その、ひとことが

sono hitokoto ga

その、ひとことが
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×212
  • 萌7
  • 中立3
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
7
得点
77
評価数
26
平均
3.2 / 5
神率
3.8%
著者
椎崎夕 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
榊空也 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
価格
¥660(税抜)  
ISBN
9784344837485

あらすじ

好きだった先輩の結婚パーティで、ヒロトと名乗る男から、その恋心をばらされたくなければ一緒にホテルへ、と脅された映は……。

表題作その、ひとことが

ヒロト,先輩の結婚報告パーティで出会った謎の男
深見映,会社員

その他の収録作品

  • 彼には敵わない
  • あとがき

レビュー投稿数7

この設定好きです!!

密かに好きでいた先輩の結婚パーティーでヒロトと名乗る男に声をかけられ、バラされたくなければと脅された映は、渋々向かったホテルで。。。
そんな出会いから始まる物語です。

脅されて恋人にと言うのが、最初は嫌な感じでしたが、ヒロトは紳士的で、毎日夕食を一緒にしたり、次の日の朝食にとお弁当を渡すと言う尽くしっぷり。
能面のような表情の映が、徐々に心を開き惹かれていく姿が凄く良かったです。
恋愛、結婚に対し全く興味がなく、人付き合いも必要最小限。感情を表に出さない映が、少しずつ変わっていく姿や、すぐに諦めてしまう所がありながら、でも実ははっきりと物言う姿とかが、凄く好きです。
また、ヒロトの包容力や何でもできちゃう姿にもきゅん!

話の雰囲気がとても良かったです。
ヒロトの秘密とかは、意外とあっさりしていましたが、私的には気にならずに読めました。

4

安心して読めました

恋愛と結婚に必要性を感じない映は
学生時代のバスケ部の先輩の西峯だけは特別で
報われない片想いを続けていましたが
先輩の結婚を機に連絡を断とうとします。
しかし先輩は映に好意的で
先輩後輩のみの披露宴パーティの幹事を託してくるのです。
もうお役御免だと思った時、見知らぬ男に声をかけられ
西峯へ気持ちをバラすという意の柔らかい言葉を告げます。
なぜこの男は知っているのか、一体誰なのか…。

脅すような事を口にしても、ヒロトは一部始終優しいので
全くハラハラする事なく読み進められました。
ただ、正体がつかめず、どうなってるんだろう…と
映と同じ気持ちにはなりましたが
映を好きだからに決まってるから
悪いようには絶対しないだろうと
気負わずいられて良かったです。

不仲な両親を見て育ったせいで
心を閉ざし気味なのは気の毒でしたが
だからこそ明るくて嘘のない西峯に惹かれたんでしょう。
人たらしと言っても過言では無い西峯は本当に素敵な先輩でした。
だからこそお嫁さんを気遣うシーン等、
映に感情移入して少しツラかったんです。
でも、ヒロトみたいにあれこれ優しくされたら
さぞかし傷も癒えるだろうとww

映がもっとツンツンしているのかと思っていましたが
自覚してからはとっても素直になっていたので
ギャップを楽しめるかもしれませんし
もとの映はこういう感じだったのかなぁ。

しかし、ヒロトを映は知らないのに映の色んな事を知っているし
ヘタしたらそれストーカーじみてないか…??っていうところもあったので
映もヒロトもイケメンだからあり得るお話なのかもしれないと思ってしまいました。
多少強引に迫られたって器用なイケメンだったら嫌な気しないだろうし。
映も綺麗じゃなかったらヒロトも恋に落ちなかったかもしれない…。
ここは個人的な感想でしたが;

榊空也さんの透明感のあるイラストが美しかった!!

