あさだ2枚
最後まで勢いを失わずに描かれていて、大満足でした。愛しているという言葉を、今まで言ってこなかった都。彼は愛があるのかないのかなんて関係なく、トマが自分のものだという事実だけあればいいという。けれど、樹の盗撮していた動画には、トマが意識を失った後に、愛していると囁く都がしっかり映っていて。感情の昂ぶった時にだけ出る都の本音に、人間らしく等身大なところもあるんだな、と改めて魅力的に感じました。
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両腕欠損の受けということで、どんなハードな物語なんだろうとわくわくしながら読み始めました。冒頭こそ、2人ともヤクザの構成員なので殺伐とした空気がありましたが、トマの両腕と都の小指を斬ったことで足抜けさせてもらえるので、それ以降は2人の熱いぶつかり合いに集中することができ、すごく萌えました。今でこそトマには掴み所のない雰囲気が漂い、都を驚かせる言動をとったりもするけれど、孤児院にいた頃は都にひたす…
雨降って地固まるかと思いきや、所長・武藤のせいで疑心暗鬼になる2人から始まります。とにかく潜を誰にも触れさせたくないソードと、彼にお姫様のように守ってもらいたいわけではなく、あくまで対等に愛し合いたい潜。ただ相手への一途な気持ちを信じて欲しいだけなのに、周りの思惑によってお互いを信じられなくて。刑務所の中で愛を育むことがいかに困難か、改めて突き付けられました。でも、2人がそこに立ち向かうからこそ…
アメリカの刑務所内のBLとしてはまさに王道な感じ。期待したことが起こらないということはなく、そういう舞台のBLを求めていた方は十分満足できる内容だと思います。攻めであるソードが、白人ではなく黒人なところも特に気に入ったポイント。肌の色に敏感なこのご時世、人種によってどうだというのはあまり言いたくはありません。が、少なくとも私が今まで読んできた外国人攻めはほぼ白人だったので、黒人にはまた黒人の魅力…