椎崎夕さんのレビュー一覧

恋愛未満 小説

椎崎夕  雨澄ノカ 

無くしたくない想いを胸に抱えて…

既読の日を記念して。
購入しながら『恋愛以上』を再読してから読もうと思いつつ
つい積んでおいてしまいました。

前作の『恋愛以上』よりこちらの方が好きです。
前作では主人公の先輩で、10年以上も付き合ったのに結婚し家業を継ぐから別れてくれと突然言われ納得もできないまま別れることになった、美容師の瀬川の物語です。

10年付き合ってという部分が最近読んだ『お休みなさい、また明日』を思い…

4

無防備なたくらみ 小説

椎崎夕  高星麻子 

ひんやり淡いラブストーリー

『不器用な策略』『不器用な告白』のスピンオフ。
主人公と前作キャラたちとの絡みがかなり多いので、
過去作既読の方が入りやすいかと思います。


前作の攻め・ハルカの元カレで、
前作の受け・友部に片想いしていた穂(受け)。
大学を卒業した彼は内定を取り消され、
就職先が見つかるまで
行きつけのバーのマスター・シン(攻め)の下で働くことに。

報われない恋にハマりがちな穂。
純…

3

ひとりじめ 小説

椎崎夕  小山田あみ 

天然同士のシリアスなすれ違い

教育実習生の受が高校生の攻に強姦され、
十年後再会してまた脅され関係を持つ。

そんなシリアス展開なのにどこか間の抜けた雰囲気なのは、
明らかに両想いなのに二人とも自分や相手の気持ちに鈍すぎてグダグダすれ違い続けているため。
脚本の都合でちょっと無理ある思考回路にさせられているような不自然さがありました。


いくら怪我をさせた負い目があるとは言え、
自分を強姦した男を庇い、好き…

9

不器用な策略 小説

椎崎夕  高星麻子 

文体が合いませんでした

積み本消化強化月間でございます。

こちらの作品は、なぜ積まれていたか…
ズバリ、イライラしたから!です。
細かいことですが、気になって気になって。
この作品、過去を回想しその時に話した台詞がカッコ書き(こういうカッコ)されています。
しかもそれが、過去の出来事中も会話形式で続きます。
章分けされているのだから、なぜ普通の会話カッコでない?
たびたびで長い!し、読みづらいというか気…

1

好きになるはずがない 小説

椎崎夕  葛西リカコ 

優しさは、心に届く

女の子と付き合っても長く続かない笙(遊び名はセイ)が
社内で有名な守川課長とバーで出くわし
守川さんがゲイで笙に想いを寄せていると言われても
飲み友達を続けていたくて、
お試しのキスも、触るだけのHも嫌だとは思わず…。

守川さんが、人を寄せ付けない印象だったし
社内の噂とは結構ギャップがあって
笙に対してはとにかく辛抱強く待ってくれるというか
とにかく笙を大事にしてくれて、こち…

7

スペアの恋 小説

椎崎夕  陵クミコ 

こういう流れで…。

読みやすくてわかりやすかったし、面白くないわけでもないし、ちゃんと楽しめたような気はするのですが。
個人的な感想を言えば、2人とも明確な言葉が欲しかったかな、と。
それなりに「そういう意味で気になるんだぜ」みたいなことは言ってるんだけど、なんかしっかりとした「お付き合いしましょう」みたいなのとはちょっと違うんですよねー。
一緒に住む?ことにはなるんだけど、それも流れというか…。
いや、互い…

1

好きにならなくてもいい 小説

椎崎夕  葛西リカコ 

不感症でも愛することができるのか?

大和は、桐島織の版画を専門に扱うギャラリーで働いているのですが、ある日、田宮という男が、版画を買いに来ます。

 版画を見た次の日も、またその次の日も、田宮はギャラリーに通うようになり、大和は田宮の真意を測りかねるのです。そんなとき、大和がかつて告白された相手、手嶋から声をかけられているところを、田宮に知られてしまうのです。

 冒頭から大和の「低体温」とも言うべき、いろいろなことに反応が…

3

ブラザーコンプレックス 小説

椎崎夕  穂波ゆきね 

さらっと明るく悩んでハッピーに終われるお話でした

友人の勧めで読んでみました。
兄弟萌え属性のない私にとって自分からは読まないと思う関係性でしたが…

でき過ぎた兄 俊和をリスペクトしている尚志が、偶然兄に男の恋人がいることを知ってしまったことからぐるぐるすることになるのです。
幼いころから兄が好きにもほどがあるというくらいべた甘な関係にブラコンを自覚しながらもそれ以外の感情はないと思っていたのに、なぜか男と付き合っていると知ってからそれ…

3

好きになるはずがない 小説

椎崎夕  葛西リカコ 

それでも好きになる

思わず作品タイトルに答えてしまうようなタイトルを付けてしまいましたが
世の中には絶対なんて言葉がないのではとしみじみしてしまいます。
作品自体はかなり甘めで受けが溺愛されている雰囲気があって良かったですね。
個人的にメロメロに愛される受けって大好きなのです。

しかし、読みすすめていた時にこれはもしや私の地雷が隠れているのではと思ったら
やはりありました、それは攻めの元恋人が既に亡くなっ…

13

不器用な策略 小説

椎崎夕  高星麻子 

男前キャラが新鮮

初読みの作家さんです。ウジウ後ろ向きな主人公が多い中、竹を割ったようなすぱーんとした一基が新鮮でした。おかげでお互いの気持ちを確認するのにほぼ一冊費やしても、ハルカが予想以上に面倒臭くて、それは策略としては不器用過ぎるだろってツッコミたくなりつつも、最後まで嫌にならずに読めました。オチへの計算かもしれませんが、長谷のキャラが伝わりにくいので、仕事場での態度とかもう少しエピソードがあれば尚良かったか…

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