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1/2(合計:11件)
吉原理恵子 道原かつみ
木春菊
ネタバレ
25年以上前、中学生だった私の心を撃ち抜き世界を変えた一冊。 その後BLに限らず様々なジャンルの小説を読んできましたが、おそらく最も再読した作品であり、読んでいる途中で「終わってほしくない!もっと読んでいたい!」と初めて切望した作品でもあります。 あらすじを非常に大まかに言うと、特権階級のイアソンとスラム街出身のリキが出逢い、愛憎はもちろんのこと矜持、独占欲、征服欲が渦巻くなか「恋愛」とは…
ニラニラ
ですが面白さは王道そのもの。特にリキとイアソンの感情の収束が素晴らしいです。 死ネタといえば安っぽい印象ですが本作の説得力は凄まじい。感情表現豊かな文章と魅力的な設定は普段小説に感情移入しない人間でも知らず知らずに引き込まれてしまうと思います。コ○クリングもいい味出してますね。雰囲気のための小道具かと思いきや展開上ああなってリキの心の動きが表現するなんて痺れました。 欠点をあげるなら脚…
キングジュリアン
と私は考えています。これぞ王道。似たようなストーリーがどれだけ溢れているでしょう。まさに耽美。切なく儚く激しい愛。それを表現するに至ったタイトル『間の楔』 私が中学時代にはJuneですでに名作、伝説となっていました。たまたま、本屋で小説を見つけた時は震えました 笑。24年前、昔の話です。 今思えば(腐)友と金を出しあい、OVAを手に入れ家族がいないのを見計らって見ていました。高慢不敵な塩沢…
裏しろ
コレはBLじゃない、正に王道のJUNE作品です。 耽美・金髪×黒髪・回りみんなHOMO!・そしてラストは号泣必至の鬱エンド。 この頃のJUNE作品で明るくハッピーエンドって本当貴重だったからなぁ。 とにかく、リキもイアソンも素直じゃない。 しかしそこがいい、簡単に絆されない強さがこの作品にはあった。 野良犬にも、血統書付きの犬にもプライドはあってそこはお互い譲る気なんぞ毛の先程も…
ななちゃぷ
古きよき、JUNEが体感できる本!きっとあまりにも有名で基本の作品。 その昔二次創作の同人誌しか読んだことなかった私に、商業誌を読む友人が 「まずはこれを読め!」と貸してもらい、読みました。 ツンデレ(…、いや最後までデレない)でスラム街のヘッドでカリスマ性がある 受のリキと、エリート階級で美しく有能な攻のイアソンという階級格差がすごくいい! はじめ、スラム街の男がみんなリキに性…
いくこ
主人公ふたりの行き詰まった関係、息詰まる距離感。 わりと延々と書かれるSF世界観。 当時から不思議な言い回しを駆使して、耽美とSFの合体でした。 主人公ヒロインにはツンデレと言うよりツンドラ。 主人公ヒーローはツンドラとゆーやよりダイヤモンドの鋭さで、 基本的に睨み合いながら話は進みますが、 お互いに甘くできない不器用さが読者に感情をいだかせます。 ゆうるりと頭の芯がぶれるビンタ…
M
イアソンの呪縛から解放されて、スラムで怠惰な日々を過ごすリキにその日々を打ち壊すような出来事が起こる。 それは、同棲相手のガイが、キリエに連れられたまま行方不明になってしまったのだ。 実は、呪縛から逃れられたと思っていたのはリキだけで、イアソンは決してリキを本当に手放そうとは思っていなかった。 リキを手放したのは、一時の休息をリキに与えるため。 そして、再びリキを手中に入れるため…
今回の話は、どうしてイアソンがリキを逃がしたのか。 それが明かされる話。 いきなりイアソンがスラムの雑種を飼い始めたことは、中央都市中に激震を走らせ、大スキャンダルとなる。 これまで、そんなことをした者はおらず、また、そんなことをしようと考える者もいなかった。 スラムの雑種はみんなの蔑みの的であり、決して特権階級であるブロンディと交わることなどなかったのだ。 ところが、リ…
前作では、謎のまま終わっていたつながれた男が誰だったのかが、うっすらわかる今回の話。 描いてあるのは、主にリキの過去。 リキとブロンディであるイアソンとの出会い。 そして、運び屋になった理由。 運び屋としてどんなことをしてきたのか。 そんなことが描いてありました。 更に、リキにはまだ明かされていないもっと過去が有るようで、それに繋がるわけもわからない単語がチラホラ…
いきなり、扇情的なシーンから始まる物語。 男がつるされて、中におもちゃをいれられて……。 どうやら他の女に色目を使った罰を受けているようで、男の名前も、外見的な描写も一切ない。 そして、シーンが切り替わって、惑星全体の話になる。 そもそも惑星自体が娯楽のための星で。 また更に、その惑星の中の一部に倫理も禁忌もない本能と欲望の街と化したスラム街・ケレスという街があって。…