渡海奈穂さんのレビュー一覧

おうちのひみつ 小説

渡海奈穂  六路黒 

あれ?ガチの方?

ガチ兄弟の真実と裕司。
真実は明るくクラスの盛り上げ役。裕司は親の期待に押しつぶされそうな優等生で、暴力的で暗い。

最初は真実のクラスメイト、塚本と沙織が絡んでいて、特に塚本は長身、寡黙で本好き、しかも真実が好きなのでこちらとくっつくのかと思いきや、違った。

母親の期待に応えようと、勉強ばかりしている弟、裕司。兄に暴力を振るい、抱くことでなんとか自分を保っている。

一方、塚本に…

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たまには恋でも 小説

渡海奈穂  佐倉ハイジ 

萌えは人それぞれ

三次元で最高の萌えに出会ったイケメンオタクとロックオンされた見た目オタクなメガネクール地味メンのお話ですね。

色々書かれてますが受け視点なので、会社のモテモテイケメンがなぜか地味で無愛想な自分に構ってきて嬉しそうで、罰ゲームか?といぶかしむのですが、実は攻めの椋本にとって岡崎は何もかもが萌えツボで性格も好ましく、求愛行動し続けてるんですね。

こんなキラキライケメンが何で自分に?絶対合…

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さよなら恋にならない日 小説

渡海奈穂  みずかねりょう 

受けの幼馴染の存在感が半端無い。

カフェの店員と常連客という関係が、一冊の本をきっかけに仲良くなり……というスタートでしたが、受けの幼馴染が受けの回想の中でやたら登場するので食傷気味になりました。
「あいつはあぁだった‥‥ それと比べて俺は‥‥」「あいつだったら‥‥」みたいな感じで、何かと比較の対象として登場してくるんです。

受けだって誰もが知る大卒で、その分野では知られた会社に在籍し、見目も決して悪くないのに、幼い頃から…

4

僕の中の声を殺して 小説

渡海奈穂  笠井あゆみ 

攻め受け交互視点

初読み作家さんです。
まだまだ読んだことなくても好みの方は沢山いるんだな~!とホクホクしています。

状況描写より心理描写が多めに感じました。
何を思って行動しているのか、それが変化していく様子、さらにそれに伴った関係性の変化が読み取りやすいですし、感情移入がしやすいですね。

そして攻め受け交互タイプ!
統計があるか分からないですが、攻め視点のお話は大分少ないのではと思います。

3

空はちゃんと晴れてる 小説

渡海奈穂  野木薫 

良いのか良いのかとちょっと不安だった

渡海先生買い。どんなお話かさっぱり予測不可能だったのですが、読後感は良かったので萌2より萌です。途中までイケナイことしているような、やや落ち着かない気分でしたが、最後は「ああ良かったなあ」という気持ちになったお話、「本編260Pほど+あとがき」です。

出版社勤務の国上(くがみ)は、仕事の打ち合わせに行く前に後輩とあるカフェを覗きます。姪っ子が「悪い人なの」と泣いていて「いい噂を聞かない」とい…

2

空はちゃんと晴れてる 小説

渡海奈穂  野木薫 

自己否定の殻を脱ぎ捨てて

今回は出版社の中堅編集者と
無償で人助けばかりする青年のお話です。

無職の極つぶしと言われる受様が
攻様との出会いで自分に自信を持つまで
もしくは、個人主義だった攻様が
共にいたいと思える相手を得るまで。

出版社に勤める編集者の攻様は
姉から高校生の姪がイケメン店員に
弄ばれて泣かされたと相談を受けます。

元気な姪の塞ぎこむ様を見た攻様は
仕事に託けてその店員がいる…

4

さよなら恋にならない日 小説

渡海奈穂  みずかねりょう 

雪谷と湯原は、やっと本当の親友になれたのでしょうね

20年近くも親友としてそばにいながら、雪谷に恋心を告げられなかった湯原と、湯原へのコンプレックスから誰も本気で好きになれなかった雪谷。二人は本当には心を開いて付き合ってはいなかったのですね。切ないし、もったいなかったと思いました。
湯原の転勤で、その後二人が本心を話す機会がなければ、それまでの年月は辛く、あまり意味のないままだったのでしょう。
湯原の恋人・松來が、慎がずっと好きだった叔父で、自…

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僕の中の声を殺して 小説

渡海奈穂  笠井あゆみ 

聞こえてくるのは生き物の感情なのか、それとも自分は病気なのか

久しぶりに頭が冴えるようなお話でした。

渡海先生の作品は「運命かもしれない恋」で目覚めました。

前作「狼は闇夜に潜む」がとても良かったし、新刊「空はちゃんと晴れてる」も注文済みなんですが、こちらの作品はあらすじからSFちっくな印象を受けてたので、何となく手が伸びてませんでした。

しかしこれがとても面白かったんです!

SFちっくというより、精神的な恐怖をメインに置いたお話で私…

3

空はちゃんと晴れてる 小説

渡海奈穂  野木薫 

心と心の繋がりを、優しく綴る感動作です。

こちら、ちょっとほろ苦くはあるものの、とても優しく、読み終えた後はあたたかい気持ちになれる素敵な作品でした。
表紙そのままの、心が洗われる優しい物語なので、ちょっぴり心が疲れてる時なんかに沁みると思います。

誰だって、心に痛みを抱えていて、それを隠して生きている。
だからこそ、痛みをさらけ出せるたった一人に出逢える事が、何よりの幸福なんだなぁと。





内容ですが、堅物の…

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ディアプラス文庫 「20th Anniversary Book」 グッズ

嬉し楽しい小冊子。

 好きな雑誌の20th記念冊子。
コミコミスタジオ様でディアプラス文庫3冊購入で頂ける、ということで、予約開始の日にぽちっとさせて頂きました。

 11人の作家さんが5,6ページ程度のショートストーリーを書かれていました。
だいたい既読の本の番外編だったので、楽しく読むことができました。


 まずは安西リカ先生の「バースデー」のその後のお話「愛を注ぐ」。
滝本と百合原が「三希」と…

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