奈良千春さんのレビュー一覧

少年は神の生贄になる 小説

夜光花  奈良千春 

少年神シリーズ3作目。「生贄になる」

3作目のツカミは、マーリンの独白から。
ここでマーリンの行動の意味やジュリとは何か、が明かされ始める。
本作はすごく動きのある巻で、まるでジェットコースターみたいに。
民たちは奇跡を起こす樹里を慕い、崇め。
ランスロットは、王軍の騎士ながら樹里の護衛になって片時も離れず。
そんな中でアーサーにどんどん惹かれていく樹里はなんとなく身体も変化していくような感覚。アーサーに抱かれると濡れて開き…

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熱砂の黒鷹と約束のつがい 小説

中原一也  奈良千春 

謎と矛盾と主人公の成長と達成感!でも短編に引きずられる中原ワールド

架空のお話なのに砂漠と太陽の過酷さ、砂丘の美しさ、攻めたちのたくましさ美しさが迫ります。

鷹匠殺しの真相、蛇使いと毒蛇と襲えない鳥人の謎、誰からも番に指名されない主人公受け。

攻めと受けとの関係の変化や受けの成長に萌えと達成感を覚えます。

国を護るための鷹匠と鳥人の関係、一見怖い気もしますがお互い唯一無二の存在で。でもそこには矛盾と苦しみも存在して。

サラサラ、サラサラと主…

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少年は神に嫉妬される 小説

夜光花  奈良千春 

少年神シリーズ2作目。「嫉妬される」

のっけから樹里のお父さんの疑惑をぶっ込んで。
ツカミの力がすごい。
さっすが夜光花先生という感じ!
で、2作目です。

樹里が引き込まれた世界では、今度「馬上槍大会」が行われる。
…という大きな設定があって、本作ではランスロットの存在感が大きくクローズアップしてきます。
樹里は当初の喧嘩の強い男子、という設定は薄らいで、アーサーによろめき、ランスロットを惑わせ、更に妖精の声を聞き、魔…

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少年は神の花嫁になる 小説

夜光花  奈良千春 

やっと読むぞの「花嫁になる」

買ってから結構長く積んでるシリーズ。
というのも私はファンタジー苦手人間。
夜光花先生だし、読めば絶対面白いというのは信じられるんだけど、なんか怖気付いてた。
でもついに読むよ!

…というわけで1作目。「花嫁になる」です。

きますね〜。
湖に落ちた樹里が異世界に運ばれて〜という展開に思わず身構える私。
大丈夫か?私にファンタジーが読めるか?
ここは樹里本人が異世界設定に抵抗…

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最強アルファと発情させられた花嫁 小説

中原一也  奈良千春 

続いて欲しい作品

レーベルを超えての続刊、両出版社さんの尽力のおかげでこうして読める幸せを噛み締めております。本当にありがとうございます。(前作の続編なので、未読の方はSplush文庫さんの前作をぜひご覧になってください)
オメガバースものではありますが、中原先生らしく世界観がしっかりしているのでご都合主義にならないところがこの作品の魅力だと感じています。そして、前作以上のスリリングさと疾走感で夢中になりました。…

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虹色の翼王は黒い孔雀に花嫁衣装をまとわせる 小説

中原一也  奈良千春 

孔雀人間の階級社会もの。名言あり!

中原さんの鳥が好きで絶滅危惧種の表記に萌えた。なぜならそこに萌えがあるから。

そこから広がって生まれたこのお話です。

なかなか色んな要素が入り混じり複雑で、身分差が絶対の世界で、お互い生まれる恋心を認めるわけにはいかない切なさ。恋する人を発情させ別の人との情事を隣室で聞かされる辛さ。
絶滅危惧種に気に入られた付き人は殺されるやるせなさ。リヒトもルークも気の毒で。

たまに挟まれる…

4

3シェイク 小説

秀香穂里  奈良千春 

3人で

タイトル通り3Pのお話。
読み進めるうち、同じ作者さんで同じような設定の話読んだぞ、これ焼き直しじゃないの?!と思ったのですが、なんと昔読んだ全く同じ作品だったのでした。。
何年も経つと全く覚えていないものですね。

さて、3シェイクというだけあって三角関係です。結構H多め。
メディアに露出しない謎多き映画監督佐野と、若手モデルの幸村、そのマネージャーの岡崎でした。
じゃじゃうまの幸村…

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最強アルファと発情しない花嫁 小説

中原一也  奈良千春 

「スーパー」なαとΩ

テンション渋めのオメガバース。甘くない。

①「最強アルファと発情しない花嫁」は、
著者「初めてのオメガバース作品」。
黒瀬玲二,Sアルファの軍人 // 五色春,27歳,発情経験の無いオメガ(実はSオメガ)
五色が町でヒートを起こしたとき、助けた黒瀬がラットに。
この二人は運命の番で、お互いが初めての相手だった。
黒瀬の腹違いの兄が、五色に横恋慕して、バトルになる。

②「最強ア…

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赤い呪縛 小説

松田美優  奈良千春 

同じ血を持つのに

面白いッ!
読み応えありすぎる。

イマドキのBL小説ジャンルはファンタジーが多くて、ファンタジー苦手な私は昔の作品ばっかり彷徨ってるんだけど。
コレは最高だ…
日常にあらわれる亀裂、その怖ろしさ。
そういうモノをBLで描くのが最高にスリリングなのに、なんで最近こういう作風がないのだろう?残念でならない。
…というジャンル偏重批判は傍に置いといて。

本作は、近親相姦もの。
父…

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最強アルファと発情させられた花嫁 小説

中原一也  奈良千春 

2作目

他社さんで出た「最強アルファと発情しない花嫁」の続編、おめでとうございました。すっかりパパママになった二人、寄り添い、柔らかい表情を見せる攻めが超素敵です・・なんですがシリアスが不得手なので、お話自体にはあまり盛り上がれず、萌にしました。本編250p弱+あとがき。

子どもたちと幸せいっぱいの生活をおくる黒瀬と五色でしたが、ある日アルファ至上主義者と新しいSアルファの存在を知らされ・・と続きま…

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