藤たまきさんのレビュー一覧

フラッグ 2 新装版 コミック

藤たまき 

ホームスイートホーム

人の頭にその人の心を表わす旗が見える。
人がこわくてひきもりになっている少年・聖が主人公の2巻は
1巻で彼に友達が出来た事で激怒した兄・日高が家を出て行ってしまった事から始まります。

外へ目が向いて世界が広がった少年。
お前はひきこもっていればいい!と普段の自分の駄目な部分を棚に上げて聖を縛りつけようとする兄。
それによって少年は更にひきこもるのではなく、そこに兄の弱さと寂しさを見て…

3

フラッグ 1 新装版 コミック

藤たまき 

Flagの意味するところ

05年に徳間から出ていた本の新装版です。
藤たまき作品はここ最近新装版が出ていますが、その当時のといいますか、今もきっと本質は変わっていないとは思うのですが非常にBLというよりはニアに近い関係で、将来はどうでしょうか?的な終わりをしているのが特徴的です。
そしてこの本もまたしかり。
BLじゃないじゃん、と言ってしまうより主人公達の行く末を自分の頭の中で想像して補填して新たに自らでストーリーを…

2

寄せては返す波のように 小説

六青みつみ  藤たまき 

忘れたい、忘れたくない

今朝読み終えたばかりです。
いや~、マジ良かった!!
これ本当にいい、大っ好きです♪

BLCDで聞いた「蒼い海に秘めた恋」のスピンオフ作品。
これ、分厚い文庫本なんですが。
夕べは続きが気になって、ほぼ徹夜で読んでしまいました。
興味ある方は、必ず「蒼い海…」を読むか聞くかしてから読むことをオススメします。

蒼い海…で、ショアが愛していた冷徹な養父、でも実は一番可哀想な人。

5

蛇崩、交差点で コミック

藤たまき 

詩集

丸ごと一冊すべてがひとつのストーリーでした。

とにかく文字が多いです。
読み応えバツグンw
でも、詩集のような感じです。

雰囲気はとても良いのですが、BLという感じがあまりしない。
えっちぃ意味の言葉とかシーンとか出てくるんですけど
それよりも書かれている文字を読むことで
BLじゃなくて詩集・・・という印象を受けてしまいました。

心の中の部分がちゃんと描かれていていいお…

0

天国までもうすぐ 小説

五百香ノエル  藤たまき 

青春小説のような

メインカップルは暁とりすですが、物語の最初は暁の従兄弟の五月の視点で始まります。
BL小説で視点を与えられるのはほとんどの場合が受けか攻めなので、あらすじに居なかった五月のいきなりの登場にちょっとだけ戸惑いました。

けれど、そんなあらすじに登場しない五月こそがこの作品の主人公だと私は思っています。
これは暁とりすの恋愛物語によっての五月の成長物語だと。

なので、すごく印象的だったの…

3

アナトミア コミック

藤たまき 

アナトミア


私は新装版になる前の「アナトミア」の肋骨の見えている表紙絵に心奪われて、速攻購入しました。

新装版が出ていたのを知ったのはつい最近で、こっちの表紙も美しいです。

藤たまき先生のイラストはとても、独特ですが、上手く表現出来ませんが好きで堪りません。

エバが美しい。裸で窓に座るエバはとても、儚い感じがする。
エバがエンリケと過ごした日々は痛々しいんですが、そんな過去に囚われてる…

2

蛇崩、交差点で コミック

藤たまき 

美しい人、恋しい人

藤先生のタッチで描かれる10代の少年たちは、どこか儚げでそれでいて未熟なりの色香が漂う非常に細やかな雰囲気を持っていますね。センシティブ、と言うのでしょうか。この風合いがお話にハマっているからこそ、違和感を覚えることなく読み進められる一冊です。

都心住まいではない私は蛇崩と聞くと、地名ではなく自分の好きな笑劇の役名がパッと出てきましてなるほどこういうワケあっての蛇崩だったのネ、なんて思ったり…

2

夏の名残りのばら 新装版 コミック

藤たまき 

愛情の物語

04年Charaで出された作品の新装版。
本書に当たっての書き下ろしはあとがきのみのようです。
その後に8コマの漫画がついているのですが、これも描き下ろしなのかな?

非常に限りなく匂い系です!
主人公達少年は初めての出会いから友情をはぐくみ、バイオリニストとバイオリン職人というそれぞれの道での1番を目指す強い絆で結ばれた”友人”として表現されています。
ただ、バイオリンを弾くルースの…

5

Don't look back 小説

ジョシュ・ラニヨン  藤たまき 

記憶と一緒に憑き物が落ちたようなお話でした。

訳者買いしました。
小説Dear+で読んでいいなと思っていた冬斗亜紀さんの翻訳。


記憶喪失ものということで過去にさかのぼっていくのかと思って
いたら、記憶を失う原因になった事件にからめて少しずつ記憶を
取り戻していくものでした。
登場前からうさんくささを匂わせる受の親友兼雇い主と
目が覚めたときから冷たい視線を投げかけてくる警察官。
自分自身が定かではない受は逆に冷静な目でふ…

1

プライベート・ジムナスティックス 3 コミック

藤たまき 

じっくりと読むストーリー

カンナとセラの長年に渡る恋を丁寧に描いています。
また、恋の舞台が「スケート」なのも珍しいかな。
素人にはあまりわからないスケートの専門用語や大会の種類
その他、BLとは別に興味深いものでした。

セラの自分の気持ちに正直に真っ直ぐにカンナに向けられる想いと
自分の気持ちに気づきながらも、周りの反応を気にして素直になれずにいるカンナ。
幼少期から青年期、そして大人になるまでをゆっくり…

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