渡海奈穂さんのレビュー一覧

インターバル・ゼロ コミック

渡海奈穂  鈴倉温 

みんなが自由で勝手すぎる

読んだあと、「これ、好きだ!」と思った1冊でした。

受けさんの角倉。
めっちゃ美人です!一緒に並びたくはないくらい綺麗めさんで、生徒会長するくらいの家事もそつなくこなすしっかり者で、でも溜め込みやすいタイプ。
夢から始まるあのシーンが最初から衝撃的で、なんて人に捕まってんの!と心配になるくらいハッキリ言えない性格です。
私としてはもっとハッキリ男を主張してほしいので、少しイラッとする場…

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先生はダメな人 小説

渡海奈穂  小嶋ララ子 

"ふたり"で一番可愛い。


一緒にバケツの水を被ったり、"先生"が同じ高校の卒業生で、貸してくれた制服からは当時高校生だったのに煙草の匂いがしたり。ところどころくすっとしつつ制服の貸借りなんかは男同士だからという感じが心地よくて。お茶が趣味だったりお互い黙っていても気にしないだろうなあとか、ひとつひとつ知っていく先生に、始めローテンション×ローテンションだと思っていた千裕(生徒)の赤面だったり声を荒げ…

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ロマンチストなろくでなし 小説

渡海奈穂  夏乃あゆみ 

看板に偽りなし

1冊丸ごと表題作です。
作者様があとがきで書かれていますけれど、言われてみれば題名そのもの。三人三様の「ロマンチストなろくでなし」が繰り広げる物語でした。

和志(受け)は小説家の姉・寧子の人気シリーズのユイコのモデル。ろくでもない男に惚れるホモで、友人にも呆れられている。そんなある日、寧子の新しい編集者・伊勢(攻め)と知り合うが…という話です。

伊勢が俺様なくせにユイコのファンで夢見…

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追いかけようか? 小説

渡海奈穂  元ハルヒラ 

出発点の違い

1冊丸ごと表題作です。

西条(攻め)と立花(受け)、両者の目線から語られます。そのくせ、場面をなぞるうっとうしさを感じず、片方の目から語られなくても相手が何故そのような言動をしたのかが読者には分かるという見事な書き方だと思いました。

二人の出発点の違いから起こる、擦れ違いモノです。
恋に決着をつけるつもりで告白した立花(受け)と、告白から相手を知ることをスタートした西条(攻め)。お互…

1

ゆっくりまっすぐ近くにおいで 小説

渡海奈穂  金ひかる 

主役二人は良いけれど

1冊丸ごと表題作です。
受けの元妻、娘が登場しますので、苦手な方はご注意下さい。

稲田(攻め)、大内(受け)の両方の目線で進んでいきます。

二十代にしか見えない年齢不詳の大内が魅力的過ぎて、2年に一度は警察騒ぎのストーカー、子供の頃から誘拐騒ぎになる。そんな大内に一目惚れしたワンコ稲田の話です。

同人誌を加筆修正して文庫化されたとのことですが、ラストのエッチシーンはなんとか詰め…

1

未熟な誘惑 小説

渡海奈穂  二宮悦巳 

誘惑したのは

表題作と短め続編の2本が収録されています。
どちらも小川(受け)の目線で進んでいきます。

表題作「未熟な誘惑」では、小川は大型量販店の販売員。義兄に無理矢理に10年も奉仕させられたり、遊び相手にしかされなかったりで、恋愛方面では諦めていたところ、本社から来た専務・志木(攻め)と恋人同士になります。

続編「曖昧な誘惑」では、志木の補佐に異動し、義兄の脅されるもはねのけ、過去と決別して、…

1

さらってよ 小説

渡海奈穂  麻々原絵里依 

これでもかとやってくる

表題作と短めの続編の2作品が収録されています。
受けと他の男の事後描写がありますので、苦手な方はご注意下さい。

表題作は三木(受け)が主人公です。
三木は、男と浮気したり女と付き合う平尾と別れたいと思いつつも、「都合の良い男」のまま10年ずるずる付き合っています。仕事で知り合った有元を好きになりますが…という内容です。

三木は平尾に振り回されますが、一方で有元を振り回します。いきな…

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小説家とカレ 小説

渡海奈穂  穂波ゆきね 

良い男過ぎる当て馬

1冊丸ごと表題作です。

芦原(受け)は小説家。大学生にしてデビューを果たし、卒業後はプロとして活動していますが、隣人で幼馴染の高槻(攻め)は小説なんて書くなとずっと言い続けています。会えば衝突してばかりの関係に疲れる日々の中、デビュー作品がドラマ化されることになり、主演俳優の四方堂が芦原のファンだと近づいてきて…という内容です。

芦原と高槻の膠着状態に、四方堂が入ってきて、臆病な芦原の…

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わけもなく、もっと 小説

渡海奈穂  有馬かつみ 

肉食×鈍感、プラスもう1カップル

1冊丸ごと表題作です。

有佐家には、真子、克、裕真という姉兄弟がいて、末っ子の裕真(受け)が主人公です。克が行方不明になってしまい、会社をを辞めて実家の和菓子屋の仕事を手伝います。顧客の開拓中に、茶道教室を営む唐木(攻め)と出会いますが…という内容です。

主人公の裕真が良いです。
結局、唐木にも偉介にも、克の行方は知らないと嘘をつかれていたのに、その辺は余り尾を引きません。唐木には嫉…

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その親友と、恋人と。 小説

渡海奈穂  北上れん 

価値観の違いを分かり合う

1冊丸ごと表題作です。
朝日奈(受け)の目線でストーリーは進んでいきます。

朝日奈が通う「バーMISAKI」のバーテンダーのリサを、家族や友人に黙って地元から出て行ったことに腹を立てた湯上(攻め)が、連れ戻そうとやってくることから始まります。

最初はリサ(本名・杉吾)や朝日奈の性癖や考えが分からない湯上に、朝日奈は怒ったり傷ついたりしますが、価値観の違いを理解しあったり、悪い方に自己…

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