朝南かつみさんのレビュー一覧

積木の恋 小説

凪良ゆう  朝南かつみ 

崩れ落ちても積み直せばいい

作者買いです。
開業医の長男と、その資産狙いの恋愛詐欺師の物語でした。

最近読んだBL小説の受けがどれも不幸な生い立ちの子ばかりだったので、またか思いましたが不幸な受けが幸せになるお話は好みですし、まあまあと思いながら読む。

辛い暗いシーン多めなので、加賀谷がひたすら蓮に甘々なのが救いでした。

加賀谷が好きだったという後輩や、お見合い含めた家のアレコレ、公園でで会ったおばあさん…

2

くるおしく君を想う 小説

沙野風結子  朝南かつみ 

代用品

この作品は、切ないというか、辛いというか。
航希の切ない状況が前半めちゃくちゃ伝わって、そして莉一ってなんて奴なんだと思っていたのですが…
それよりも兄のほうがもっとクズでしたね。

ここまで誰かを想うことができるのって、凄いことだなと思います。とても自分には無理。だから航希には、もう止めときなよ、って言いたいけれど、きっと彼は納得した上でそうだったんだろうな。意識的には納得してないのかも…

0

華と散りぬるを 小説

今泉まさ子  朝南かつみ 

めちゃくちゃにされる話お好きな方に

モブ姦好きならとオススメされて読んでみました。
初めましての先生です。
世間知らずの大学生が騙されて堕とされて誤解が解けて愛されてお姫様にされるシンデレラストーリーでした。

受けが美人で、攻めの好みのタイプだったからこうなった感じです。男女のお話となんら変わらないBLでなくても成立するお話。
BLだからこそって部分が欲しいなって思ってしまいます。

受けの祐之くん、快楽堕ちが過ぎま…

1

秘蜜 小説

いとう由貴  朝南かつみ 

後半が読みどころ

最初は電車シーンで、そこからの彼らの心の動きがなんとも言えず萌えました。
単なる3Pではなく、元々幼馴染という英一と季之。彼らの信頼関係があるからこその二人の共有の「恋人」が成り立つわけで。
さらに性癖に目覚めた(目覚めさせられた)佳樹も彼ら以外には嫌悪感を感じてしまう状態にされてしまったが、その心の中の思い、それが好きというようなものなのかがわからないまま、、、
それでも彼らが他の誰かを抱…

1

忘れないでいてくれ 小説

夜光花  朝南かつみ 

最後まで一気読み!

挿絵がなかった……。
口絵すらもなかったわ……。(シーモア)

寝る前に読めるところまで読もうと手にしましたが、ええっ!?どうなるの?!の連続で目が冴えてしまい、最後まで一気読み。
というのも、受けの清涼が危なっかしくて目が離せなくて。

相手に触れると記憶が見えるという特殊能力の持ち主である清涼。
秦野の封印したい記憶を暴いて煽ってしまった結果、刑事である(!)秦野にレイプされちゃ…

1

くるおしく君を想う 小説

沙野風結子  朝南かつみ 

思ったほど痛くない内容

誤解とすれ違いで生じた片思い。
莉一:幼い頃、隣に住んでいた医者の子。トラウマ持ち。➡ 外科医
采登:要領が良い。莉一と同じ学校に通う。莉一を独り占め。➡大学中退 ホスト
航希:不器用で真面目。大好きな莉一と同じ学校に不合格。➡弁護士

要領良い兄に、責めるツボを全部教えていたことに気付かない弟。
遅くまで灯る灯りは、帰らない両親を待つ灯台のようだ、という表現は抒情的で、
一人ぼっち…

1

忘れないでいてくれ 小説

夜光花  朝南かつみ 

ラブサスペンス

ラブサスペンス。清涼や塚本のキャラもあり軽い調子で読んでたら、意外に重いお話でした。誰でも思い出したくない過去はあるけど、清涼や秦野は特に重い。でも秦野は清涼に、清涼は結果として秦野に救われたんじゃないかな〜喪った悲しさはなくならないけど。清涼が過去を思い出し、核心に迫る所は怖かったです。正当な解決法で納得できないのはわかる。清涼を読んでた秦野に愛を感じた。
中々な出会いの2人で清涼は絆された感…

1

天女の眠る庭 小説

鳩村衣杏  朝南かつみ 

古き良きBL感を堪能

亡くなった恋人に囚われた医師と画家のお話。

攻めの陣ノ内は、出会ってすぐ嶺一郎に惚れて強引にグイグイ迫ってくる、古き良きBLの攻め様。嶺一郎の事情が事情なので、こういうタイプじゃなきゃ殻を破れなさそう。嶺一郎の過去の恋人は、良い記憶だけを残してこの世を去っている。それだけに嶺一郎は忘れることもできず、罪悪感を募らせて、いつまでも次の恋に踏み出せない。これをどう乗り越えるのか、とても描き切るの…

0

花蝕の淫―狂おしく夜は満ちて― 小説

華藤えれな  朝南かつみ 

僧職のまま組長を襲名した麗人

背中にモンモンを背負った美貌のお坊さん・清・が主人公。
実は、昔気質の任侠道をいく大きな組の組長の私生児。
母親は、美貌の芸妓
清祥は、5歳まで祖母と母が居た置屋で育つ。
ある日、和歌山の養父母に引き取られる、
母がどんな人で、父は誰なのか、母がどのように亡くなったのか、誰も教えてくれない。腫物に触るような養父母の様子から、触れてはいけない事だと理解していた。

清祥が京都の大学に進…

2

積木の恋 小説

凪良ゆう  朝南かつみ 

詐欺を繰り返す動機

恵まれない生い立ちから恋愛詐欺師となった蓮
蓮は、結婚詐欺を繰り返す自分の本当の動機理由を、自覚していなかった。
連は、積み木遊びのように積んでは崩す、恋愛ごっこ=詐欺を繰り返す。

でも、標的にした相手・総合病院の長男である医者の加賀谷から、とんでもなく本気の愛を注がれて、
自分の中の凍った心の歪み・・詐欺を繰り返す動機になっていたしこりが氷解していく。
幸せそうな人を憎く思う訳は、…

0
PAGE TOP