朝南かつみさんのレビュー一覧

積木の恋 小説

凪良ゆう  朝南かつみ 

読み進めるごとに、積まれてゆく・・

話題の作品、ということで手にしました。
本編とその後のお話2作の3作からなるこの作品、本編を読んだあと、ものすごく読みやすく、分かりやすい心理とお話の流れに、純愛があいまって・・・すごくよくできたお話だな、と思い、がっくりしました。
やさぐれた大人にはできすぎたお話で、ダークな過去とかやってきたことにもそれなりの制裁をたたきつけられる、などいろいろあるのですが、美しくまとまりすぎて、痛感が痛感…

4

つる草の封淫 小説

沙野風結子  朝南かつみ 

ちょっと変わった設定

時代物で、忍者モノなんですが設定が特殊で葛〔受〕は、「珠」と呼ばれる生み出された不思議な存在。
最初はその設定がよく分からないんですが、読んでる内にそれがどういうものなのか判明してくるので読みにくくはありません。
設定がよく練られているのが分かり土台もしっかりしてる。
忍者同士の戦いや戦闘シーンもなかなかかっちょいい。
あと時代物はやっぱエロがエローーい!!
現代モノとは違った口調の時代…

2

積木の恋 小説

凪良ゆう  朝南かつみ 

ジャケ買いしても損はなし!

あまりにも美しい表紙に思わず、ジャケット買いしてしましました。
最近、気が付くといつも朝南さんの表紙でジャケ買いしている…
普段はジャケ買いはあまりしないのですが。
白馬が東山魁夷みたいだなあとうっとりしていましたら。

中味を読んでお楽しみください。
とても好感のもてるお話だなあとおもいました。
あまりにも主人公に都合の良いお話だと、読後にすこし気持ちが萎えることもあるのですが、こ…

3

この世の楽園 小説

綺月陣  朝南かつみ 

いい意味で予想を裏切られました

帯『僕の可愛い二頭の犬-』

この作品はネタバレしないで読んだ方が絶対面白いんじゃないかなー。
表紙やあらすじで、下僕攻2人にお坊ちゃま受かと思ってたらまさかの兄弟モノ!!
兄弟モノスキーとしては思わぬところでジャブをくらっちゃいました。
ガチ兄弟の破天荒な弟・賢司×生真面目な兄・悠介があるではないですか!
といっても主人公の悠介は、仕えるお坊ちゃま聖也の下僕で「ご主人様」呼びしてひた…

3

積木の恋 小説

凪良ゆう  朝南かつみ 

切ないのにどこかほっこりするんです。

読み終わって、ラブラブハッピーエンドってイメージじゃないけど
今後もきっと二人で積み木を積み上げて行くんだろうなぁ~って
良い感じの余韻が残るお話だったと思います。

不幸な境遇から詐欺師になった受け様と凡庸な攻め様。
考えも、環境も何もかもが正反対みたいな二人の恋愛は
少しずつ進んで行きますがモヤモヤする事も無く読んでるとのめり込みます。

前半ではお互いが相手に対して秘密がある…

5

積木の恋 小説

凪良ゆう  朝南かつみ 

よくあるお話だが。

男相手の恋愛詐欺師の蓮(受け)とお坊ちゃま育ちの加賀谷(攻め、年上)。
よみはじめてすぐ、「ああ、こりゃーよくある展開にしかならないだろう、どう読ませるかだな」と作者のお手並み拝見な気分になってしまいました。
あらすじはぶきます、ほかの方が上手に書いてらっしゃるし。

読んでいって、「フツウ」な感じがして。ええ~、凪良先生だろう(期待したのに)…、と思って、途中であとがきを読むと、雑誌掲載…

4

積木の恋 小説

凪良ゆう  朝南かつみ 

凪良先生にハズレなし!!

無条件で作家買いしてます。今回もよかった・・・
発売を楽しみにしていましたが期待通りでした!

男専門の恋愛詐欺師の蓮(本名・透)が
狙った獲物の加賀谷に次第に惹かれていくという
よくある内容なんですが、そこは凪良先生。
蓮(受)の恵まれなかった生い立ちからによる人間への不信感や、
その不信感と加賀谷(攻)へ気持ちの葛藤などの心理描写が
上手いこと書かれていてしっかりと読ませてくれ…

9

積木の恋 小説

凪良ゆう  朝南かつみ 

本当に積木なんです

今回の凪良作品、しみじみと心に沁み入ってきます。
主人公達は突出した派手なミラクル設定でもなく、とても人間臭いです。
その雰囲気が朝南かつみさんの表紙にも、カラー口絵にもあふれていて、イメージにぴったり。
読み終わったあとに、胸にちょっと重いものが残りながら、彼等の幸せを願わずにいられません。

キャラに萌えるー!とか、このシチュが好き!とか、本当にそういう派手さがないです。
彼等がど…

4

花蝕の淫―狂おしく夜は満ちて― 小説

華藤えれな  朝南かつみ 

内に秘めた激しい恋情を

相対的に見て構成も設定もクオリティーの高い作品だったと思います。
私は読み進めている時に、沙野風結子先生の蛇淫の血を
思い出してしまったので、評価が低めなのですが・・・
己を殺すように生きてきた受け様が、生まれながらに
背負った業の深さに潔く向かっていく姿は精錬で惹かれます。
道明寺の清姫のような深い情念は、受け様よりも
攻め様の感じる感じがしました。
惹かれながらも、己の立場と受け…

1

花蝕の淫―狂おしく夜は満ちて― 小説

華藤えれな  朝南かつみ 

墨絵のような美麗表紙に釘付け!!

この表紙が発表になった時に、その題名といいもうすでに虜でした!!
朝南かつみ氏のなんともいえないそこはかとなく匂う坊主絵ですっ☆☆☆
ただ欲を言うなら白黒の坊主絵は2カットのみ、昨年出た『凍る月』のほうが白黒絵の坊主フェロモン度は高いです。
というのも、中身の大半は僧籍にまだない過去の回想で埋められているからですが・・・ただ坊主苦手と言う方もあるかもしれないので、その点は多分何とかクリアでき…

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