日高ショーコさんのレビュー一覧

美しいこと 下 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

痛ましく愛おしい松岡、読み応えのある後半

人は人の何を愛するのか……

松岡は有能で見栄えもいい営業マンだが、人に言えない楽しみを持っていた。
週末になると女装して街を歩き、美しい自分に向けられる視線に愉悦を感じているのだ。
ある日トラブルにあってボロボロだった「彼女」に、
ただ1人手を差し伸べ助けてくれた冴えない三十男寛末。
彼は女装姿の松岡に激しく恋をして、松岡もまた寛末に惹かれていく……
「おばあちゃんになっても子供に…

13

美しいこと 上 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

人間ドラマとして面白いが……

名作の誉れの高い本作品。
日高ショーコさんの挿絵も美しく、今度こその思いを込めて読みました。
今度こそ……というのは、私は木原作品が苦手なのです。
でも、これだけBL界で人気の作家さん、
きっとどこかでその良さに開眼するのでは?という期待もあり……

              :

読み始めは、快調だった。
木原作品は、登場人物のキャラに最初から躓くこともあるのだが
この作品…

4

花は咲くか (4) コミック

日高ショーコ 

萌え過ぎて大変!

『花は咲くか』の4巻です。
表紙が素敵すぎて悶えてしまいました。

今回、桜井の転勤話を人づてに聞き、蓉一が沸騰します。
自分とちゃんとつきあう気があるのかと詰め寄る蓉一。
そしてその後、自分が変わらなきゃ相手も変わってはくれないと気づくのです。
はあー、やっぱり蓉一は成長したなあ。
シミジミ…母親の気分です。

さて、当て馬の藤本ですが、彼は聡いので蓉一と桜井の気持ちにいち早く…

6

花は咲くか (3) コミック

日高ショーコ 

脇キャラたちも魅力だから

『花は咲くか』の3巻です。

受けの蓉一は美大生で、親の残した自宅で下宿屋をしています。

攻めは40へ手の届く歳になった、広告代理店勤務の桜井。

蓉一は慣れない恋心にまるで子供のように真っ直ぐ。
反面、桜井は20近い年の差に自分はもう年齢的にも良いとしても、未来がまだ未知数の蓉一にこの道を選ばせて良いものかと悩みます。
そんなところは年長者の冷静さといいますか、酸いも甘いも知っ…

3

花は咲くか (2) コミック

日高ショーコ 

蓉一、萌え過ぎ!

『花は咲くか』の二巻。

相変わらず空気感が本当にゆったりしていて、心の変化が自然なところが好きです。
作画も美しい。
そして、ただ美しいだけの漫画ではないところが最高です。

受けは蓉一、美大生。
桜井は広告代理店で働く37歳。

この巻では当て馬的な人物、藤本が登場。
蓉一の大学の同級生で、まったくつるまない蓉一が気になり近づいてくるのです。

ただ、彼のおかげでふたり…

2

花は咲くか (1) コミック

日高ショーコ 

時が止まった空間に一陣の風

お恥ずかしながら10年ちかくBLから離れていたので、日高ショーコさんのお名前も知らず、表紙買いした作品でした。
好みだわーって。
確かAmazonで(笑
ここから日高さんの作家買いを始めました。


攻め(も何も、まだ何も起きませんが)の桜井は広告代理店に勤める37歳。
中年の仲間入りをし、仕事も私生活もただこなすだけになり熱を失っています。

受けの蓉一は、美大生。
両親を亡…

2

憂鬱な朝 4 コミック

日高ショーコ 

行動原理

『憂鬱な朝』も4巻まできました。
そういえば『花は咲くか』も今4巻ですね。
どちらがはやく出るんでしょうか。
雑誌の方は読んでいないので、モジモジします。


桂木は暁人を外から支えるためにあえて側を離れ、暁人の友人である石崎家の用人として働き始めています。
暁人も屋敷を離れ石崎の持つ家に間借りし、先を見据え行動に移し出しました。
雨宮へ命令を下す辺りも、暁人は自分が望むも望まなく…

5

憂鬱な朝 3 コミック

日高ショーコ 

時代が違ったらもっと楽だっただろうに

3巻です。
日高作品の中では重い部類ですので、手にとるのを躊躇ってらっしゃる方にも、ぜひ読んで頂きたい。
表紙も桂木の心の動きを表したかのようで、ひじょうに素敵です。

条件つきでのんだ伯爵家との見合いが形をなしてきた頃、以前桂木が暗躍していたように、暁人自身も行動を始めていきます。
友人である石崎の父へ面会したり、家の者たちに桂木でなく自分を通すように指示したり。

なんだか猛スピ…

4

憂鬱な朝 2 コミック

日高ショーコ 

熱が氷を溶かしていく

4巻が出た時に一気に購入したために、限定版は入手できませんでした(涙
5巻の時はスタートダッシュします!
でもできたら同時収録して頂きたいです…

『憂鬱な朝』2巻です。

桂木の子供の頃のストーリーがあり、彼の立たされていた境遇が徐々に明らかになります。
桂木の心中で暁人の存在は、一緒に暮らしだしひととなりを知るまではどんな影を落としていたのでしょうか。
先代のことといい、桂木兄…

3

憂鬱な朝 1 コミック

日高ショーコ 

台詞よりも表情で読ませます

日高ショーコさんは大好きな作家さんです。
ただ、この『憂鬱な朝』一気読みがオススメです。(まだ、完結はしていませんが)
明治時代のまだ、華族制度があった頃のお話。
なにか、少女マンガ界の大御所・大和和紀先生の世界…


攻めは10歳でいきなり屋敷へ連れてこられ、子爵当主となった暁人。
家令である受けの桂木に華族教育をほどこされます。

家令であり、教育係である桂木が受け。
暁人…

4
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