椎崎夕さんのレビュー一覧

はじめてのひと 小説

椎崎夕  穂波ゆきね 

主人公の気持ちに寄り添ってしまう

9年前の作品……確かにそういう香りはします。
お話に『完全に没入!』となりきれない部分も感じるんです。
でも、それを凌駕してしまうのは、真巳の心情に寄り添ってしまわざるを得ない文章の所為。
少女の頃に戻ったごとく、素直に泣けました。
名作っていつになっても名作なんだなぁ……

交通事故で父と義母、義兄を亡くした真巳のたった1人の肉親である祖父は病院で不治の病に冒されています。父が亡くな…

3

明日になっても傍にいる 小説

椎崎夕  カワイチハル 

親友 > 恋人

先の姐様も仰ってますが、話は面白かったです。
ただ、萌えとしては微妙だったので中立にしました。


<あらすじ>
仕事が忙しく久しぶりの逢瀬で振られてしまった晃太郎(受け)。
いつも、相手が別の人を好きなって振られてしまうのです。
カフェ「沙耶」の店長で親友・仁哉(攻め)とやけ酒を飲んでいると、「恋人に立候補する」といって、いきなり抱かれてしまいます。
今まで親友としてしか考えたこ…

2

恋愛未満 小説

椎崎夕  雨澄ノカ 

年上の落ち着き

『恋愛以上』のスピンオフ作品。
前作品の主役河埜くんの先輩である瀬川渉が主役です。
恋人同士だった南と別れた渉が、2年たったところから話が始まります。
河埜には、さっぱりと「別れた」と言っていたのですが、やはりダメージがあり。
以前南繋がりで知り合っていた支倉が、渉を気にかけてくれ、それに甘える形で渉から身体の関係に。
でも、それは友人という枠からはお互い抜けられず。渉は未だに南が忘れら…

3

恋愛以上 小説

椎崎夕  雨澄ノカ 

10年って長いよ

10年ぶりに再会した友人は、河埜にとって未だに好きな相手だった。
どんなに友人として接していても、好きな気持ちがある以上、普通には戻れない。
もっと早くに二人が結ばれるかと思いきや、体のみでお互い本当の気持ちを知って、付き合うまで長かったなぁと思いました。
私は、気持ちが通じ合うまでに、時間がかかる方が好きなので、満足です。
河埜の大学の先輩という人や、高校時代の友人2人も、ちょこちょこ出…

2

その、ひとことが 小説

椎崎夕  榊空也 

この設定好きです!!

密かに好きでいた先輩の結婚パーティーでヒロトと名乗る男に声をかけられ、バラされたくなければと脅された映は、渋々向かったホテルで。。。
そんな出会いから始まる物語です。

脅されて恋人にと言うのが、最初は嫌な感じでしたが、ヒロトは紳士的で、毎日夕食を一緒にしたり、次の日の朝食にとお弁当を渡すと言う尽くしっぷり。
能面のような表情の映が、徐々に心を開き惹かれていく姿が凄く良かったです。
恋愛…

4

明日になっても傍にいる 小説

椎崎夕  カワイチハル 

これは恋なのでしょうか?

『中立』評価をつけましたけれど、お話は面白かったです。
恋物語とは違った意味で。
激しくネタバレしないと書けないので、ブランクを取りますね。









私には『虐待されて育った子どもが、家族の温かさを求め続ける話』にしか読めませんでしたぁ!
晃太郎、痛々しいったらない。
どちらも外に愛人を作って、関係は破綻しているのに「おまえのために別れない」と言う両親の下で、…

3

明日になっても傍にいる 小説

椎崎夕  カワイチハル 

Love@喫茶店

久しぶりに親友ものが読めてテンション上がりました⤴︎

中学時代からの親友同士、友人から恋人までのもどかしい道のり。

晃太郎はゲイだが、恋人はできても長くは続かない。
つい先日も、オレがいなくても一人でやっていけるだろうと、他の男に心変わりした彼にフラれてしまった。しかも別れの場面には新しい相手が同席する始末で修羅場の予感しかせず。

親友の仁哉が祖父から受け継いでマスターをしてい…

6

明日になっても傍にいる 小説

椎崎夕  カワイチハル 

まっすぐがいいじゃん

表紙の長髪イケメンにひかれて購入。攻め受けとも苦手なタイプというわけではないが、今一つ盛り上がれず中立です、先生ごめんなさい。関係者が多すぎたからかもしれない(涙)本編のみ250P弱+あとがきです。ポイントは、ほんと関係者多数という点です。

お話は受けさんがいつものパターンで恋人から振られるシーンから始まります。まっすぐ帰る気にもなれず、いつものごとく10年来の親友の珈琲店に向かってしまい・…

5

こい、こわれ 小説

椎崎夕  ゆき林檎 

どうしてセフレなんだ。恋人じゃまずいのか?

縁があって読む機会にあった本。
椎崎夕さんの作品はまだ数作しか読んだことないですが、
これが1番好きかも。

受けさんの融が、攻めさんの前原とキーマンの三橋の別れ話をしてるという
間の悪いところに出くわすシーンから始まり。
出会いが出会いなだけに、最初は警戒心大な前原に対して
融自身もトラウマを抱えながら奮闘していく前半。
2人のお互いに対する態度の誤解が解け、仲の良い先輩後輩とし…

5

恋の花咲く 小説

椎崎夕  麻々原絵里依 

やっと咲いた遅咲きの花

強引で狡猾な攻めに押されてズルズルと付き合う羽目に陥りいつしか心を持っていかれて自覚した途端にうろたえる、という話しはよくありますが
このズルズルのところがイライラしてくるので気弱または流され系の受けは好みではありません。
けれどこれは予想外の展開があって面白かったです。

伊織が金だけはあるエロオヤジに迫られ脅されれたところでは、誰かを守るために自分さえ我慢したらいいと無駄な自己犠牲を見…

2
PAGE TOP