奈良千春さんのレビュー一覧

新宿退屈男―欲望の法則 小説

愁堂れな  奈良千春 

便利屋のキャラが魅力的

(エロがなければ)2時間サスペンスドラマシリーズにでもなりそうな基本設定が楽しいシリーズの一作目です。

タイトルのネタ元であろう「旗本退屈男」のように、実は超お金持ちである早乙女(主水之介じゃなくて)文人は、(黒羽二重の着流しではなくて)女性ものの緋襦袢がお気に入りの変人。そして、直情型の刑事の友紀がメインの登場人物。

友紀が早乙女に身をまかせることになったきっかけには、友紀の兄にまつ…

0

少年は神と愛を誓う 小説

夜光花  奈良千春 

パパ似かなぁ~、ママ似かなぁ~?

前作『少年は神の子を宿す』で樹里の妊娠がモルガンの絶叫(笑)で公表されてしまいましたが、物語上、何年後とかありがちな逃げができない中、どうやって産ませるのかな?切るのか?お尻?とか夜光先生お手並み拝見といったところでしたが、とりあえず痛々しいこともなく上手くまとめて無事産まれました。さすが!
ただ緊急避難的措置の出産だったので、まだ実態は全然明らかにされていません。まぁ、どっちに似ても美形に産ま…

8

少年は神と愛を誓う 小説

夜光花  奈良千春 

予測不能なハラハラファンタジー

『少年は神の花嫁になる』『少年は神に嫉妬される』『少年は神の生贄になる』『少年は神を裏切る』『少年は神の子を宿す』に続く6作目。
前作から時間が経ってないのにもかかわらず続編が刊行される。夜光さんて筆が早いんですねえ。

と感心しつつ感想を。ネタバレしてます。ご注意を。







前作『少年は神の子を宿す』で妊娠した樹里ですが、危機を察したモルガンの怒涛の攻撃も始まり。味…

6

嘘つきな天使 小説

ふゆの仁子  奈良千春 

生真面目攻め×奔走する跡取り息子の健気受け

スピンオフ作品ですが、これだけでも読めるかな。
むしろ本編を知らない方が攻めに対して違和感を持たずにすむのかも…。

このシリーズは派生CPで沢山の本が発売されていますが
こちらのCPはこの本だけです。
これを先に読んで本編が気になった場合は、
「駆け引き〜」と「密約〜」が関連している作品になります。


ウェルネスマート日本支社で脇を支える片岡がメイン!
本編では 遊佐が好き…

1

新宿退屈男 秘匿の恋情 小説

愁堂れな  奈良千春 

脇が輝いている

スピンも含め9作目。
2017.4の段階でこれが最終巻となってます。

全ての始まりであるユキちゃん兄の件も
細かいゴタゴタも解決してるので
これが最終巻ですよーと言われても納得かな?

今回も例によってトラブルが舞い込み
時折ツッコミどころがありつつのドタバタ劇となってます。

メインに輝いていたのはまさかの碑文谷!
他人事には手助け惜しまないくせに、自分のこととなると迷惑…

3

新宿退屈男~愛隣の絆 (下) 小説

愁堂れな  奈良千春 

ようやく結ばれた絆

あれ…?
上下巻の評価つけてる皆様と全く真逆評価だ(;´д`)

個人的に下巻は萌えシチュが散らばってて萌え転がりました。
シリーズの中で一番好きな1冊で読み返すのも楽しい♪
事前に「花の破片」を読んでおくと映えるシチュがあるのでオススメです。


さて、兄・真紀サイドの〜愛隣の絆〜編。
隷属の国→愛欲の交叉を経て現在の姿はと言うと。。。
もともと甘さが2,3℃あるかないかの寒…

1

琥珀色の誘惑 小説

義月粧子  奈良千春 

圭司君が愛おし過ぎて辛い

こんなにも何なのこの可愛らしい生き物はっ‼︎‼︎と、悶えさせてもらった受けは初めてかもしれません...読み終わるのが勿体無く寂しく思えました。゚(゚^∀^゚)゚。
本当にいじらしくて初々しくて、何事にも一生懸命で...これまで不幸を背負った様な生き方をしてきた圭司君が、無自覚超イケメンな櫻崎と出会い生まれ変わった人生大逆転なheartful BL...御馳走様でした♡♡♡
私はこの様な格差カプ…

3

新宿退屈男~愛隣の絆 (上) 小説

愁堂れな  奈良千春 

期待してた上下巻の意味が違った…。

あ…あれ??
上下にする意味とは…??
2冊通じて描かれる壮大な事件が起こるのかと期待してたので
友紀サイド(上)・真紀サイド(下)で完全に別軸のお話にガッカリ。
(と言いつつ、下巻は萌え転がるほど大好きです)

サブタイトル「愛隣の絆」のテーマが繋がってるという意味の上下巻でした。

テーマに沿っていえば、
ユキちゃんが想いを言葉にする山場となる1冊。
今まであやふやに流され…

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花の破片 小説

愁堂れな  奈良千春 

スピンオフ作品

新宿退屈男スピンオフ作品。
でも単体でも読めるかな…?

中盤までは新宿退屈男シリーズのこれまでを
本編では出番の少ない脇役・田崎目線で振り返り、
裏事実がわかる内容です。

本編では敵か・味方か、グレーな立ち位置にいた田崎。
裏切り者のレッテルを貼られても淡々としてて。
不憫になるほど不器用な男で可哀想だなと感じるものの
想像してたほどキレ者ではなくて拍子抜けな部分もありw

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摩天楼の鳥籠 小説

バーバラ片桐  奈良千春 

ファンタジーエロ? むしろSF?

まぁこの作家さんですし、エロメインですよね…ということは読む前から分かってはいましたが(表紙も相当ですからね、電子版じゃなかったら私には買っても置いとく所がないっす)、半分以上エロシーンではないでしょうか?

設定としては現代の日本…らしいのですが、これはもう日本に似たパラレルワールドかなんかではないでしょうか? あり得ない設定にあり得ない責め道具の数々。 ここまで行くと、リアリティ云々を言う…

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