奈良千春さんのレビュー一覧

愛しているはずがない 小説

中原一也  奈良千春 

バーテンダーで愛人の湯月は、やっぱりかっこ可愛かった!

『愛して』シリーズのスピンオフ。
本編ではちらりとしか出て来なかった、斑目弟克幸の愛人、湯月目線で語られる、克幸とのお話。
本編では徹底してヒールとして描かれている克幸ですが、『あの』克幸にもこんなロマンスがあったのかと、安心して読める一冊です。
暴力やら、無体なエロやら、可哀相な脇役など、らぶらぶにはほど遠い展開ですが、読んでいる方には「ほらね! ほらね!」ってな、納得のラストで、実にこの…

3

ヘブンノウズ 物語 小説

英田サキ  奈良千春 

「結」の巻

4冊ものシリーズの最終巻。
渋澤と旭の恋愛関係は前作で成就したのですが、もしや波乱があるのか?旭とミツルのお母さんの事件の真相は?
事件に関しては、私には想定外の真犯人でした。この件では旭達のお母さんも無垢の被害者、という訳でもなく、だからといって殺されていい訳でもないけれど、過ちの代償は旭もミツルも、加害者の関係者も全員を不幸にしました。
若い旭は、母の過ち、その結果の重さに泣きます。

2

ヘブンノウズ 赦罪 小説

英田サキ  奈良千春 

「転」の巻

4冊ものシリーズの3作目。
本作の心霊現象は、渋澤の死んだ弟広也に絡んで。同時に渋澤の過去が明らかになります。

2作目にて一応セフレになったはずの渋澤x旭なのに、その後全くH関連での進展が無く。
その上、開かずの部屋に入ったミツルを追って自分もその部屋に入ってしまって、怒った渋澤からセフレ関係解消と言われてしまい。
優しくしてくれる薫と一線を越えそうになり。
しかし、フラフラする旭も…

0

ヘブンノウズ 足跡 小説

英田サキ  奈良千春 

切なくなってきた

4冊ものシリーズの2作目。
1作ごとに幽霊・心霊絡みの事件があり、そして渋澤と旭の距離が段々と進むのか、そこに薫が絡みつつどうなる?という物語ですね。

本作は、渋澤家のみんなが薫の地元で友人が営む旅館に忘年会旅行に行くところから始まります。
楽しい一夜をみんなで過ごした翌朝、浜辺を散歩した渋澤・薫・旭・ミツルは、海の上に浮かぶ幽霊を目撃します。正しくは見たのは渋澤とミツルだけど、外見を聞…

1

ヘブンノウズ 小説

英田サキ  奈良千春 

怖くない心霊ミステリ

4冊もののシリーズの1作目。
主人公は、母を殺されて、残された年の離れた異父弟を育てている旭。
弟のミツルは母の死を目撃したショックで口をきかず外出もできなくなってしまい、旭は大学を中退してレストランで昼のバイトをして生計を立てている…という設定。
旭が趣味でネットに上げていたイラストが人気ミステリ作家渋澤征武の目に止まり、新作の児童書のイラストを担当する事になって、大きく生活が変化します。…

1

巧みな狙撃手 小説

松田美優  奈良千春 

松田作品ダイジェスト、内容が濃いです。

電子書籍版を購入。
挿し絵なし、あとがきなし。

短編集です。
一言で言えば、松田作品ダイジェスト。
短いながら、すべて、松田テイストが色濃く表現された8作品が収録されています。
次はどんな話だろう?
どんな手で私たち読者を唸らせるのか?

ワクワクします。
ページをめくる手が止まりません。
これが、短編集の醍醐味なのでしょう。
このワクワク感に「神」評価をつけました。

6

新宿退屈男 色欲の楽園 小説

愁堂れな  奈良千春 

純粋な主従関係が良き

スピンも含めシリーズ6作目。
"新宿退屈男"としては4作目になります。

アレコレひと段落した早乙女御一行の
マフィアや闇社会とは全く関係ない日常(?)な内容となってました。

今更なツッコミではあるのですが、
頼りになるお仲間の肩書きが「超人気キャスター」と「日本一のヤクザの組長」なのに
そんなに身軽に動けるもんなのか…?という疑問が沸々と湧く( ;´Д`)

0

新宿退屈男~愛欲の交叉~ 小説

愁堂れな  奈良千春 

兄サイドの変化に萌え(∩´///`∩)

シリーズ4作目にして、一番萌えました!

「新宿退屈男」としては3冊目になります。が。
(先のレビュアーさまと被ってしまいますが)スピンの「隷属の国」を読んでからだと尚良しです◎

このシリーズはベースがコメディなのでツッコミどころは多々ありますが、
今作は兄弟愛と兄カプの変化に涙腺が緩みました(;ω;)

弟サイドのメインカプは出会った頃から2人の関係に変化はなく、
なし崩しの…

1

薔薇の血族 小説

夜光花  奈良千春 

レヴィンとラウル、二人とも幸せになってほしい

薔薇シリーズ2作目。
少しずつ、啓の両親のことも判ってきました。
まだ何かありそうで気になりますが。

そして啓は、自分に課せられた使命の大きさにまだ気持ちも体も追いついていない感じです。
そんな啓を支える面々は頼もしいですね。
レヴィンとラウルについては、どちらも魅力的なので二人の間で悩む啓の気持ちがよくわかります。
こりゃ選べない!!

多少強引だったとはいえ、2人ともとやっ…

4

明日はきみと笑うシャラララ 小説

くもはばき  奈良千春 

切なさと漫才、絶妙なバランスで

人の死が関わるお話なので、読み終わった後寂しくなったら嫌だなと思っていたのですが、切ない中にお笑いの要素があったり、出てくる人達が色々な事を乗り越えていくので、最後はよかったねと思えました。方言BLいいですね。奈良さんのイラスト、表紙も好きです。

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