椎崎夕さんのレビュー一覧

ブラザーコンプレックス 小説

椎崎夕  穂波ゆきね 

まっさらな弟の戸惑い

今まで恋とかいまいちピンとこない尚志は
8歳年上の長兄・俊和が大好き。
無精なホラー小説家の兄の世話を焼くのも手間をいとわずやってあげたくなる。
高校時代、厳しい校則を緩和させるように動き
伝説の生徒会長様とまで言い伝えられ
同じ高校に通う尚志は誇りに思っているのです。


年子の弟・裕介もバスケに一生懸命で実力も有り、
勿論兄弟として好きだけれど、
きっと3~5年留学なんかで…

4

ブラザーコンプレックス 小説

椎崎夕  穂波ゆきね 

筋金入りのブラコンの結末

タイトルが示すように、兄弟禁忌ものかと思ったら、実は血の繋がらない兄弟で、
大好きな兄が自分の兄になった経緯を知れば全ては受け様の望んだ結果なんていうお話。
ドロドロ感のない、ちょっと爽やかにも思える義兄弟もので、この手の設定が
苦手な人も抵抗なく読める感じではないでしょうか。

内容は、3人兄弟で、長男の攻め様が大学進学と共に家を出ていたが、両親が仕事で
長期不在することになり、高校…

5

言葉にならない 小説

椎崎夕  コウキ。 

いつの間にか好きになってる

ノンケとゲイの恋のお話で、偶然の出会いから徐々に気持ちが傾いていくような
大人の男と大学生とのストーリー。
受け様はゲイで、バイト先の上司と付き合っているのですが、ある日些細なことが
原因でケンカになり、上司の彼の部屋から追い出され、でも手荷物を部屋に置いたまま
出されたので、帰る事も出来なくてマンションの廊下で困っていた時に、
そのマンションの隣人が出先から帰って来て、廊下で騒ぐなと苦…

2

言葉にならない 小説

椎崎夕  コウキ。 

豆柴時々ハムスターw

椎崎作品もいつも分厚い気がしますw
それだけ丁寧に、丁寧に、綴られているのだとは思いますが。
きっと省略できることもあったりするのかもしれないのですが、本当は気持ちが通じ合っているのに主人公がグルグルして意地張っちゃうせいで、なかなか進展せず、焦れったく思いながらも引き込まれていくのは、作家さんが好きな部類に入る欲目があるからでしょうか?
まったくの受け視点なので、攻めの気持ちは想像できはす…

2

スペアの恋 小説

椎崎夕  陵クミコ 

ご都合展開すぎwしかしなぜか許せるw

BL界にはおよそ偶然とは言い難い「ご都合すぎる」展開が数多くありますが、
コレはもはやご都合が露骨すぎて笑えてしまうレベルです。

図式化すると…
受けが玄関先で倒れていた→隣の家で面倒見てもらう→隣んちのチビがなついたから
(すでにこのあたりでかなり香ばしいw)→隣んち無愛想すぎ→でもチビが受けに懐いたんでガキの面倒見てくれとか→なにげに隣んち、過去にいろいろあったらしく→実は受けもゲ…

2

恋愛未満 小説

椎崎夕  雨澄ノカ 

大人の切なさ

全般的に起伏の少ないお話でしたが、淡々とした中にも「狡い」一歩手前の大人の駆け引きがあり、テンポ良く読めました。

受けさんの一方的な気持ちなのかと思っていましたが、最後に両思いで、お互いがお互いを静かに想い合ってるのね~と、ほわ~んとした気持ちで読み終えられました。

最後まで読んだら、「なんか・・・攻めさんは最初から好きだったんじゃないか」と妙に納得できて、BLという括りのお話だけど、…

3

水底の月 小説

椎崎夕  高階佑 

世界が広がる時

今まで読んだ健気受で1位、2位を争うくらいに健気でした。

商談が終われば自国に帰ってしまう攻め様と天涯孤独で生まれ持った容姿の所為で隠れるように生きて行かなければ行けない受け様。

受け様の祖母、そして母親も遊女でした。受け様の容姿は母親側の先祖還りのようですが、そういう事が珍しい為に、母親は身請けをしてくれるはずだったの受け様の父親に捨てられて、遊女として一生を終えます。

そして…

2

愛人関係 初恋 小説

椎崎夕  水名瀬雅良 

杉原パターンを3冊かけて終了。

椎崎作品のパターンをしっかりと踏襲しています。
好き嫌いがわかれると思うんですが、椎崎パターンが好きな
私は3冊かけて椎崎世界を読むことができて幸せでした。


"受けがぐるぐる余計なことを悩んだ挙句に逆ギレ告白or失踪"
は杉原黄金パターン!
それでも一緒にいたいと押した受けの強さも立派なパターンです。
その受けの強さにいつの時点で攻めが気づくことができるか

5

弟の親友 小説

椎崎夕  佐々成美 

表紙でノックアウト

多分、お話だけならば萌一つ評価だったと思います。

タイトルに漂うそこはかとないエロイ雰囲気。
でも、お話的は、同作者さんの他の作品とかぶる事が多々あるんです。キャラがかぶってる話がかぶってる。たまに使われている文章も一緒。悪く言えばワンパターン。ですが、ですが、

分かっているのに読んでしまう、老人が水戸黄門を毎日必ず観てしまうような、分かっていても読んでしまう。萌えてしまう。私の健気…

7

帰る場所 小説

椎崎夕  竹美家らら 

子供は、泣けるよね

姉が残した娘・桃子と二人、
姉が残した喫茶店を守って生きている怜一。
ある日、店の前で一人の男が行き倒れていて、
それは、7年前にいなくなった桃子の父との最初の出会いを・・・。

なんというか、いろんな要素満載。
思いっきり頑なな主人公に、謎の男。
肉親のように親身になってくれる死んだ姉の親友。
元気なバイトの女の子。
地上げ屋とその手先。
離島のお婆さん。
そして、姉が残し…

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