日の出ハイムさんのレビュー一覧

春の雨に濡れてゆけ コミック

日の出ハイム 

タイトル惚れ

心でおまえの名を呼べば いつも振り返る、理由はなんだろう…

「大人な青春ラブストーリー」というあらすじがピッタリな作品。
作中で大越と早乙女が走っていたり、坂を駆け上がったりするシーンが妙に印象に残る一冊でした。
人が走るのは誰かに想いを伝えるため・・・どこかで聞いたフレーズが、ふと頭を過ります。

中学の同級生で同じ会社の同期として再会した二人のお話が、中学時代のエピソードを織り交…

2

日本橋心中 コミック

日の出ハイム 

少年たちの逞しさを感じる作品

短編の読み切りばかりですが、江戸時代全盛期を舞台に繰り広げられる恋物語。
始まりの1話だけ現代ものとなり甦る記憶?に翻弄されるお話しとなります。
それ以降は花開いた文化の中でおおらかさと粋が混ざり合い男同士で睦みあうことがステイタスのような寛容さ。
色子として体を売る少年の逞しさや純情にほろりとしたかと思えば、遊びの延長のような気楽さで好きになり、一気に沸点に達する感情の昂ぶりに呆気にとられ…

1

君へつづく物語 コミック

日の出ハイム 

闘いに傷ついても

冬になるとこの作品を思い出します。先生の『ポケットで手をつないで』的パラレルワールド・ファンタジー系といっていいのかな。アタマじゃなくて感覚で読んでると不意にじんわりくるタイプのお話で、時々読み返したくなるんです。

大学生のヤマキは、アパートの隣人で同じ大学に通うカケルが「お役目」として一生懸命人助けをしている姿に心動かされていくのですが、それをRPGゲームにたとえて描かれていくんですね。(…

2

針のかたなと御器のふね コミック

日の出ハイム 

平安お伽噺

この作品はもう何年か前から読んでみたいと思っていた作品なんですが、ようやく電子書籍で読むことが出来ました。
表紙からも分かる通り、平安時代を舞台にして、一寸法師を下敷きにしたお話で、一寸法師の他にも歴史上の人物や他のお伽噺の要素も含んでいて、古典や平安時代モノがお好きな方にはお薦めです。
私はこの作家さんは時代物がとてもよく合う作家さんだと思うのですが、今回も堪能しました。
H度は低いのです…

7

日本橋心中 コミック

日の出ハイム 

日の出さんの時代物、好きです

あとがきによると、今回の作品は元は一話のみの読切作品だったらしいんですが、二話目の外伝を描くにあたり、せっかくなので一冊丸ごと江戸元禄時代ものでリンクさせよう、ということになったようです。
全部で5つのお話が収録されていますが、最初に収録されている表題作だけ少しファンタジー要素が入っているとも言える雰囲気です。
他は純粋に江戸時代モノ。
どの作品も切なさと愛しさが詰まっていて、甲乙つけがたい…

3

ポケットで手をつないで コミック

日の出ハイム 

シンプルな言葉ほど強いときもある

本当は、あらすじだけ見て読んでほしい作品です。以下、段階を追ってはいませんが全体的に匂わせるレビューとなっています。

※※※ネタバレ※※※

奏(表紙右・高校生)は、バス最後部座席に座る史織(表紙左・他校の高校生)に一目惚れ。ただ、同じ通学バスに乗っているのにふたりはなぜか、なかなか出会えずにいるんです。それでもまた違う日がきて、ふたりだけの世界が流れるように、バスの車内アナウンス以外に…

7

ポケットで手をつないで コミック

日の出ハイム 

いつかまた出会える時まで

あらすじから学生の淡々としたお話かと思ったら、全く違うお話でした。
うっかり読んでしまったら、本当に魅力が半減してしまうので触れないでおきますがすごい展開です。
ただこの物語を描くにはちょっと尺が足りないというか、まだまだかなあと思う点が多々あるのがちょっと残念。特に最初のところが突然過ぎて、BLだからですけど展開速いな!としか(汗)ここらが丁寧だったら、もっと後半が生きたんじゃないですかねえ…

3

シュガーキャッスル -佐藤くんと佐東くん- よるごはんのまきっ! コミック

日の出ハイム 

人生はハードだからな

コミックス2冊同時発売につき、『あさごはんのまきっ!』の続きです。

といっても夜だからエッチとかではないのですよ(笑)。二冊とも、いわゆるBLとしてのLOVEを求めて読まないほうがいいですが、私からすると中身はLOVEだらけです。その辺のカップルよりもすでにカップルらしい。しかし実にかっこいいふたりの青年だった。

二冊まとめて純粋にめっちゃ面白く、それでいて実に心地よく読めました。

4

シュガーキャッスル -佐藤くんと佐東くん- あさごはんのまきっ! コミック

日の出ハイム 

これはもう感覚的なものですね

カフェとかで、普通にカバーも中身も見せて読める本とはすばらしい。
カフェで読まないけどね(笑)。

名字が同じ「サトウ」、身長ともに176.8cm
困った人はそのままにできない、素直に人が好き
ゆえにすぐ人に愛される
正直キラキラ、憧れの青年たちです。

育ちや家族構成、得意分野はほぼ真逆だからこそ、
一緒に生活するとこれが相性バツグンとみえます。
でも、大切にしていることやモ…

3

春の雨に濡れてゆけ コミック

日の出ハイム 

一貫して「爽やかな趣き」がある


個人的に肩入れしたものには、とことん高評価を与えてしまうという質なのですが…
私は、この作品が好きでございます。二冊持ってるくらい(笑)
タイトルから、受けである早乙女、攻めの大越、彼らのセリフやモノローグ、ひとつひとつの言葉まで、余すところなく大好きです。
と、ラブコールはここまでにしておきまして…

うーん、なんというか、大越の人間が出来すぎている…
ここで言う人間ができてる、…

4
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