奈良千春さんのレビュー一覧

賭けはロシアで 龍の宿敵、華の嵐 小説

樹生かなめ  奈良千春 

この二人でさらに読みたいです!!

シリーズ物の番外編らしいのですが、表紙とあら筋で本編読まずにこちらだけ購入。
本編知らずとも、この番外編だけで十分面白かったです!!
ロシアン・マフィア(ウラジーミル)攻めと、日本を追われた元組長(藤堂)受けということでしたが、受けが年上で傲慢な攻めの我儘を仕方ないなと苦笑と両家育ちのおっとりスキルを発揮してやわらかに受け止めていて、非常によかったです。
お互い、父親に殺されかけたという暗い…

7

摩天楼の鳥籠 小説

バーバラ片桐  奈良千春 

エロいですよ

全然ノーチェクだった一冊なのですが、書店で見かけてなんとなく買ってみました。
…エロいです。
前立腺責めがとにかく執拗で、途中受け様は死にかける程(苦笑)
自分は、ファンタジー的に慣らしもしないで入れられても気もちいい〜系が苦手で、性感帯を明確に責めている描写が好きなのでハマりました!

まあ、設定は現代日本なのに、隠密とか、子供を谷に突き落とす的な後継者育成とか、大財閥とか、隠し財宝と…

1

賭けはロシアで 龍の宿敵、華の嵐 小説

樹生かなめ  奈良千春 

藤堂さん・・・年下キラーだったのね

シリーズ31作目になりますか?凄すぎですよね、でも面白いから止められない。
今回の作品は藤堂さんがメイン、29作目の「龍の愛人、Dr.の仲人」での
藤堂さんとロシアンマフィアのウラジーミルとの関係が気になっていましたが
この作品で、こうだったのかと納得の面白さ。

日本での抗争が藤堂とウラジーミルが発端になっていたような内容で興味深いし、
何より、藤堂が実は年下キラーだったのではと言う…

5

賭けはロシアで 龍の宿敵、華の嵐 小説

樹生かなめ  奈良千春 

ロミオとジュリエット

強引で傍若無人で傍迷惑で一途な年下(攻)が大好き、久々の樹生節が炸裂してます。しかも本編では敵役の藤堂が何と愛されキャラですよ!我等が氷川の姐さんとはキャラが違い過ぎるのに、姐さんより断トツ好きなキャラに突如踊り出ました。過去の痛手やらを垣間見せただせではなく、魔性キャラだったところも部下に恵まれない不運の∞も全て魅力度upに繋がりました。此の手の自分の意思とは真逆の運命に翻弄される薄幸の美青年…

7

薔薇の血族 小説

夜光花  奈良千春 

濃い…

『薔薇シリーズ』第二巻です。
前回、夜光さんにしてはかなりのえっち度の低さで驚きでしたが、今回は「キャッ、やっちゃいましたね!』といういつもの感じになっております(笑


受けの啓は18歳。
前回不死者に襲われ、家族を亡くし、生活が一変。
薔薇騎士と呼ばれる存在。

攻めはレヴィン(元・守護者)とラウル(啓の守護者)。
個人的なイメージはレヴィンがシベリアブリザード、ラウルがサン…

4

薔薇の刻印 小説

夜光花  奈良千春 

序章からグイグイと引き込まれます

『薔薇シリーズ』の一作目。
夜光さんの作品は、おおまかに分けるとサスペンス風か異形系かという感じかと思うのですが、こちらは異形系。
二段組で読み応えバッチリです!

主人公は高校生の啓。
まあ、受けではありますがまだそういう展開ではありません。
第一巻ということで、世界観へ読者を浸からせる感じです。

この啓ですが、たびたび不可解な夢を見ています。
高校の講師と良く似た男、そして…

3

リセット 下 小説

谷崎泉  奈良千春 

同じ傷を共有する無二の相手でも…

リセット下巻です。
わたし、谷崎さんの作品はほぼ読んだことがなかったために、はじめ上巻しか購入しませんでした。
激しく後悔いたしましたが…
軽くないBLでも読まれる方は、下巻もご一緒にどうぞ。


受けの橘田は容姿こそ、厳しさもありながらも優しげですが、自分の信念をその風貌の中にうまく隠す男。
今は警視庁捜査一課管理官で、上巻で起きた一家惨殺事件を担当しています。

攻めの倉橋は…

6

リセット 上 小説

谷崎泉  奈良千春 

人間愛

谷崎さんの本を、キチンと読むのは始めてだったと思います。
ひゃー、びっくり!というのが感想でしょうか。
確かにBL、でも内容はBLの枠から飛び出して空中で一回転してる感じです。
でも、読んでいて救いがあったのは、攻め二人がどんな形であれ受けを愛しいと思っていたからかな。


受けの橘田は優しげな容貌でありながら、子供の頃の母の死をきっかけに笑顔を見せることはなくなりました。
現在は警…

9

愛讐の虜 小説

バーバラ片桐  奈良千春 

文句なしの監禁陵辱もの!

 酒井祥貴は幼い頃に両親と姉をひどい殺され方で殺され、その復讐を果たすためだけに、はるばるフランスまで渡り、傭兵部隊へと入り、訓練を積み、憎っき家族の敵に復讐するためだけに、日本に戻ってきた。
 復讐の相手は「長殿俊臣」。
 祥貴の父の死後、祥貴の父が経営していた会社をのっとり、裏にも表にも通じ、好き放題している男だった。
 祥貴はそんな相手の隙を狙い、命を奪おうと試みるも、相手の思わぬ反撃…

2

最果ての空 小説

英田サキ  奈良千春 

一生の孤独

エスシリーズの完結で、篠塚の哀愁たっぷりの作品。絶妙なスタンスで、秀作だと思う。BLとしての甘さはほとんど無いし、緊迫感ただようハードボイルドでもない。が、篠塚の漢気あふれる生き方と、重荷を一人で背負う孤独さに胸がふるえました。これから一人、高みを目指す篠塚の姿をおもうとせつない。ちょっと重すぎる孤独感を江波がほどよく緩和させてくれます。本当に面白いシリーズだ!

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