あまり作中の揉め事も強めではないですし
攻めが受けにベタ惚れな感じのお話を読みたいお方におススメ出来ると思います☆

6

安定した萌え物語

謎めいた攻が登場することから始まる物語。ある程度先は読めてしまうのだけど、やはり椎崎先生はいい。主人公の受の劣等感が強くグダグダしがちな性格とか、攻の世話好きなところとか安定して楽しめる。
今回は当て馬というような登場人物もおらず2人の関係が丁寧に書かれていて良かった。割りとBLのお約束に近い作品だと思うけれど、こういう作品が丁寧に書かれているのは素敵だと思う。2人が末永く幸せに暮らしていく様子が想像できて読後感も良かった。

5

安定感はある

椎崎先生の作品はときどき読んでいます。
けっこう切なくてハマるのも多いので。

この作品は・・可もなく不可もなく、という印象でした。

ヒロトが映に近づいた目的は長らく明らかにならず、
そのため「どんな裏があるんだろう?」とドキドキするのですが、
途中、その目的がわかるような描写は特になく、
理由がわかったあとも、「ああ、そんな感じかあ」と、
特に度肝を抜かれることもなく、受け止められました。
こういう設定だったら、思い切り「えっ?!」と思わせてくれる展開を期待しちゃうな。

でも、ヒロトの尽くしぶりとかは、単純に映がうらやましいな~と、
少女漫画を読むように、感じました。
イラストもきれいなので、その効果もあるかな?

4

ページ数の割に…

あらすじ:
学生時代から片想いしていた先輩の結婚報告パーティに出席した映(受け)は、ヒロト(攻め)と名乗る見知らぬ男に誘われ、一夜を共にする。
ヒロトになかば脅される形で、3ヶ月という期間限定で彼の恋人に。
優しく面倒見の良いヒロトに惹かれていくが、彼の本名も素性も謎のままで…

約380ページと、かなり長めの話。
ヒロトの正体が物語終盤まで分からないというミステリアスな展開ですが、ワクワク感は少なめ。
ヒロト関連の描写だけでなく映と友人たちの他愛ない会話にもかなりページが割かれているため、どちらかというと間延びした雰囲気です。

映は、美人だけど無口で愛想に欠ける人物。
高校・大学時代の先輩・西澤は、そんな映にフレンドリーに接し、皆の輪の中に入れてくれた人物。
映は彼に長年片想いしており、恋愛経験はありません。

西澤が結婚することになり、失恋が決定的になった夜に出会ったのが、ハルトという謎の男。
映の西澤に対する想いを見抜き、慰めてやるという体で映を抱く彼は何者なのか。
事後、自分と関係したことを会社にバラす、と脅す一方で、それ以後はキス以上のことはせず優しく接してくる目的は何なのか。

他人への関心が薄かった映が、ヒロトに惹かれていき、ラストには彼に騙されていたことも構わず想いを打ち明ける。
主人公の恋による変化がじっくり描かれています。

しかし、全体としてあまりに淡々としすぎ、盛り上がりに欠けるのが残念なところ。
ヒロトの魅力も今一伝わってきませんでした。
ミステリアスさを出すためか?人物描写が薄く、ただ面倒見が良いだけの無個性な人間に見えてしまうのが残念。
また、初対面から映を抱くような強引な人間なのに、正体がバレた瞬間あっさり映の前から消えるなんて本当に映のこと好きなの?と疑ってしまいました。

後半、唐突にヒロトや映の子ども時代の話が出てくる構成にも違和感。
ヒロトの意気地のなさや、映の内向的な性格といった人間誰しも持っていそうな欠点を「不幸な生い立ちのせいでした」で片付けてしまうのは、ストーリー的に安易すぎる気がしました。

失礼ですが、ページ数の割に読み応えが感じられず…
すみませんが、中立評価とさせていただきます。

12

起承転結はあるけど平坦な感じ

高校時代からのクラブの先輩の西峰に片想いしていた映(受け)は西峰の結婚式で決定的に失恋します。その二次会で謎の男に西峰への想い看破され、脅される形で関係を持ちます。
その男、ヒロト(攻め)は映に「好きになってほしい」「恋人になりたい」と言って脅迫する形で3か月恋人として付き合うことになります。
料理が趣味で、朝ごはんはできる限りお弁当にして持たせてくれるし、時には夕飯も作ってくれます。それがことごとく映の好みに合っていたため胃袋から掴まれていきます。
関係を持ったのも最初だけで、それ以降はキスはするけれどそれ以上はしない。週末はいつもデートしてヒロトの家ですごして一緒に寝る。
そうこうしているうちに、映はヒロトのことを好きになっていることに気付くのです。が、告白しようかどうか悩んでいるうちに、偶然ヒロトの正体を知ります。ヒロトはタイムリミットになったといって突然姿を消してしまいます。

