渡海奈穂さんのレビュー一覧

俺のこと好きなくせに 小説

渡海奈穂  金ひかる 

さらりと読めるおはなし

兄弟のように仲良く育った二人が、すれ違いもあったけど、お互いへの思いを再認識するという王道ストーリですね。
冒頭はどんな展開なんだろうとちょっと期待していたのですが、特に驚く展開もなくさらっと終わってしまいました。

攻めも受けも、基本、純粋で真面目な青年なのですが、受けが少々鈍いところがあります。
悪気はないのはよくわかるんだけど、その言動だと攻めがかわいそうって感じる場面がちょいちょい…

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Chara Collection 2012 グッズ

番外編が愛おしい

商業作品の番外編がぎゅっと詰まっています。
いくつかご紹介しますと…

円陣闇丸「Voice or Noise」番外編「好きな人がいる幸せ」
振一郎が格好良かったです!きっと一生俺のモンだから、ってセリフに悶えました。私は本編未読だったのですが、すぐさま購入リストに入れるほどの勢いのある6ページでした。

草間さかえ「夜更けに花降る」番外編「小夜啼鳥の夜」
コミック「明け方に止む雨」…

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俺のこと好きなくせに 小説

渡海奈穂  金ひかる 

萌えない展開からキュンへの力技

実家である地方都市の土産物屋で働く集(受け)。高齢の祖父との二人暮らしで、観光客もどんどん減って、先行きの不透明さと田舎の閉塞感に息がつまる思いでいる。そんなある日、兄弟同然のように育ったお隣の幼なじみ・佑弥(攻め)が転勤で帰ってきた。大学卒業と同時に家を離れ、東京で就職した佑弥は2年間まったく集に連絡も取らず、今回戻ってくることさえ集は知らされていなかった。しかも帰ってきた佑弥は、チャラい格好で…

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俺のこと好きなくせに ご購入特典書き下ろしペーパー グッズ

2人の出発点

本品は『俺のこと好きなくせに』の
フェア書店限定配布の特典ペーパーになります。

本編は受様視点ですが
本作は攻様視点での本編後日談となります。

さすがの佑弥でも
集とであった時の事は覚えていませんが
一番古い記憶は今でも鮮明です。

母親に抱かれた赤ん坊の
手編みの靴下が片方だけ脱げていて

部屋の隅に落ちていた靴下を
佑弥が履かせてあげてあやそうとすると
嬉…

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俺のこと好きなくせに 小説

渡海奈穂  金ひかる 

きなこパンはそこまでメインじゃなかった‥!

最初は集にイライラしっぱなしの展開でした。

受けさんの集。
両親(主に父親)の招いた事故で遠慮しがちな性格に育ち、唯一我儘言えて甘えることも出来てた幼馴染の佑弥に対しても、佑弥の為だと佑弥の気持ちをズタズタに否定して傷つけて結果距離を置く形になるのですが。
そこまでは設定としてもアリなんです。その後、佑弥を試すようなことをしてひたすら受け身で居る集にイライラしてました。
店のことも、考…

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インターバル・ゼロ コミック

渡海奈穂  鈴倉温 

みんなが自由で勝手すぎる

読んだあと、「これ、好きだ!」と思った1冊でした。

受けさんの角倉。
めっちゃ美人です!一緒に並びたくはないくらい綺麗めさんで、生徒会長するくらいの家事もそつなくこなすしっかり者で、でも溜め込みやすいタイプ。
夢から始まるあのシーンが最初から衝撃的で、なんて人に捕まってんの!と心配になるくらいハッキリ言えない性格です。
私としてはもっとハッキリ男を主張してほしいので、少しイラッとする場…

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先生はダメな人 小説

渡海奈穂  小嶋ララ子 

"ふたり"で一番可愛い。


一緒にバケツの水を被ったり、"先生"が同じ高校の卒業生で、貸してくれた制服からは当時高校生だったのに煙草の匂いがしたり。ところどころくすっとしつつ制服の貸借りなんかは男同士だからという感じが心地よくて。お茶が趣味だったりお互い黙っていても気にしないだろうなあとか、ひとつひとつ知っていく先生に、始めローテンション×ローテンションだと思っていた千裕(生徒)の赤面だったり声を荒げ…

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ロマンチストなろくでなし 小説

渡海奈穂  夏乃あゆみ 

看板に偽りなし

1冊丸ごと表題作です。
作者様があとがきで書かれていますけれど、言われてみれば題名そのもの。三人三様の「ロマンチストなろくでなし」が繰り広げる物語でした。

和志(受け)は小説家の姉・寧子の人気シリーズのユイコのモデル。ろくでもない男に惚れるホモで、友人にも呆れられている。そんなある日、寧子の新しい編集者・伊勢(攻め)と知り合うが…という話です。

伊勢が俺様なくせにユイコのファンで夢見…

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追いかけようか? 小説

渡海奈穂  元ハルヒラ 

出発点の違い

1冊丸ごと表題作です。

西条(攻め)と立花(受け)、両者の目線から語られます。そのくせ、場面をなぞるうっとうしさを感じず、片方の目から語られなくても相手が何故そのような言動をしたのかが読者には分かるという見事な書き方だと思いました。

二人の出発点の違いから起こる、擦れ違いモノです。
恋に決着をつけるつもりで告白した立花(受け)と、告白から相手を知ることをスタートした西条(攻め)。お互…

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ゆっくりまっすぐ近くにおいで 小説

渡海奈穂  金ひかる 

主役二人は良いけれど

1冊丸ごと表題作です。
受けの元妻、娘が登場しますので、苦手な方はご注意下さい。

稲田(攻め)、大内(受け)の両方の目線で進んでいきます。

二十代にしか見えない年齢不詳の大内が魅力的過ぎて、2年に一度は警察騒ぎのストーカー、子供の頃から誘拐騒ぎになる。そんな大内に一目惚れしたワンコ稲田の話です。

同人誌を加筆修正して文庫化されたとのことですが、ラストのエッチシーンはなんとか詰め…

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