藤たまきさんのレビュー一覧

蒼い海に秘めた恋 小説

六青みつみ  藤たまき 

近未来ファンタジー

ファンタジーはあまり読まないので個人的に新鮮でした。
文章は良いと想ったし、攻めのキャラがとても素敵でしたが、自己犠牲のお涙頂戴の感があって苦手でした。

世は近未来。女性が罹患しやすい病気が蔓延し、男性が多い社会に。男性同士の関係も珍しくない。地上の不毛の土地にある研究所と、実質の世界がある海中の都市とて成り立っている。
病気に対する抗体を持って生まれた主人公は、実験体として研究者の養子…

2

遊覧船 コミック

藤たまき 

しみじみと萌える

どなたかのレビューを読んで、
『お金でしか人との繋がりかたを知らない攻め』というのが気になって読んでみた作品です。

なんというか…読後感がめちゃくちゃよかった!
好きだからお金をあげたい攻め×お金でつながりたくない受け
自分的に新鮮な作品でした。よくありそうなのに…

藤たまき先生の漫画はあまり読んだことがなかったのですが
他の作品にも手を出したくなるような
とても温かい1冊で…

3

遊覧船 コミック

藤たまき 

価値観の違う2人

裏表紙のあらすじを読んで「お金でしか愛を得る術を知らない」だなんて…高慢で冷血な攻めな俺様攻めかと思いきや、間宮さん可愛い~(*´∀`)♪
でも何でもかんでも金頼りで、お金を受け取って貰えないと不安になる…そんな風になってしまった環境を思うと悲しいし、寂しい(´・ω・`)
お金で懐柔しようとか偉そうに支配しようとかそんなんじゃなくて…日和のことが大好きで喜ばせたくて、繋がりを確実なものとして感…

2

夏の名残りのばら 新装版 コミック

藤たまき 

名作

趣味でヴァイオリンを弾くルースとヴァイオリン職人を目指すデータの出会いをきっかけに、ルースの運命は大きく変わってゆきます。
ヴァイオリンを通じて、家族や育ての親のこと、将来のこと、様々な事に苦悩しながらも成長してゆくに連れ、二人の精神的な絆が深まってゆきます。
描写や言葉、なかにからなにまで美しい。
小説を思わせるといいますか、
自然と私の耳や目にも風景や音楽が流れてくるようでした。
身…

2

寄せては返す波のように 小説

六青みつみ  藤たまき 

エリィ救済編

エリィ救済話でした。
前作で主人公カップルよりもせつない役どころ、可哀そうなエリィことエルリンク・クリシュナが、漸く手に入れた幸せの相手は記憶障害の男の子でした。
もうね、記憶障害ってだけでもせつない匂いするのに、それが1時間しか記憶を維持できない少年ってネタが……嗚呼……(涙)

『エリィを忘れたくない…』

そう言って泣いたルースに、もう胸が詰まる詰まる。
あんなに好きなのに、愛…

9

蒼い海に秘めた恋 小説

六青みつみ  藤たまき 

切なさでどうにかなる

ファンタジーものでは、六青さんが一番好きです。
おまけにファンタジー漫画で一番好きなのが藤たまきさんなので、私的神コンビで大興奮。鼻息も荒くなるってもんです。
これで凄いものが出来あがらないはずがない。
ということで、期待通りきゅんきゅんしました。

受がこれでもかと酷い目にあい、そして健気……健気すぎて男じゃなくても構いたくなるような小動物的愛しさを感じます。
それに対して攻はあまり…

3

カフェオレ・ランデブー 小説

栗城偲  藤たまき 

新しい恋は

ちょっとレトロな純喫茶・東風の雇われマスター平北は、まだ年若いバックパッカーなのに感性がなんだか昭和。
微妙にポエムな自作の格言を、店内のあちこちにさりげなくちりばめては常連さんたちにからかわれている。
そんな純喫茶東風に、久能は、恋人だと思っていた相手の手ひどい裏切りを知らされた29歳の誕生日に、偶然、たどり着きます。
そして平北と店の雰囲気に癒されて、主人公・久能は不毛な恋から脱却し新し…

5

Don't look back 小説

ジョシュ・ラニヨン  藤たまき 

洋物の記憶喪失作品

基本、海外物は翻訳次第だと考えています。
日本の小説とはかなり文章の作り方も違いますし。
ただ、他の作品も読んで冬斗さんの翻訳は嫌いじゃないなあと感じました。

********************
受けのピーターは美術館のキュレーター(学芸員)、35歳。
とある事件をきっかけに、自分と周辺の記憶を無くしていますが、自分がゲイだとか部屋の位置だとかは覚えているようです。

攻め…

2

カフェオレ・ランデブー 小説

栗城偲  藤たまき 

大喜利コーヒー

29歳の誕生日、恋人が実は既婚者であることに気がついてしまった久能。
男同士、日の目を見る事は難しくても
普通に恋をしているつもりだったのに……

そんな時に出会った、昭和の香りの純喫茶。
雇われマスターのまだ若い男性と常連達、美味しいコーヒー、
そしてそこに漂う空気に癒され、通うようになるが……

こんな恋には見切りをつけようとするのに、
相手はなんとも悪びれることなくうまく別…

7

遊覧船 コミック

藤たまき 

お金では愛は買えません。

金で万事解決してきて、それが普通の感覚の攻めと
その価値観が理解できない受けの話です。
事あるごとにお金を渡そうとする攻めに、序盤は甥や姪を可愛がる
叔父さんや叔母さんのようなものか、と思っていたんですが
進めていくうちに深刻に価値観の違いを突き付けられ困惑しました。
初夜を終えた後に、初めてとは知らなかった、その代金は入ってない
と言う攻めに、受けがおかしいと詰め寄る場面がありますが…

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