椎崎夕さんのレビュー一覧

ひとでなし 小説

椎崎夕  佐々成美 

異次元の不条理攻め

BL界、これまで数多くの執着攻め、粘着攻め、鬼畜攻め、傲慢攻め、理不尽攻めを読んできました。
しかし!
本作の「里見」。
この人は……正に異次元。

と言っても、描写的には「執着」「傲慢」で括られるとは思うのです。
ただ、「いつ」「どこで」「なぜ」受けを見初めたのかが全く見えてこない。物語の最後までここはぼんやりしたままです。
とにかくいきなり。い・き・な・り!
受けの長峰は仕事も…

1

ひとりじめ 小説

椎崎夕  小山田あみ 

教え子に恋をして…ゆがんだ献身

うーん…
うーん…
なんて言うか、読後感がよくないんですよね。

冒頭は…
平凡真面目な教育実習生・湊と実習先の高校のハイスペ高校生・荻原の仄かすぎる両片想い、みたいな。
ところがある日一緒に乗った電車が追突脱線事故を起こし、湊を庇った荻原が膝に大怪我を負ってしまう。
その後、荻原は湊に家庭教師を頼んだり学校の送迎を頼んだり、とにかく湊を頼る感じ。
ここまでは普通のBL的空気感だと…

0

ブラザーコンプレックス 小説

椎崎夕  穂波ゆきね 

兄弟の関係が少しずつ変化していく

高校生の尚志は8つ年上の兄・俊和の部屋から男の恋人・結城が出入りするのを見てしまう。兄の事なら何でも知っていると思っていた尚志は、兄に「秘密の恋人」がいたことにショックを受ける。ある日、尚志は町で結城を偶然見かけ、後を付けてみることにした。後を付けられていることに気が付いた結城は、尚志を問いただす。尚志は俊和への無自覚な思いを抱いていた…的なお話。登場人物それぞれのキャラが濃く、何かサイドストーリ…

2

きらわれもののはつこい 小説

椎崎夕  陵クミコ 

ワクワクしながら読みました

実に椎崎夕先生らしい作品だと思いました。最初は読んでいて蒼天(そら)に誰もが苛つくと思うんですが、前里と出会った事で彼が徐々に徐々に変わって行くと、いつ真実に気が付いてくれるのかとワクワクしてしまうんです。

たぶん殆どの読者さまはあらすじの「親しくしてもなぜか嫌われ、周囲から侮られることの多い」の原因に直ぐに気がつくと思います。
誰が蒼天(そら)の事を本当に大事に想っていて、誰が蒼天(そら…

1

きらわれもののはつこい 小説

椎崎夕  陵クミコ 

うーん

椎崎先生なので購入。ちょっと異次元クラスに頭おかしい方々の悪意に呆れたのと、攻め受けともに萌えるところが無かったので申し訳ないですが中立にしました。うーん。本編340Pほど+あとがき。

両親共に亡くし叔母の家から大学へ通う蒼天(そら)。叔母に内緒で、知り合いの経営するコンビニでバイトしていますが、ある日常連客でいつもおにぎりしか買わない青年が店でぶっ倒れて・・・と続きます。

攻め受け以…

2

きらわれもののはつこい 小説

椎崎夕  陵クミコ 

読むの疲れます

主人公がとにかく好きになれませんでした。頭が足りないのかな?と思うほど。父親の友人、親友、大学の友人などからあからさまにいいように使われてるのに気づくの遅すぎてイライラするし喋り方も好きになれない。
しかも嫌われのパート長すぎて読むの疲れました。こんなに必要?8割くらいおんなじことの繰り返しでいい加減飽きます。
2人が互いを好きになる描写も薄くて両思いになった理由もよくわからないままでした。も…

6

そんなはず、ない 小説

椎崎夕  八千代ハル 

ちょっとしんどい

あらすじを読んで、これは好みの系統かもと思ったのです。
良い印象を持っていなかった者同士が、あることをきっかけに親しくなっていく。
誤解や思い込みがあったり、最悪が最良に変化していく過程が描かれたBLは王道ではありながらとても好み。
あらすじ通りと言えばあらすじ通りのお話でした。
主人公である千紘と、アパートの管理人・西宮が交流を深めていく様は良かったのです。

しかしこれは…ううーー…

0

絶対、好きにならない 小説

椎崎夕  乃一ミクロ 

表紙絵から受けるイメージより面白かった

主人公のナオは、少し変わったアバンチュールを楽しんでいる。
恋人持ちを選んで、恋人の話を聞かせてもらう。
でも相手がナオに本気になったら別れる・・というルール。
相手が本気になると、別れが拗れて、暴力を振るわれたり、付き纏いを受ける。
食虫花で有名になったナオは相手を探しにくくなっていた。

テルと別れ話がもつれて、横から助けにはいってきたのが、レイ。
レイは、条件を付けて暫く恋人に…

2

こい、こわれ 小説

椎崎夕  ゆき林檎 

初読み作家さんです


あらすじと試し読みを読んで面白そうだと思ったので買ってみました。
個人的に、攻めの前原みたいなキャラ(無愛想だけど恋人にはぞっこん、みたいな感じ)が好みなので楽しく読みました。

受けの元カノとその結婚相手が登場しますが、割と本気で読者をイライラさせるほどの存在感があった気がしました笑
受けの流されやすい性格とそれを分かった上で来るもの拒まずな態度のせいももちろんありますが……。

1

好きになるはずがない 小説

椎崎夕  葛西リカコ 

3部作の中では1番好きな攻め様♡

題名が「好きに~」と続く、葛西リカコ先生イラストの3部作のラスト。
スピンオフではないですけど、何となく雰囲気は通じるものはあるなぁ。
葛西先生のイラストの力も大きい(≧∇≦)


受け様の笙は、仕事と遊びの顔を使い分けて過ごす日々。
ある日、見学のつもりで行ったゲイバーで絡まれていた所を1人の男性に助けられる。
こちらが攻め様である守川。
以来、飲み友達として楽しく付き合ってきた…

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