朝丘戻さんのレビュー一覧

あめの帰るところ 小説

朝丘戻  テクノサマタ 

ごめんなさい……

初読み作家さんなので、一番評価が高い作品から読んでみようとこの作品を手にしたけど、文章がポエミーなところが読んでてむず痒いのと、なによりも攻めが30歳とは思えない男なので、前半で撃沈しそうになりました。
大人の分別というものが皆無だし、予備校講師としてどうよ…と。

とどめは、三十路男のちゅうちゅう発言。
うわ……無理…と思いました。

「答えてくれないと授業いけない!」と駄々をこねる…

4

エデンの太陽 小説

朝丘戻  カズアキ 

主体は降り積もる会話でした。

前作「エデンの初恋」のスピンオフ作品であり、イラスト・文章ともに共通の世界観です。
異なるのはメインカプのキャラクター。
主人公で受となるイサム君は複雑な過去と現在を抱えながらも根っからの陽キャとして真っ直ぐ生きています。
対して攻の穏陽君は超コミュ障の陰キャof陰キャ。
「エデンの初恋」チームのお上品でシックでふわふわ似た者同士な雰囲気とは打って変わって、どうにも対照的な二人です。

1

氷泥のユキ 小説

朝丘戻  yoco 

同性愛の辛さと生きるということ

アニマルパークシリーズの3作目「氷泥のユキ」
シリーズ物と知らずに購入したので、シリーズの中で一番最初に読みました。
朝丘先生の作品で一番最初に読んだ作品でもあります。

アニマルパークというSNSを通じて、過去の失恋を乗り越える為に処女を捨てたくて慣れているフリをしセックスをする為だけにクマさんと会うユキ。
恋愛抜きのセフレを求めている相手にはじめてだという事がバレて、番号も消せ二度と…

1

「あめの帰るところ」電子限定特別番外編 グッズ

全読者が読むべき内容だと思う

電子に収録されている番外編です。

明日は千歳の両親に会いに行く日。
東京に前日入りした二人は、秋津先生と居酒屋で食事をすることになります。

気になる点は、千歳は記憶障害を起こしてるらしいんですね。
誰もが知ってる物事をどうしても思い出せない時があるんだけど、先生にバレたら更に傷つけて痛みごと背負わせるだろうと思う千歳は、先生に言わずにいます。

そして毒舌を吐く秋津先生とそれを…

1

エデンの太陽 小説

朝丘戻  カズアキ 

大好きすぎて、上手く語れません。

待ちに待った作品です。
『エデンの初恋』のスピンオフですが、こちらを先に読んでも大丈夫な内容になってます。
母親の幸いの為にデリホスで働く勇。様々な事に傷つけられ生きる希望がなくなった穏陽。2人が客とホストとしてデリホスで出逢い、身体の関係を持たずに、お互いを知っていく。
穏陽は、死を選んだ時に出会った勇の神々しさに惹かれ神や太陽と崇め、自分を信者という徹底ぶり。嫉妬を感じたりするが、信者と…

3

エデンの太陽 小説

朝丘戻  カズアキ 

愛情とは何ぞやを描いた壮大なストーリー

作家買い。

朝丘作品はちょっとずつリンクしている作品って多い気がしますが、この作品も『エデンの初恋』のスピンオフ作品です。『エデンの初恋』の受けさん・要が働いていたレンタルショップ「エデン」で、要のバイト仲間であり友人でもあったイサムが、今作品の主人公。

『エデンの初恋』が未読でも理解できないことはないですが、読んでいた方がより深く人間関係が把握できるので、未読の方はぜひ。

そし…

9

坂道のソラ 小説

朝丘戻  yoco 

言葉のやり取りが、二人をググッと接近させています。

朝の空気を思い出すような澄んだ文章が心地よいです。

通勤通学に使う朝のバス。いつもの顔ぶれながら、お互いを知らない。
バス内で起きたある事で、話をするようになり二人は仲良くなっていく。
ゲイだという事もあって学校での友人との距離感に悩んでいる一吹と
姉との過去にトラウマをもつ賢司がバスで会話をかわした事で物語が始まります。

SNS上での言葉のやり取りが、二人をググッと接近させてい…

1

ふたりのはなし。 小説

朝丘戻  井上ナヲ 

可愛すぎて!

飛馬と海東が付き合った後の話。
でも、実際付き合うって、恋人ってなに?
海東は何も変わらず、ヤキモキする飛馬。

上巻では、ツンツンばかりだった飛馬が、海東だけに見せる可愛い姿を惜しげもなく発揮した下巻!!
同棲する流れも、離れているのが嫌で、嫉妬して、毎日会いたい!一緒にいたい!と言った飛馬。こんなにも人って変わるんだ。と思いましたが、ずっとこんな性格だったんですね実は。飛馬自信がわか…

2

きみのはなし、 小説

朝丘戻  井上ナヲ 

親友と恋人の違い

主人公飛馬は、人付き合いが面倒で一人でいるいることが、楽だと思って家にこもって仕事をするデザイナー。
飛馬の人柄は、表題作を読むとよくわかり、本人も自分の性格を、よくわかっているように思えます。だからか、飛馬のそっけなさにイラっときたりもしました。海東に対しての態度がひどい。。。
なんで、こんな扱いなのに海東は、一緒にいようとしたり、尽くしているんだろう。。。
飛馬にとってのキスは、何てこと…

1

青に沈む庭 小説

朝丘戻  山田シロ 

恋も家族も大事にする話

基本は、元義兄弟の逸人と一の恋の話。
でも、離婚をした姉や父母との家族の事や、ずっと愛されないで育ってきた逸人の父親の事。
全てが丸っと円満にはならず、幸せになるために、ここから、自分たちで変えていこうという最後がとっても良かったです。

この作品の好きな所は、
逸人の気持ちは、読み進めていくとなんとなく分かってくるけど、相思相愛だからハイ!付き合う!という簡単なものではなく。
一は長…

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