凪良ゆうさんのレビュー一覧

累る-kasaneru- 小説

凪良ゆう  笠井あゆみ 

息をもつかせぬ昭和初期ミステリの傑作

一気に読ませてくれました。
物語にグイグイと引っ張られ、走り抜けたような感じです。

表紙で七緒のスッポンポンに「ぎゃー!」となりますが、
口絵カラーのほうがもっと凄いです(笑)
勇気のある方は、本屋でちょっと覗いてみてから購入してもいいかも?

   ◆◆   ◆◆   ◆◆

《CP》
不思議な夢を見る腹違いの弟・奏人 × 同じく夢を見る大学生の兄・七緒

物語の殆どが…

4

恋するエゴイスト 小説

凪良ゆう  なるせいさ 

可愛いお話です。

幼い頃、大好きだった叔父の貴明が官能小説家になり、それを嫌悪して避け続けていた初夏。二人が一週間限定で同居するところからお話が始まります。
ポンポンと弾けるように、コミカルにお話は進みますが、後半、貴明の処女作「恋」という作品を初夏が読むシーンで様子が変わります。
初夏がずっと昔に抱いていた淡い思い、それを思い出して再び貴明に向かい合う初夏がとても可愛らしく、いじらしいです。
凪良先生の作品…

1

累る-kasaneru- 小説

凪良ゆう  笠井あゆみ 

異色(?)の傑作

凪良先生の作品を読んだ後は、すっかり物語の世界に引き込まれてしまってなかなか戻ってこれない現象(笑)に、毎回陥ります。ぼーっと腑抜け状態。
今回は特にひどくて、いろんな意味でドキドキ、動悸までしています。

先生の作品はいつも作者買い。新刊の知らせを聞くと予約段階でネットでポチリ。内容も書影もノーチェックです。今回、忘れた頃に届いた包みを開けてびっくり!沙野風結子先生の本が送られてきたのかと…

10

累る-kasaneru- 小説

凪良ゆう  笠井あゆみ 

大いに苦悩する攻め

攻め視点、受け視点両方共あります。
攻め受け両者ともに苦悩しますが、攻めが大いに苦悩する貴重なお話です。深く重いです。
あまりの重さに、攻めに感情移入したくなくとも、してしまいました。
《以下ネタバレご注意》


愛する人に殺してくれと頼まれたら、殺せますか。それが愛する人のなによりの願いだとしたら。
その願いに応じる勇気があるとしたら……というこの場面が鮮烈でした。
この兄弟の父…

3

累る-kasaneru- 小説

凪良ゆう  笠井あゆみ 

民俗BLがお好きな方は是非!

凪良さんの本は買うことにしているので、購入。
しかし、この表紙。笠井さんは好きなイラストレーターさんですが、こういう表紙は買いづらいので通販しました。
凪良さんが、こういうエロエロな話を書いたのかとそこに驚きましたが、
ところがどっこい。
えー、何でこの表紙にしたの???
誤解なきよう申し上げておきますが、笠井さんはかなり昔からずっと好きです。
でも、この表紙はもったいないかも。全然中…

11

おやすみなさい、また明日 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

言葉のチカラ

個人的な事ですが、只今長~い萌えスランプ中でして。
そんな状態を抜け出したくて、1年以上前に買ったこの作品を、今頃やっと読みました。
凪良先生、積み本にしていてごめんなさい☆
もっとはやく読めば良かったと反省しております。
ショートストーリーまで読み終えた直後の感想。
良い!めっちゃ良いやん!!
やっぱり凪良先生は最高~♪
でした。

正直な事を書くと、途中までは萌or中立くらい…

8

累る-kasaneru- 小説

凪良ゆう  笠井あゆみ 

すごく良かった。

作家買いです。凪良さんが「今回は久々に黒成分(シリアス度)多めですね」と書かれていて、しかも笠井さんの挿絵。読む前からもう期待度MAXでした。そしてその期待を裏切らない、まさに神作品でした。
普段はネタバレ上等でレビューを書くのですが、この作品はあまりネタバレしてしまうと面白さ半減だと思うのでなるべくネタバレなしで書こうと思います。


父親の愛人の産んだ子(異母弟)をとある事情から引き取…

22

ニアリーイコール 小説

凪良ゆう  二宮悦巳 

愛しすぎないように

過去のトラウマを抱えた二人の教師のお話。
とにかく仁居の過去がせつなくて読んでいて胸が苦しくなります。
「愛されたいなら愛しすぎないように」
人を好きになるたびにその言葉を心で繰り返し、相手との間に薄い膜をはってしまう仁居。
一方で国立もトラウマを抱えていますが、仁居に対してはストレートにぶつかっていきます。

決して強引ではなく優しく踏み込んでいく国立、そして嬉しいけど愛しすぎないよ…

4

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

気になる子にわざと冷たくしちゃう

人と接するのが苦手な平良とクラスのトップ層に君臨する(でも他のいじめっことはちょっと違う)清居のお話。
独特な感性を持っている平良視点で、平良と清居の高校時代から話がはじまりますが、平良にとって清居が恋愛対象以上の「キング」がゆえに恋愛とは違う距離感のまま話が展開します。
この二人いったいどうなるの?と初めは展開がつかめずもやもやしましたが、読めば読むほど二人の微妙な距離感に引き込まれていきま…

4

累る-kasaneru- 小説

凪良ゆう  笠井あゆみ 

兄弟愛を超えたふたりのお話

笠井あゆみ先生の肌色率高い表紙と、それをめくると目に飛び込んでくる圧巻の濡れ場の扉絵に、
凪良先生どんなエロエロ小説にしたの⁈と鼻息荒くして読み始めましたが、自分の腐った煩悩を裏切る一筋縄ではいかないお話でした。
すっごく面白かったです。

読む前は溺愛攻めの弟と、許されない関係に葛藤する兄の普通の禁断愛かな〜と思ってたんですが、
2人が見る同じ光景の夢、兄の母親の死、兄が夢のことを知ろ…

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