total review:279006today:36
ようこそ!ゲストさん
無料会員登録
ログイン
ログイン 無料会員登録
3/3(合計:29件)
楠本弘樹
葡萄瓜
ネタバレ
病を得てしまったが故に孤独に追い込まれたルッカ。 己の身に流れる荒ぶる獣の血故に孤独を選んでいたエドガー。 二人が巡り会ったのは偶然だったのでしょうが、惹かれ 合ったのは必然だったのでしょう。 ただ寄り添うだけではなくエドガーを想うが故に非情さを 振り絞るルッカ。その凛とした姿は、無言の内に彼こそが エドガーを支えて生きてゆく者であると語る筈です。 静かな絆を、感じて下さい。…
凪良ゆう 楠本弘樹
敷
初めて手に取る作家さんでした。 発売予定の一覧を見ていて、タイトルに惹かれて買ってみました。 予備知識なし、アラスジも未読、表紙もあまり気にせずに手に取ることなど普段はないので、衝動買いと言ってもいいでしょう。 さあ、吉と出るか凶と出るか。普段ないことなので、自分を信じてみました。 ら…自分の勘もすてたものじゃない! とてもよかったです! ラストの40Pのための一冊という気がし…
あけみ
これまで読んだ凪良さんのお話とは、ひと味もふた味も違う仕上がりにびっくり。 こんなテイストのお話も書かれるんですねぇ。コメディーがお得意なのかと思っていたのに、シリアスもいけます! 友人が働くクラブへ遊びに行くと、普段と雰囲気が違って客は男ばかり。なぜかとたずねると「今夜は、男が好きな男のイベントだ」と教えられる瀬名。 帰ろうかと思っていると、目に飛び込んできたのは高校の英語教師・阿南が…
伊吹亜弓
生徒と先生もなのですが、まず瀬名がすごく“リアル”な感じでした…! 一般的なお家にここまで家庭が荒んでいるのは中々無さそうですが、 瀬名の中の、この頃の少年少女の殆どが持っているであろう、 何も解ってくれていない(と感じる)親への反発や、仲が良いはずの友人への苛立ちや、 微妙な年齢ゆえ誰にも向けられなくなってしまった(と感じる)甘えたい気持ちがすごく伝わる…。 そんな年代の子を扱う阿南の…
もこ
改めて読み返してみると、ナカナカ面白い作品でしたよ。 兎に角絵は綺麗です。 「見せる」作品って感じ。 ストーリーは兎に角まあ・・・断片切りって感じですが、短編だしね。 一つ一つが作品って思える話でした。 コレといって、とっぴした感想も浮かばないっていうのもひとつにありはしますけども(´・ω・`)ショボーン
【国境の蝶】 時代は戦時中な話ですね。 足が悪くて戦場にいけない青年と、戦場から帰ってきた男との話。 表紙から言えば、眼鏡のほうが帰ってきた男です。 「花を植えよう。この花にしか止まらない蝶がいるんだ」 的なセリフとかね。良かった。 最初は、そんなことを何故言うのか!?と、反対していた青年も、徐々にその魅力に引き込まれ、子供たちと一緒に花を植え・・・・という話。 最後…
酔っ払って本性を曝け出した年上の後輩に 戴かれてしまい、でもOKな自分に苦笑する WEBデザイナー(表題作)。 完璧とは言い難い何処か補完し合う関係を 渋みのある色気で描く作品を収めた短編集 です。
ルゥのひたむきな想いに勇気づけられて 運命に立ち向かい行くザイン。ザインへの 想いを更に強くするルゥ。 二人の想いは、新しい明日を開いてゆく。 運命故に閉じた世界に沈み行くのではなく、 新しい明日を二人で歩こうと支えあって進む 新しい形の吸血鬼譚。 どういう明日に二人は落ち着くのでしょう。
街角で絵を描いて生計を立てていたルゥは ある日ザインと出会い、彼の肖像画を描く事を 条件に生活の庇護を受ける事となった。 そしてルゥは知る。ザインが吸血鬼である事を。 苦悶する吸血鬼を彼を想う人間が支え、見え難い 明日を掴み取ろうと歩みだす物語。 受の立場にいるルゥのひたむきな想いと芯の強さに 漢らしさを感じます。