chikakumaco
町屋先生のあとがきによると、基本に返って、「萌え・キュン・ラブ♡」を胸に描いて、
描かれたとのこと。その甲斐あって、存分にキュンと萌え♡ が。
先生の新作、「愚か者ワンゲルナイト」を読んで、人気だった本作を読み返してみました。
最新作の繊細さに比べると、絵は少し濃くて硬い感じ。
けれど、後半のエッチなところまで読むと、やはりそのエロさは繊細に。
この繊細な優しいタッチだからこそ、感じられ…
まるで、優しい鉛筆画の様な。
精緻で柔らかな絵が、光をはらんでいる様に。
とてもとても優しい。
その絵、そのままの、心を温めてくれる優しい物語。
最初、山歩きにはとても見えない着装で、フラフラと歩いている綺來を、
その義侠心から助けたに過ぎない藤。
ハーネスと命綱を付けさせられ、厳しく叱責する藤に怯んだ綺來は、
『これは、SMプレイ』と自分に言い聞かせ、気を紛らわそうとする。
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