中村明日美子さんのレビュー一覧

薫りの継承 上 コミック

中村明日美子 

酔う

耽美とはこの作品の為にある言葉のよう。


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薫りの継承 下 コミック

中村明日美子 

中村明日美子先生の耽美の世界

薫りに酔いしれて、
獣の如く求め合う二人の描写はまさに耽美。
一つ一つが繊細で、恐ろしいほどに美しく、簡単には触れてはいけない歪んだ愛の世界。
事実を突きつけたときの奥さんの表情には鳥肌がたちます。人間の本性というか、すべての感情が入り混じった顔をするものですから…ラストには、あぁ、二人はこれでよかったのだ。と、私は思いました。中村明日美子先生だからこそ表すことのできる世界は本当に美しいと思…

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薫りの継承 上 コミック

中村明日美子 

毒気に当てられ、酔いしれる。
それも濃厚でどろどろの甘過ぎる毒。
特にセックスシーン。
見てはいけない物を覗き見している感覚に、ぞくぞくする。

紙面から男の欲情が匂い立つ。それを香水で包む。
なんて人を酔わせるエロティックな情景。

なんだこれ。

そりゃませて生意気な要くんも、これきりにするわ。
当事者だけが、狂ってると分かってるこの状況を受け入れられるんだから。

5

奈落何処絵巻 あなたのためならどこまでも平安調スペシャル コミック

中村明日美子 

なるほど、そういう趣向(°▽°)

「あなたのためならどこまでも」のパラレル作品ってことで、どゆこと?と思いながら読んだのですが、同じカップリングで描かれてるってだけで、これはこれでまた一つの作品。
あなどこ読んでなくても読めます。

シティハンター世代が好きそうなノリだねこれは。
少年マンガのラッキースケベ的な「ムフフ♡」がいっぱいで楽しい(°▽°)
その代わり、少女マンガ的なキュンはあんまりないので、萌え度はあなどこよ…

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非BL作品

先生のおとりよせ (1) 非BL コミック

榎田ユウリ  中村明日美子 

雑誌連載で読みたかった

こちらを読んだのは数年前ですが、それでも単行本にまとまってからでした。その時も思ったのですが、これは連載時に読みたかったなぁ。…できれば一般の雑誌で。"a○an"とか…要するにBLとかなんとか全く関係ない媒体で、です。
コラボしている2人の作家様の特性からいって、ほんのりBL感が漂うのは仕方ありませんが、その程度はいいスパイスになるんじゃないかなぁ、と。

まとめて読んで…

2
非BL作品

アードルテとアーダルテ 非BL コミック

中村明日美子 

美しき双子の王子の物語がはじまる

となりのヤングジャンプサイトで本作が公開されているのを見て、「あれ? これ前にぽこぽこで…」と思ったのですが、ぽこぽこってサイトの形態が変わっていたのですね。ともあれ、ウルトラジャンプで新連載&前日譚であるこちらも再公開とのこと、嬉しい限りです。

オールカラーで美しく綴られた「アードルテとアーダルテ」。双子の王子の物語は童話のようでもあり、神話のようでもあり。一つ一つのコマが絵画のよ…

2
非BL作品

おはよう楽園くん(仮) 非BL コミック

中村明日美子 

画力とアイデアの勝利。

楽園くんかわいい、楽園くんかわいい、はー楽園くんかわいい! …読後はもれなくこんな具合でしょ!?

「私」は楽園くんのクラスメイトで、たぶん仲がよくて。
読み手と対話するようなスタイルで進む珍しいスタイルの一冊です。楽園くんに話しかけている「私」は、最初は「クラスメイトだろう」ということ以外は性別すら分かりません。しかし会話が進む中で、少しずつ関係性や何かが窺えてきて。

こういったスタ…

3

薫りの継承 下 コミック

中村明日美子 

もはやアート作品

BLというジャンルの漫画作品であるというよりは、凝った絵本や単館系シネマの方が近いような性質の作品です。ストーリーが軽視されているというわけではありませんが、粗筋やプロットの面白さを云々するよりは、一コマ一コマ、一ページ一ページの絵の美しさと、印象的な小物使い、そこから香り立つ気配を堪能するためのものに思えました。(上巻のレビューにも書きましたが、本当にこれは紙で購入して正解でした)

ラスト…

9

薫りの継承 上 コミック

中村明日美子 

美しさに耽溺

ここ数年、BLジャンルの作品は電子書籍で購入することが多いのですが(子どもが居ますのでね…)、明日美子さんの本は出来る限り紙書籍で購入しております。絵をしみじみと手にとって眺めたいですからね。

表紙のデザイン、紙の質感…完璧です。漆黒から浮かび上がる白い肌、目隠しのリボン…。デザイン性が本当に高くて、上巻時点から下巻のデザインまできっちり作りこんであるのに感服します。

舞台は(たぶん)…

4

空と原 コミック

中村明日美子 

推しの幸せを祈るという事

同級生、卒業生冬・春読了後はかなり心を持っていかれました。しばらくは何をしていても想いを馳せてしまう。佐条くんと草壁くんの未来に。そして何より原先生の幸せを。
物語終了後に推しの幸せを祈る事で次の展開が生まれる、そして願いが叶うという稀有な流れでありがたい事です。感想とか願望を発信していくのって大事ですね。
そこらへんの感動を噛み締めるためにも同級生、卒業生2冊読んでからこの本を、そしてO.B…

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