奈良千春さんのレビュー一覧

僕のねむりを醒ます人―Sanctuary― 小説

沙野風結子  奈良千春 

一緒になった感が欲しい・・

沙野先生×奈良先生という個人的にはめちゃ推したいペアなのですが、今ひとつ攻め受けともシンクロしきれなかったので中立より萌にしました。タイトル、表紙とも最高に好きだろうと思ったのだけどなあ。本編230Pほど+あとがき。2005年作品の改稿版とのことですが、旧版を読んでいないので、差は不明です。

指名手配中の強盗犯を追跡中に、犯人が道路に飛び出して意識不明の重体となろうとも、いたって冷静な雪弥(…

6

騎士の祈り 小説

夜光花  奈良千春 

ありがとう、「少年」「騎士」シリーズ

ヤクザものが大好物な私は、なかなかファンタジーものには食指が動きませんでしたが、皆様の高評価レビューに背中を押されて、「少年」シリーズから一気に読破しました。

「ありがとう」の言葉しか思い浮かびません。

夜光先生、奈良先生、そして、同人ではなく商業誌として出版することを許可してくれた出版社さま。どれが欠けても「少年」に始まり「騎士」に終わる壮大な物語は完成しませんでした。

本当に…

9

赤い呪縛 小説

松田美優  奈良千春 

なんども読み返している兄弟ものの名作

理想的な兄✕弟。兄弟スキーは、必読の本と言っていいのではないかと思う。

兄は力で弟を我が物にして、さんざんいいように弄ぶ。その挙げ句、弟が本気になったら、つき合っていた彼女と同棲しようと家を出ていこうとする。まるで弟から逃げるかのように。
もう、本当にひどい兄貴。クズと言ってもいい。しょっちゅう殴るし。
日向もいい子とは言い難い。やんちゃだし、そのへんの女の子とやったりするし。
このお…

6

薔薇色の罠 小説

義月粧子  奈良千春 

攻めのキャラが掴めなかった

お話以前の問題なのだけど、攻めの人称や口調が一続きの場面でもころころ変わるのはなんでなの…。
私とか貴方とか言って、ですます調で話してたのに、急に「俺」「あんた」になってみたり。僕って言ってるときもあったけど、わざとなのかな? どういうキャラなのか最後までよくわからず、気になって感情移入出来なかったよ…。
あとがき読んだら、S受けで考えていたキャラらしく、それで試行錯誤した結果なのだろうか。だ…

1

ジェラシーの囁き 小説

バーバラ片桐  奈良千春 

年下攻めが受けを「あなた」と呼ぶのに萌える

凌辱ものなんだけど、受けと攻めの因縁や背景がきちんと描かれていてうっかり攻めに感情移入してしまい、どうにもこうにも切なくなってしまった。

というのも、攻めがこうなったのは突き詰めると
「待っていたのに、(受けが)来てくれなかった」
この一点に集約してしまうのがなあ…。
受けの事情を鑑みれば仕方ないと思えるが、やっぱりこれは性格や性癖が歪んでも仕方ないんじゃないかな。
まあ、だからって…

0

僕のねむりを醒ます人―Sanctuary― 小説

沙野風結子  奈良千春 

縋り合って生きる

旧版を読んだ気がするのですが、なにせ10年以上前の出版なので記憶が不確かです。なので、細かな違いはよく解りません。
『新装版』と銘打っているために、私が勝手にそう思っちゃっているからかもしれないのですが、最近の沙野さんが書くお話よりはちょっとばかりウエットで『頭がどんどん冴えていく』と言うよりは『胸が(かなり)痛い』系のお話という感じがしました。

刑事の雪也が主人公なのですけれど、彼、大学…

5

僕のねむりを醒ます人―Sanctuary― 小説

沙野風結子  奈良千春 

切なさと痛さと、けれどそこから見える愛情に萌えが滾る

作家買い。

2005年に刊行された『僕のねむりを醒ます人』に改稿を加えた新装版とのことですが、旧版は未読なのでそちらとの違いはわかりません。沙野さんの書かれたあとがきによると、表現などの細かいところのみ改稿してあって大まかなストーリーに変更はないとのことです。

タイトル、そして奈良さんの描かれた表紙から、切なくも温かいストーリーかなと思いつつ手に取りましたが、予想をはるか上をいくドが付…

8

僕のねむりを醒ます人―Sanctuary― 小説

沙野風結子  奈良千春 

ちゃんと、幸せになれたんだね

2005年に刊行された「僕の眠りを醒ます人」に、改稿を加えた新装版になります。
旧版未読ですが、事件の顛末部分や細部の表現等が改稿されていて、全体的な構成はそのままとの事です。

で、こちら、タイトルといい表紙といい、すごく透明感があって素敵なんですけど、それがピッタリくる作品でした。
推理サスペンス要素ありの再会ものなんですけど、これは切ないなぁ。
あまりに心が痛くて、泣けちゃいました…

9

騎士の祈り 小説

夜光花  奈良千春 

続いて欲しい、だってルーサーが魅力的過ぎて…

先行配信で手に入れたものの、最初の作者さんのコメントを見たら「あっ読んだら終わってしまうんだ!」と現実を受け入れられなくなり(大袈裟ですが結構よくある)しばらく放置してしまった。

読み終えた今…
すでにみんなに会いたいーー。
とくに「ルーサーだ、ルーサーが足りん、ルーサーをもっと持ってこーい」という心境です笑。
魅力の塊過ぎる…見せ場で良いところ全部持っていっても誰も文句ナシのスーパー…

8

白銀のオオカミと森のお医者さん 小説

中原一也  奈良千春 

安心して世界観に浸れました

獣人で動物の姿でも人間の言葉を話すなんて
ファンタジーどころではないんですが
細かいことは気にならないくらいキャラが魅力的で
するする読めて楽しめるのが中原さんの動物シリーズ(?)なんですね。

獣医の先生・岡村は、普段は優しいけどいざという時には男気があって
決してヤワではないのが
中原さんの某作品の受けを彷彿させるようなタイプでしたが
そこがまた良かったです。
オオカミ組の牙…

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