せのおあきさんのレビュー一覧

いばらの王子さま 小説

渡海奈穂  せのおあき 

傑作!

以下、かなりネタバレレビューしてるので
ご注意ください!!



あらすじを読んで、わがまま女王様な従弟とのラブコメだと勘違いしていた私。実際読んでみたらそんな事なく、本作はかなーりシリアス目なお話でした。
受けの里巳が、静かにぶっ壊れています(自覚あり)。その見た目のせいで昔からトラブルに巻き込まれ、ついには高校の先輩からレ⚪︎プされてしまい…。本編で語られた先輩とのエピソードが後半…

0

網膜の記憶 小説

麻生玲子  せのおあき 

書き下ろしSSに萌え

本編はすでに出来上がったカップルのお話。不思議な能力を持つ受け・葵を中心としたサスペンス風BLといったらいいのか…。葵には年上の同性の恋人・田島がいて、田島は葵の兄の親友です。

塾講師をしている葵には、死んだ人間の網膜に焼きついた最後の光景を読み取る能力があります。刑事の兄・日向が葵の能力を事件解決に活かしていくわけですが、そのSF的な要素がなんとももったいなかったような。

日常系の身…

0

空から降るもの コミック

せのおあき 

表題作が萌

この作家さんの作品を読むのはこれが2冊目です。
爽やかな絵柄だと思うのですが、その絵柄のせいもあってか、お話自体も暗い部分があっても割とサラッと読めました。
描き下ろしを含めて全部で8つの短編が収録されていますが、そのうちの3つに主人公の身内の死にネタが含まれています。
かなり身近な家族の死なので、普通ならもっと重いものになりがちだと思うのですが、この作品では割とサラッと扱われています。

0

晴れの雨。 小説

朝丘戻  せのおあき 

タイトルも味わいたい。

描きたい物語があるんだなーって、こだわりがあるんだなーって、切実に伝わってくる作家さまなんですよね。個人的には書きたい思いが溢れすぎて収集がつかないくらい、ビッシャビシャにウェットでもいい。作家さま独自のこだわりが強い程いい。その匙加減で好き嫌いが別れるのだろうと思うんです。

朝丘先生は教師×生徒ものばかり当たっているんですけど、このお話も高校美術部の顧問、宮城と二年生の部員、如月光久の道な…

4

晴れの雨。 小説

朝丘戻  せのおあき 

ラストが泣けて泣けて

爽やかな絵柄と爽やかなタイトル、そして爽やかなコバルトからですが、意外とドロドロなネタ。
なのに読み口は爽やかな不思議テイストな作品。

でもね、あらすじでネタバレ大盤振る舞いしすぎです。
序盤からすでにラストが予想出来てしまうような話なんですが、予想出来てしまうが故に、救いやどんでん返しを期待して読んでしまう。
けれども救いもどんでん返しもなく、どうしようもない時の流れが、まだまだ若く…

1

心のなかに卵がひとつ 小説

麻生玲子  せのおあき 

このピュアさが…

社会人×高校生という、歳の差のカップルは大大大好きなんですが、この作品は何だかしっくりきませんでした。

男同士で大人と子供って、本当に現実で考えるとリアリティがないですよね。でもそれも関係なく読めるのがBLマジックというか、萌えの力なのかなぁと思うのですが、何だかこのお話は「リアリティがないな」というのを強く感じてしまいました。

兄の働くデザイン事務所で覆面デザイナーをしている高校生の…

0

裏の祠の狐憑き コミック

せのおあき 

恋のキューピッドは、可愛い狐

不思議なファンタジーが詰まった1冊です。

『裏の祠の狐憑き』
神様の使いの狐が、姿も言葉使いも、可愛くて癒されます。変身した美少年もいいし、元の着物姿もいいし。
狐に嫉妬しながらも、ちゃんと自分の気持ちを伝えた習ちゃんが良かったです。
人間と狐の付き合いを認めた神様の寛容さに感心します。

『あんなに可愛かったのに』
小さい頃から犬のように懐いてる尊が可愛いです。可愛い幼馴染に好…

2

ねても さめても コミック

せのおあき 

不思議な感覚

せのおさん、何故か好きなんです。
話も結構物足りないし、あっさり目でこれが他の作家さんだったら、「あと一歩!」と云いたくなりそうなんですが、何故かそこが逆に気持ちいいのです。
感覚としては、二次創作の薄い本を読んでいる時に近い気がします。
理由は分かりません。
作品の雰囲気ですかねえ。
今回犯罪から味で不穏な空気の話が多いにも関わらず、このまったりハッピーエンドの群れ。
ある意味すごい…

1

ねても さめても コミック

せのおあき 

薄味だけれど、ちょっと面白い

柔らかな表紙を裏切り、テーマは「犯罪がらみ」。
『裏の祠の狐憑き』がなかなか良かったせのおさんの新しい一冊を読んでみました。

・大学の理系研究室を舞台に、
 眠ると起きない助手(27歳、黒髪メガネ)に悪戯する21歳学生。
・再会したカフェ店員の先輩(黒髪)と昔は小ちゃかった柔道部の後輩。
・ゲイの小説家(黒髪)とバイの宅配便のお兄ちゃん。
 (この話は、もうちょっと尺があれば深い話…

2

ねても さめても コミック

せのおあき 

意外とトンデモ

サラッとしたキレイ系の絵で、ふわっとお話が進行するので、なんとなくスルッと納得して読み終えちゃったけど、、、
実は結構、意外とトンデモ展開かも。

表題作は、眠っているのをいいことに、あれこれエッチないたずらがどんどんエスカレートする話だし、
「Second~]は、コーヒーショップで偶然中学時代の先輩と再会したら、実はその店のオーナーが、、、な話だし、
「埋み火」は、たまたま宅配に来た兄…

2
PAGE TOP