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50/100(合計:998件)
中村明日美子
みみみ。
ネタバレ
下巻のレビューはもはや何を書いてもしてはいけない類いのネタバレになってしまいそうで、悩んだ末、内容に触れるのは極力控えて、上下巻を通して言葉でほぼ表されることのなかった兄(忍)の心情と、上巻のレビューでは触れずにおいたもう一つの薫りについて書こうと思います。 まず、忍の心情について。 作中で忍の心の中が描かれるのは、第九話と、最後に忍の妻の元へ届いた謝罪の手紙に綴られた内容のみです。 現…
徹michi
あぁ巧い結末を迎えるんだ。 そう思った矢先の、あのエピローグ。 何度も読み返すが、納得いかない。 何度も思い出しては、嗚咽が漏れそうになる。 並行だった状況が、一気に加速し交差する下巻。 その起爆を、当事者自ら仕掛けて行く。 崩れ始めた均衡は、急速に凝縮し、弾けた。 大輪の花火の様な印象を受ける展開です。 色々と合間を想像させられますし、色々と“何故”と問いかけたくなります…
表紙をめくると目に飛び込んでくる「赤」が強烈。 自分がそうですが、「コペルニクスの呼吸」から入った読者には特に堪らないであろう独特の明日美子ワールドがこれでもかと展開されていて、すみからすみまで美しい世界観にうっとりします。 そして何と言っても、作中延々と続くこの息苦しさこそ黒明日美子作品の魅力ではなかろうかと思います。 「コペルニクスの呼吸」が「黒」と「白」の世界なら、こちらは「赤…
ポッチ
『コペルニクスの呼吸」の2巻。 相変わらずダークな2巻ですが、それでもこの巻は1巻に比べ救済のストーリーになっているのかな、と思います。内容をざっくりと。 オオナギに妻がいることを知ったタケオ(トリノス)は妻・ココに対する懺悔の気持ちを持ちつつ、それでも怠惰な生活から抜け出せずにいます。 そんな中久しぶりに再会したレオからサーカスのチケットをもらったことがきっかけでサーカスへ…
雀影
下巻の方も、レビューが「神」しかないのはいかがな物かと思いつつ、やっぱりこれは、私も「神」。 過去と現在を行きつ戻りつしながら、二人の理由を探していた上巻に対して、この下巻では、お話は結末に向かって一気にひた走る。 そして、迎えた結末は、なるべくして成るバッドエンド。 耽美でせつない結末はこうでなくっちゃ。 さらに、書き下ろしの「暗転」でも因果の糸が続いていて、この耽美さにぞくぞくする。 …
竹の子
上下巻同時発売ということで一気に読み、 スピード感、それでいて重厚な内容、凄まじいインパクトに 暫く余韻が止まりませんでした…! 本当に中村先生は、年々読者の心を抉るポイントを突く精度が増していると言いますか 特にこの系統のダークなお話は、初期からのファンとしては大変嬉しい。きたきたこれこれ!となるような心地です。 心理描写が冴え渡っていると感じました、細かな説明は敢えて省き 人の…
レビューが「神」しかないのはどうかなぁって躊躇したけど、やっぱり私も「神」評価。 全くどこも、逃げも隠れもしないで、真っ向から研ぎ澄ました描写で展開する上下巻。 この緊張感。 絵の力。 ほんとに隅々まで美しい。 これだけの絵の説得力があってこその、耽美でせつない世界に浸れる。 そして、明日美子先生のエロをこれだけガッツリ味わえるのも素晴らしい。 ただし、明日美子先生の絵がお好きじゃな…
むむ・°
こちらはゴールドでラストだけ 読んでしまい届いて初めて 本当の内容を知りました。 まず中村先生が好きなら 先生らしいストーリーで とても深い話しでした。 ネタバレします* 主人公は多分攻め? だと思うのですが、小さい頃 受けの住む家に受けの父の再婚相手の 子供として引っ越してきます。 歳的に攻めが弟になったのですが 受けは血の繋がりが無いことになのか 攻め…
中村先生が大好きで作家買いです。 こちらはゴールドでラストの話だけ見てしまい すごく印象に残っていました! ネタバレですが ハッピーエンド好きにはおすすめしません… バッドエンド、死ネタになります。 私はバッドエンドが好きなので読めましたが それでもやはり辛いですね。 やっと想いを確認したのだから このまま、幸せになってほしかった… でも中村先生ワールドだなと 思いました…
詩雪
読後ホヤホヤ。 あえてどなたのレビューも読まずにまずは打ち出してみます。 この作品については特に、ほのめかすものや小さなことであれネタバレせずに読まれることを私は強くおすすめしたいです。読むことを決めている方や手元にある方は特に。以下、そういったネタバレをレビューの最後まで含みます。本当にうまく文章にできないのですが、自分なりのものです(※上下巻通してのレビューとします)。 ※※※ネ…