樋口ゆうりさんのレビュー一覧

騎士と誓いの花 小説

六青みつみ  樋口ゆうり 

泣いてしまいました。

私はどうも六青さんの作品に弱いです。

途中まで主人公のリィトが自分のことを「オイラ」と言っていたり、父親のことを「父ちゃん」と連呼していて、ちょっとこの言い回しにひいたところもあったり、すぐにリィトが涙と鼻水グチャグチャで泣いてイライラしましたが、しかし六青さん!押さえるところは押さえてあるのが本当にうまいと感じました。

幼い頃からの奴隷生活、それに伴う慢性的な栄養失調、無知無学、大変…

4

リスペクト・キス 小説

六青みつみ  樋口ゆうり 

姿を消すのであれば、ここまで消してもらえると気持ちいい。

この作品は私にとって思い入れのある作品でした。
当時、六青さんがデビューしていい作品を書く人だなと思っていたのですが、私の苦手なファンタジー作品が出たり、この作品に出てくる受けの洵があまりにウジウジしてイライラっとなり六青さんはそれ以来、読まなくなってしまったのでした。

ところが最近、読み返す機会があり再読。
なんとまあ、ウン年の時を経て洵は私の受けのツボとなっていたのでした。

確…

7

純粋な恋が降る 小説

あすま理彩  樋口ゆうり 

健気!かわいい!!

受けがとても健気です
子供のころのちょっとした恩をお返しするために
お屋敷に働きにきます

健気だしかわいい受けが一生懸命働いてくれたら攻めもそりゃ嬉しいですが
素直になれないので冷たく厳しく接していきます
受けは冷たく厳しくされてもめげずに頑張ります
そんな受けをみて攻めは受けを意識しはじめたり

もともと人間不信気味な攻めはある事件をきっかけに
受けは自分も利用するために一…

4

至福の庭~ラヴ・アゲイン~ 小説

六青みつみ  樋口ゆうり 

萌えるんだけどちょっと物足りない

六青作品を初めて読んだのですが、全体に漂う透明感のあるせつなさと痛さとほのかに甘いトーンは、もう神領域だと思いました。
なのに何故、神評価でなく萌え評価にとどまったかというと、他にも書いてらした方がいらっしゃいましたが、ラストの方の駆け足っぷりが物足りなかったから。
思い切って2冊とかにした方がよかったんじゃないだろうか。この作品。
とにかくラストが物足りない。
紙面が足りなかったのでばた…

5

束縛の赤い首輪 小説

伊郷ルウ  樋口ゆうり 

犬多すぎww

ストーリー的には悪くないと思います。
犬スキーなかたにはおすすめですww
あいにく私はそこまで大好きではないので、一匹でいいんじゃ・・・と思いました。
脇だから別にいいんですけど、受けの職場の店長がなんか好きじゃないです。
受けが攻めのお宅に拉致監禁されたところに店長がやってきて助けを求めたら、お得意様だからとか短期間なら別にいいじゃないとか軽いのりで請け負いません。普通に考えたら事件だろ…

0

集密書庫の情事。 小説

棗キカ  樋口ゆうり 

恋愛一直線攻め。

最近BL小説・マンガを読みながら、
「だからなんでこんなカッコイイ男(主に攻め)がフリーなのさ!」
と我に帰ることがあるのですが、今回読んだこのお話は・・・なるほど。

『ノンケは必ず堕とす』宮本(攻め)は、苦労の人でした・・・。
深津(受け)にもちょろっとトラウマらしきことはあるんですが、宮本の過去話が出てきてからは、深津に対して「そんな失恋をトラウマって言ってたらいかんよ君!」という…

0

束縛の赤い首輪 小説

伊郷ルウ  樋口ゆうり 

大切なお客様だから、

ちょっと相手をしてと、言われたから・・・
トリマーを目指す遥斗に興味をもったという薬王寺。彼の家で飼っている大型犬ボルゾイを見せてくれるというから、ウキウキ遥斗。
目覚めて驚く!
全裸
首輪
逃げられない

広い屋敷に三匹のボルゾイ。監禁?軟禁?
彼に従わなければお仕置きが!薬王寺の独占欲が!身体を重ね淫らになる。

1週間の期間限定も呆気なく終わるが、いなくなってわかる淋しさ…

1

騎士と誓いの花 小説

六青みつみ  樋口ゆうり 

供給過剰なシチュエーション

至る所で評判が良く、健気受けといえば!な触れ込みで手に取りましたが…ひでぶー!
文章も上手く世界観作りもしっかりしていて読ませるとは思うのですが、リィトどグリフィス二人が庇護から恋愛へと変化してゆく心の交流がメインというよりも、小説そのものがリィトがいかに健気で可哀想かということに主軸がおかれ過ぎている印象を受けました。

著者の意図というのはどの作品にもあって当然のものですが、それが透けす…

2

至福の庭~ラヴ・アゲイン~ 小説

六青みつみ  樋口ゆうり 

こんな痛々しい(心理的に)セックス描写・・・これBLですよね?

受けの過去を知ってるらしい攻め×過去の事件で記憶の一部が欠けた受け

カウンセラーの兄と暮らしている対人恐怖症の鈴木佳人は、ある日自宅の庭に入り込んできた藤堂大司に怖れつつも魅かれていく。

対人恐怖症(特に大きな男)と記憶喪失と過去の事件といったら、もうもちろんアレしかないわけなのですが、BLによくある(?)レイプものと一線を画しているのは、セックスに対する恐怖と、元恋人に対する無意識の…

4

リスペクト・キス 小説

六青みつみ  樋口ゆうり 

攻めの一言に、心の鼻血が出そうになりました。

モテモテで、でも意外と誠実な攻め(バイ)×異常に臆病(慎重)な受け
瀬尾洵(受け)はずっと城戸剛志(攻め)に恋愛感情を抱いていて、剛志はうっすらと(?)その好意に気付いていながらもそのまま10年間友人関係が続いていた2人だったが、ちょっとしたきっかけで逃げ出した洵を、その気持ちに気付いた剛志が追っかけて捕まえる。というよくあるお話でした。とにかく洵がネガティブでネガティブで、これは剛志も大変だな…

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