この世の楽園

この世の楽園
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×23
  • 萌4
  • 中立3
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
5
得点
27
評価数
12
平均
2.7 / 5
神率
0%
著者
綺月陣 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
朝南かつみ 
媒体
小説
出版社
海王社
レーベル
ガッシュ文庫
発売日
価格
¥562(税抜)  
ISBN
9784877249588

あらすじ

桂城バンク勤務の蔵野悠介はある日突然、グループ総裁子息・聖也の「教育係」に任命される。大学生の聖也は純粋で美しい青年だが、あまりに高慢だった。これまで冷静沈着を貫いてきた悠介も一筋縄ではいかない聖也に手を焼き、その境遇に耐え切れず苦手な弟・賢司にこの仕事を押し付けようと助けを求めた。しかし自由奔放な賢司はそれを楽しんで受け入れ、悠介の神経を逆撫でする。結局、兄弟で聖也の「教育」をすることになったのだが、聖也を手懐ける賢司に嫉妬した悠介は…?
出版社より

表題作この世の楽園

蔵野賢司(弟) ・ 蔵野悠介(兄)
蔵野悠介(兄) ・ 桂城聖也(ご主人様)

レビュー投稿数5

いい意味で予想を裏切られました

帯『僕の可愛い二頭の犬-』

この作品はネタバレしないで読んだ方が絶対面白いんじゃないかなー。
表紙やあらすじで、下僕攻2人にお坊ちゃま受かと思ってたらまさかの兄弟モノ!!
兄弟モノスキーとしては思わぬところでジャブをくらっちゃいました。
ガチ兄弟の破天荒な弟・賢司×生真面目な兄・悠介があるではないですか!
といっても主人公の悠介は、仕えるお坊ちゃま聖也の下僕で「ご主人様」呼びしてひたすらに仕えまくるので下僕・悠介×ご主人様お坊ちゃま・聖也でもあります。
弟は兄が好きで、兄はご主人様が好きという3P構図が出来上がる訳ですよ、わーいわーい。

鼻持ちならないお坊ちゃまの聖也が次第に少年らしさに目覚めていくのも可愛いし、兄の恋人を寝取ったりと嫌われる様な事ばかりしてきた賢司が、生真面目な銀行員な兄の悠介をずっと好きだったというのも萌えます!

一冊で2粒も3粒も美味しい素敵展開の話でした。
特に兄弟スキーとしては最後に、えええええ兄弟来た来たーーーって内心叫んじゃいましたよ。
あと、あとがきで驚いたんですが綺月さんは兄弟モノも本格的な3Pも書くのが始めてだそうで、えええええっってなりました。
綺月さんだったらてっきりもう当然書いてるものとばかり……これは目から鱗。
いやーー分からないものですね、びっくり。

3

表紙は妄想

表紙から色々想像していたんですが、いい感じに期待を裏切られました。首輪にリードというSMチックなスタイルなので、そういう話かなっと思っていたのです。ところがさにあらず、まるっきりSMではありません。

桂城バンク勤務の蔵野悠介(真面目・眼鏡)が、諸事情によりグループ総裁の息子・聖也(箱入り・美青年)のものとなってしまい、過酷な生活を強いられます。耐えかねた悠介は弟・賢司(奔放・金髪・タトゥー入り)を巻き込むことを思いつくのですが・・・。

多分にファンタジーな部分があり現実離れをしているものの、楽しく読めました。軟禁状態で育てられ、あまりに俗なことを知らない聖也くんを大人にするお話なわけですが、このお話の主人公は悠介でしょう。

聖也の態度にイライラハラハラしながらも突き放すことはできず、賢司の存在は気になるもののなかなか受け入れられず・・・そういう意味では、悠介が一人でグルグルしているお話と言っちゃってもいいかもしれません。

弟にコンプレックスを抱いている兄と、ずっと兄のことが好きなのに気付いてもらえない弟、恋すら知らないお坊ちゃまの三角関係ならぬ3P関係です。3Pになるまでが非常に長いのですが、聖也の成長が面白いのと悠介がいちいちグルグルするので、飽きずに読めます。
本格的なエッチは、ページ的にはほんの少ししか無いのですが、すんごく濃い。サンドイッチ状態ですからね。
このまま一生一緒なの?

