奈良千春さんのレビュー一覧

唇で壊される。 小説

橘紅緒  奈良千春 

唇が壊したものは。。。

電話一本で呼び出されてくれる不特定多数の友達がいて
しかも、その友達も
ケーバンを変えたらそれで途切れてしまう程度のつながりしかないという
そんな遊び慣れた雰囲気を醸し出している
この何事にも熱くならないカンナという男に嫌悪すら感じていたのに
その根っこにあるのは
報われない片思いに本気になって辛い思いをしたという過去のトラウマだったと知って
カンナの抱える不安がそうさせていたのだと…

4

エス 咬痕 小説

英田サキ  奈良千春 

一作目よりも萌えました

一作目は「某国が……軍部が……」と大風呂敷を広げたものの、
最終的にはBL的な萌えを優先し、
ハードボイルドとしては詰めが甘い印象があったのですが。

今回はヤクザの抗争というネタ的には前回よりも小さく
「そんな馬鹿な!」的な、突っ込みを入れるところがあまりなかったので。
エスとの愛憎関係に、心おきなく萌えられました!
私としては一作目よりも、この作品の方が好きです。

特に永倉…

5

迷走迷路 小説

桃さくら  奈良千春 

恋愛面は・・・?

三角関係で、主人公・小太郎は攻めであり受けでした。
会社の社長の甥・希相手だと攻めになり、上司の如月相手だと受けになります。
初め希と体の関係を持ち、それを如月に見られて無理矢理抱かれてしまうのですが、いまいち小太郎の気持ちがわかりませんでした。
希を好きになったと言っていましたが、なんで好きになったのかわからないし、結局体の相性が重要なんじゃ…と思わざるを得なかったです。

希は人懐っ…

0

エス 残光 小説

英田サキ  奈良千春 

完結編

宗近を守るため、彼の側を離れ五堂のもとへと向かった椎葉。
そこで過ごすうちに五堂のどうしようもない歪みと闇を知ることになるが……
複雑に絡まり合う過去と因縁と愛情と憎しみ。
果たして彼らは一体どこへたどりつくのか。
エス、最終巻。

メイン二人の関係性以上にまわりにときめいてしまいました。
五堂と紀里。宗近と東明。
まっすぐでいられない愛情が切ないです。
特に五堂と紀里にはもう、…

1

交渉人は振り返る 小説

榎田尤利  奈良千春 

痛かったです

シリーズ第3弾。
今回はなんか痛かったです。精神的に痛めつけられたっていうか。芽吹のMっぷりが痛くて痛くて。それも兵頭が責めてるんじゃなくて、自虐的にドMなんだもん。辛いったらありゃしない。
今回、芽吹の弁護士時代の過去が一つ明らかにされましたが、その明らかになる過程でまだ何か抱えるってことがわかったものの、それは“待て続巻……”ってな焦らしプレイだし。
ホント、あなたはどんだけ痛い過去を背…

3

赤い呪縛 小説

松田美優  奈良千春 

エロい。弟を好きすぎておかしくなってる兄が最高。

長年弟のことを好きだった為兄が壊れます。
「好きで好きでどーしたらいいか解らない!!!」って感じで兄が弟を襲い始めるのですが、襲ったものの兄も葛藤してる為許せます。
ヤられた弟は兄を怖がってたものの、だんだん兄の執着心のすごさにほだされていきます。

ここで兄に女が登場。BLに女が出てくると引きますが、最後には女は捨てられるので大丈夫でした。でも女はいや~なヤツです。
女の目の前で堂々…

2

エス 裂罅 小説

英田サキ  奈良千春 

この引きはヤバイ

大物ヤクザでありながら刑事である椎葉のエス(スパイ)として働く宗近。
二人はお互いの感情に気づきながらも、お互いの立ち位置を逸脱しないことを選んだ。
しかし、そんなある日椎葉の前にあらわれたクロと名乗る謎の青年。
少しずつ転がりだしていく運命の歯車は……

登場人物一人一人が抱えている歪みと愛情。
そのコントラストが鮮烈で、なんとも切ない。
そんな3巻です。

お互いの気持ちと周…

2

エス 咬痕 小説

英田サキ  奈良千春 

いつまでも心に残るもの

ハッピーエンドが好きです。
でも読み終わって時間がたったときより心に残るのは悲恋なのかもしれない。
そんなことをぼんやり考えた一冊です。

椎葉と宗近の関係も気になるのですが、最終的には真生と永倉に全部持って行かれた感があります。
ああああ。
上手く言えないしもう上手く言う努力も放棄しますが一言。

切ない!!

ラスト付近の永倉と椎葉のシーンが好きすぎてどうしよう。
相容れ…

7

エス 小説

英田サキ  奈良千春 

BLでこの世界観は英田さんならでは

ずっと積み本してあったのをシリーズ通して読みました。
刑事やヤクザ、スパイ……色々と書き込まれた重厚な世界観はさすがです。
こういうの、中途半端だと逆にがっかりするので。

途中まで椎葉のキャラというか気持ちがつかみきれずにちょっととまどいました。
中盤以降、恋か仕事かで揺れる葛藤はときめきです。

個人的に安東とのプラトニックで微妙で穏やかな関係性がとても好きでした。

3

薔薇色の罠 小説

義月粧子  奈良千春 

すぐ読み終わってしまった

というのが正直な感想です。
この作品は『琥珀色の誘惑』ででてくるバーのマスター磯谷の話なんですが、磯谷ってこんなキャラだったっけ?こんな攻めっぽい人じゃなかったような。
あと一人称がころころ変わるのが気になりました。
「私」で敬語を使ったり、「俺」で命令口調になったり、「僕」とも言ってましたね。どれかに絞ってほしかったです(^_^;)

ホテルの次期社長・秋吉が、自分のバーに磯谷を雇いた…

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