日高ショーコさんのレビュー一覧

憂鬱な朝 8 コミック

日高ショーコ 

完結

◾️久世暁人×桂木智之
最終巻です。穏やかでありながら、全ては分かち合おうとしない2人が、ある意味対等だと物語っています。桂木がそちらを選択するしかこの作品の完結はない。鎌倉に再度訪れた桂木と暁人の表情、重なる舌…一コマ一コマが良すぎてめまいが…涙が出ちゃう…
濡場も舐めるように見てしまいます。素直になった桂木の破壊力たるや。「私も…いい…」「中に…」「好きです」…涙はおろかなんかもう色々出る…

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憂鬱な朝 7 コミック

日高ショーコ 

尊い

◾️久世暁人×桂木智之
悩ましい桂木も見ものでしたけど、この桂木こそ我々(何様だ)の求めていたものですよ!カッコいい〜
その行動がまた暁人がどうするか考えてのことだと言うのが尊い。暁人はかつて、桂木に憧れて桂木のようになりたかった。ただ桂木と並ぶためには桂木に憧れを持ち彼を追いかけるだけでは、それを成し得ないと気付いて今があるわけで。その桂木が、暁人ならどうするか考えて、暁人のことを思いながら…

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憂鬱な朝 6 コミック

日高ショーコ 

溺れる

◾️久世暁人×桂木智之
恋に溺れる役は暁人のものかと思いきや、案外と躓くのは桂木の方でした。暁人も溺れてはいたけれど、なんとなし目はしっかりしています。西園寺の言う通り、耐え忍んだ長さが違うからだな。

この巻でまた「憂鬱な朝」の意味が変化します。桂木が隣にいない暁人の憂鬱から、立ち止まってしまった桂木の憂鬱へ。燃え尽き症候群みたいなものでしょうか。あれだけバチバチとやり合っていた2人なのに…

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憂鬱な朝 5 コミック

日高ショーコ 

まだ折り返し

◾️久世暁人×桂木智之
いよいよ大詰めかという雰囲気ですが、まだ折り返し地点でしかないという。恐ろしい作品です。

たった一晩であっちとそっちの謀略がぐるぐるし過ぎなんです。それを何話にも渡ってこれまたぐるぐる。特に5巻近辺はもう少しコンパクトでも良かったのではないかと思ってしまいますが、そこは名作。日高先生の描きたいものについていくしかない。あとがきを読む限り一層そう思う。暁人と桂木の濡場…

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憂鬱な朝 4 コミック

日高ショーコ 

通じ合え…た?

◾️久世暁人(当主)×桂木智之
旦那様の次のブチ切れワードは若様ですか。そりゃ総一郎もこんな男と1秒も一緒にいたくなかろうて。この関係性も追々変わっていくんだと思うと感慨深くはある。

通じ合えたのに全く通じ合えていない2人。もっと早く足並みを揃えて立ち向かえば、こんなに回り道をせず全てを手に入れられた気がしないでもない。そのあたり総一郎がひょっとしたら一番冷静に2人を見ていたのでしょうか。…

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憂鬱な朝 3 コミック

日高ショーコ 

主従

◾️久世暁人(当主)×桂木智之(家令)
主従モノは従者が主人を食うパターンが好きだと思ってましたけど、この作品に限っては主×従!って気分にさせられる。

起き抜けには桂木は居ない…まさに憂鬱な朝。いよいよ暁人が桂木と並んで生きるために桂木とは違う生き方を模索しようとしています。それでも桂木を見ているようだと言われてしまうことはあれど。桂木への執着こそ、暁人と桂木の決定的違いでもある。

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憂鬱な朝 2 コミック

日高ショーコ 

女性

◾️久世暁人(当主)×桂木智之(家令)
1巻では桂木が女性と寝ていました。主役が女性と寝るBL作品が大好物。そして今度は暁人が智之と共にいるために婚約しようとする。こちらも同じく大好物。男同士のドでか感情のために女をどんどん振り回す。

桂木になりたいと憧れている限り、暁人は桂木にはなれない。桂木を超える別の何かになろうとするときがこの後くるのだと思うとゾクゾクします。この後の展開は再読なの…

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憂鬱な朝 1 コミック

日高ショーコ 

全てはここから

久々に再読です。
長編なので気合入れないと読み返せませんが、ピッタリハマるときは最高の気分にさせてくれる名作。今がそのとき。

この重厚さを商業BLで感じられる機会はそう多くはありません。作画と原作のご担当が別だからこそなせる事でもあるのでしょうか。一般漫画にも活躍の場を広げながら、BL作品も継続して出してくださる…ありがたい。

◾️久世暁人(10歳にして当主)×桂木智之(家令)
も…

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アンチロマンス 1 コミック

日高ショーコ 

『アンチロマンス』というタイトルに納得

BL作品にありがちの「こんな男いない」「こんな世界、そうそう無い」ではなく、リアルにいそうな二人。もどかしいのも、先に進むのを怖がっているのも、ちょっとズルいところがあるのも、「あー、そうなるよね。分かる」と頷いてしまいます。
元々この作者さんはキャラクターに全てを語らせるのではなく、表情や視線、手の動き、間の取り方で心情を見せるところがありますが、他の作品に比べても、本作品はその傾向が強いよう…

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夜をわたる月の船 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

ボリュームたっぷりの力作。

映像を書き起こしたかのような情景描写と、細やかな心理描写で終始描かれた作品でした。小説というよりも手記のようなスピード感で、自分はいったい何を読んでいるんだろうと途中で我に返ってしまいました。
萌えも特になく、明らかに「しゅみじゃなかった」のですが、評価確定済みだったので「萌」の評価になっています。(多分昔は柴岡に深い人間性を感じたのだと思う)

気になった点を書き留めておきます。

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