奈良千春さんのレビュー一覧

薔薇の血族 小説

夜光花  奈良千春 

濃い…

『薔薇シリーズ』第二巻です。
前回、夜光さんにしてはかなりのえっち度の低さで驚きでしたが、今回は「キャッ、やっちゃいましたね!』といういつもの感じになっております(笑


受けの啓は18歳。
前回不死者に襲われ、家族を亡くし、生活が一変。
薔薇騎士と呼ばれる存在。

攻めはレヴィン(元・守護者)とラウル(啓の守護者)。
個人的なイメージはレヴィンがシベリアブリザード、ラウルがサン…

4

薔薇の刻印 小説

夜光花  奈良千春 

序章からグイグイと引き込まれます

『薔薇シリーズ』の一作目。
夜光さんの作品は、おおまかに分けるとサスペンス風か異形系かという感じかと思うのですが、こちらは異形系。
二段組で読み応えバッチリです!

主人公は高校生の啓。
まあ、受けではありますがまだそういう展開ではありません。
第一巻ということで、世界観へ読者を浸からせる感じです。

この啓ですが、たびたび不可解な夢を見ています。
高校の講師と良く似た男、そして…

3

リセット 下 小説

谷崎泉  奈良千春 

同じ傷を共有する無二の相手でも…

リセット下巻です。
わたし、谷崎さんの作品はほぼ読んだことがなかったために、はじめ上巻しか購入しませんでした。
激しく後悔いたしましたが…
軽くないBLでも読まれる方は、下巻もご一緒にどうぞ。


受けの橘田は容姿こそ、厳しさもありながらも優しげですが、自分の信念をその風貌の中にうまく隠す男。
今は警視庁捜査一課管理官で、上巻で起きた一家惨殺事件を担当しています。

攻めの倉橋は…

6

リセット 上 小説

谷崎泉  奈良千春 

人間愛

谷崎さんの本を、キチンと読むのは始めてだったと思います。
ひゃー、びっくり!というのが感想でしょうか。
確かにBL、でも内容はBLの枠から飛び出して空中で一回転してる感じです。
でも、読んでいて救いがあったのは、攻め二人がどんな形であれ受けを愛しいと思っていたからかな。


受けの橘田は優しげな容貌でありながら、子供の頃の母の死をきっかけに笑顔を見せることはなくなりました。
現在は警…

9

愛讐の虜 小説

バーバラ片桐  奈良千春 

文句なしの監禁陵辱もの!

 酒井祥貴は幼い頃に両親と姉をひどい殺され方で殺され、その復讐を果たすためだけに、はるばるフランスまで渡り、傭兵部隊へと入り、訓練を積み、憎っき家族の敵に復讐するためだけに、日本に戻ってきた。
 復讐の相手は「長殿俊臣」。
 祥貴の父の死後、祥貴の父が経営していた会社をのっとり、裏にも表にも通じ、好き放題している男だった。
 祥貴はそんな相手の隙を狙い、命を奪おうと試みるも、相手の思わぬ反撃…

2

最果ての空 小説

英田サキ  奈良千春 

一生の孤独

エスシリーズの完結で、篠塚の哀愁たっぷりの作品。絶妙なスタンスで、秀作だと思う。BLとしての甘さはほとんど無いし、緊迫感ただようハードボイルドでもない。が、篠塚の漢気あふれる生き方と、重荷を一人で背負う孤独さに胸がふるえました。これから一人、高みを目指す篠塚の姿をおもうとせつない。ちょっと重すぎる孤独感を江波がほどよく緩和させてくれます。本当に面白いシリーズだ!

0

オジさんパラダイス~愛される理由~ 小説

愁堂れな  奈良千春 

冴えないおっさんが…

好きです。BLではww
表紙の奈良さんの麗しい殿方と
あらすじだけですでに展開が読めてしまう…というのに
やっぱり読みたくなるじゃないですか!!
オヤジスキーとしては!!(BLでは……ってしつこい!)
タイプ別のオジさんを見ずにいられなくなるのが当然ですよ!!!
奈良さんだともう尚更ね!!

若かりし頃、『GAMBLERS』というビジュアル系の
そんなに才能も無かったバンドのベー…

4

玩具の恋 小説

四ノ宮慶  奈良千春 

乗り切れず…

内容は、タイトルまんまです。
草加の暇つぶしのケイゴが、そんな冷たい草加に恋してるという…
もう少し、タイトルひねりが欲しかった……


受けのケイゴは、高校生。
知人に連れられ始めて出かけたゲイバーで襲われかけたところを、草加に助けられ一目惚れ。

攻めの草加はゲイで、バーの常連。
子供は相手にしない主義ということで、最初、ケイゴのことはまるで無視です。


「一回だけで…

2

愛とは与えるものだから 小説

中原一也  奈良千春 

このシリーズ大好きでした!

このシリーズは、一巻から購入!今作は読みながら四度も滂沱の涙です!!喜怒哀楽、色々な涙流させていただきました(T.T)斑目が惚れたのが解ります!芯にぶれないモノがある坂下、善い人(日本社会ピラミッド底辺のマザーテレサとお呼びしたい…。)
日常エロ?!斑目のオヤジさかげんには、おやおやと思いながらも、これが無いと「愛してないと云ってくれ」シリーズじゃないよね~♪BLパターンにはまらない変幻自在なエ…

3

リセット 上 小説

谷崎泉  奈良千春 

ザ・小説

ふいに純文学小説を読んでるような感覚になることが何度もありました。刑事ドラマやミステリーなどとも違う、なかなかの読み応えでした。
くどくならない、濃すぎない、ギリギリのところの細かい描写などはBLジャンルを取っ払っても、個人的に好きです。

冒頭の男たち三人は、どの人が誰なのかぼんやり・もやっとした感じで始まっています。上下巻とも読み終えてみると、そのもやっとした感じを残したまま時系列でコト…

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