5

綺月陣なのにエロくない! 3Pなのに青春!

綺月陣の3Pモノときたら、すんごい変態モードを期待してしまうわけですが
案外マトモです。ただし、心理面で非常にねじけています。

まず最初の感想。
これね、フランスの有名コメディ俳優、ピエール・リシャール主演の「玩具 le jouet」をもんのすごく思い起こさせるストーリー。
ってか、あの名作映画の日本語版がないってなんなのーーー!!!!
ワガママで人を人とも思わぬ金持ちのおぼっちゃまが「これ」と呼び捨てにする執事と触れ合うことで人間らしさを取り戻すというくだりはまさに。
お坊ちゃまの貴族性や階級社会的な構造からしても、ちょっと日本離れした雰囲気が漂います。
故・朝南かつみ氏の美しいイラストレーションとも相まって、洒脱で幻想的な作品。
聖也が途中からひどく可愛らしく見え、ガチガチのリーマン裕介が人間らしい感情に振り回されていくプロセスもなんとなく面白い。
三人三様に成長していくさまが見えるって、すごくいい作品だと思うんだが
はて? あれ??? これって3Pモノだよね?
そんなことを忘れるほどさわやかな人間ドラマでした。

2

なかが悪かった兄弟が、

強制異動で、グループ総裁の息子の世話役になった悠介。冷静沈着の悠介。
悠介の弟・賢司は、一見遊び人、敬語すら使えない。そんなふたりが、グループ総裁の息子・聖也の教育をして、色んな発見をする!

1

超箱入りおぼっちゃまの性教育と称した下僕物語?

綺月×朝南=エロいと踏みまして、男二人に首輪をつけている美成年絵に期待などしつつ・・・ワンコ二人を手玉に取る女王様なのか?
ちょっと、ぶっ飛んだ登場人物にびっくりさせられましたが。
そして、以外にも綺月さん、あれだけ濃い本を書いているのに、兄弟モノ・3Pは初めてというのに驚きました。

家庭環境が貧乏なのに、成績が優秀だったためいじめられる目に会うことから、それを避けるために無反応の癖がついた誠実で冷静、感情を表に出さない銀行のお客様係の悠介が、突然企業の総帥に呼ばれ、跡取りの息子・聖也の教育係を任じられるところからスタートします。
実は教育係とは名ばかりの借金のカタの”奴隷”扱い。
その息子・聖也は超箱入りの外界との接触を断たれた、コミュニケーション能力ゼロの超絶わがまま人間だったのです。
とうとう、我慢も限界に来た悠介が、自分とは正反対の明るく不真面目(?)で嫌いな弟・賢司を呼び出し、任務を半分肩代わりさせようとするのですが。

自分は下僕に徹して、一生懸命御主人さまの為に尽くすのに、賢司は会ってすぐ聖也と仲良くなるのに、まず腹立ち。
賢司を貶めようとすると、ことごとく裏目に出てしまい、くやしい想いすることしきりの悠介。
でも、それがいつしか賢司に対する嫉妬と気が付く悠介。
奴隷生活するうちに、聖也は自分のモノっていう意識が芽生えてしまったのね。
総帥に内緒で外へ連れ出してキャンプをしたところで、聖也が性的興味を初めて持ったことから、賢司への嫉妬マックスになった祐介は”性教育”と称して性のてほどきを・・・
そこへ賢司もやってきて3人団子です!!

聖也を好きな悠介、悠介を好きな賢司、悠介も賢司も好きな聖也。
聖也の理論にすれば、二人は自分のモノだから3人でこうするのはヨイコトダと・・・
全く性の知識やモラルがない御坊ちゃまですから、気持ちいいことは良いことだとまかり通ってしまう、この天然ぶり。

突飛もない聖也の設定だけに、ごくごくまっとうな悠介が一番普通な人も、アブナイ人に変身してしまって、賢司は昔からお兄ちゃんが好きだったので、今回を通して思いを遂げられたという、設定ありきのエンディング。
結構、エロさを予感させる表紙なのに、実際のところ後半にあるのみで、エロは薄いです。
ま、確かに頭はものすごく良い聖也ですから、じきに女王様になることまちがいないでしょう。
賢司が二人を調教するっていうシーンも欲しかった、、そうしたらもっとエロくなったのにと、そこが残念?

2

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