い想い

この作品で一番印象に残ったのは、攻め様、受け様ともお互いに対する思いの強さ、というか執着の強さだと思います。
作家さんもあとがきで書かれてますが、二人とも愛の強さが半端ないです。
ファンタジー要素が含まれているので、それを受け入れられるか受け入れられないかが、ストーリーに素直に入っていけるかどうかということに影響を及ぼすかと思いますが、私はこういう設定は決して嫌いではないので、むしろロマンチッ…

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僕が一度死んだ日 小説

高岡ミズミ  穂波ゆきね 

タイトルもったいない気がします;

穂波ゆきねさんのイラストで
どぎゃーんともごぎゅーんともつかないような
なんとも言いようのない高揚感をいただけますありがとうございます!!

塾講師の鳴沢は、高校の頃の恋人を病気で亡くし
12年経った今でも夢に見る程孝徳を忘れられず苦しみます。
その孝徳が病床で言っていた言葉が
「必ず戻ってくるから」というもので
それに囚われたまま誰にも強く惹かれる事がありませんでした。
ある夜…

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