全体的に、だらだらしていて、少し退屈でした。そして、攻めに魅力を感じなかった。
「好きになってぼしい」というのも、私は何かの賭けをしているのかと思ってしまいました。だって、あまりにも自分の情報を言わないから。
自分の正体がばれるのを恐れたのは理由があったからですが、全く自分のプライベートに触れないで相手に好きになってもらおうなんてあり得ない。
そして、極め付けは偶然ヒロトを知っている人物に出会い、正体がわかったとき、いきなり「今日で終わりにしよう」でさっさと行方をくらますってなんて自分勝手なんだと怒り心頭でした。人をさんざん振り回した挙句、説明もなしに放り出してしまうなんて、本当に映が好きだったんだろうかと疑問に思ってしまいました。結局それは映が頑張って解決します。同じタイミングでヒロトも動いていましたが、なんか納得できない。
恋人として付き合っているときの世話焼きなところや、映を気遣ってあげるところはよかったんですが、その前後が悪いからどうも好きになれなかった。

そして、いくら胃袋をつかまれた、そのあとのデートやらでで自分を優先してくれていた、西峰のことに気が付いて泣けない自分を泣かせてくれたといえ最初が脅迫でそのまま関係を持つような男、好きになってしまった映も理解できない。

また、登場人物が多すぎたとも思います。中途半端に出てきただけに見える人もいるし。エピソードがたくさんで散漫な感じになってしまっていました。長い再現までしたトラウマは、恋愛と結婚に興味ない人物に育ったことと、告白を躊躇する原因としてしか書かれていない。せっかくなんだから、トラウマを乗り越えて2人がくっつくという感じに利用して欲しかった。
今回、この設定がなくても話は成り立ったと思います。

また、ヒロトの人物像もどうもちぐはぐに感じました。映から見たヒロトはすごい色男って感じに書かれてるのに、本人的には不本意な競争を強いられていた従弟に負けまくりなヘタレな男に書かれています。
そして、そんな従弟を映は太陽のような人物のように書いていますが、そんなにスペックが高いようには書かれていません。
人によって見える人物像は違うとは思うけど、同一人物に見えなくて、変な感じがしました。

お話しの始まりや根幹部分が好みだったので読みましたが、もっと面白くできたのにと残念に思いました。ので、中立で。

4

結局 どのひとことが問題だったのか???

表紙買いした方、何人かいらっしゃるのではないでしょうか?
私も表紙にひかれた&椎崎先生のぐるぐる話が割と好き なので、当本get。

榊先生、あんまりこれまで意識していなかったのですが、
線がすっきりしていて、すごくキレイな絵を描かれるなあと思いました。
中の挿絵はほぼほぼ二人の様々な表情の絵。
最後の二人の肌色絡みシーンは、ちょっとせつない表情した受けさんが
すんごくいい感じでした。

お話は、ぐるぐる話ですが、今回は、なんで?なんで?
あんた誰?何が目的?といった点が気になり、ずんずん読んでしまう本でした。

受けさん:眼鏡クール美人。幼少期のトラウマにより恋愛には全く興味なし。
     表情、感情なし、口数少なし。人形。西峰が好き。
西峰:受けさんのバスケ部先輩。
   「破天荒を明朗快活でコーティングしたような」人。
   受けさんを気に入って、一生懸命かまってくる。
   受けさんの想いには全く気付かず。
攻めさん:氏名、素性不明。西峰さんの結婚式当日に、
     いろいろお手伝いしていた受けさんの
     前に突然出現、脅迫し無理やり肉体関係しちゃう。おいおい。
その他会社同僚、バスケ部時代のお友達などが出てきます。

攻めさんが誰かわからず、わかったのは長いお話の2/3ぐらいのところ。
受けさんに正体ばれたとたん、あ、ばれちゃったって、
攻めさんは受けさんから離れていくんですが
その理由がよくわからんかった・・・・・

繊細な印象が少々ある攻めさんならではの理由?プライド?なのか?
正体ばれたってええやん、好きなもんは好き!好きになって!って
言って玉砕したらええやんかー とつい思ってしまって。

タイトルの「その、ひとことが」も 何だったのかが正確につかめず。
まさか、トラウマの原因となった、幼少期の一言のこと????
うーん、もしそうなら、ちょっとタイトルとして辛いんですけど・・・

2

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