おさいふポンタ
◆ダブルミンツ(表題作)
漢字が違うけれど同姓同名で出会ったミツオとみつお。ミツオの方は出会った頃から既に、みつおに並々ならぬ執着を抱き始めていたようです。勝手に覚えた親近感が、彼の中で際限なく膨らんだ感じなのかな。もちろんみつおの深い黒の瞳が、彼を惹き付けて離さなかったというのもあるでしょうけど、それはきっと同姓同名だから余計にそう感じたんだと思います。大人になってから突然みつおから電話をも…
『あなたのためならどこまでも』の七海と高千穂の掛け合わせの雰囲気を、そのまま平安時代に持ってきて当てはめ、エロとギャグを詰め込んだ作品でした。平安時代らしく、化け猫や擬人化された月、妖などのファンタジーな要素もたくさん登場します。七海が悪夢を見たところで、シリアス展開になるかも?と一瞬思いましたが、すぐいつもの感じに戻り、最初から最後まで明るく笑いながら読めました。
時代背景や言葉遣いも…
明日美子先生のラブコメ短編集、とっても可愛くて面白くてきゅんきゅんしました。どちらかというとシリアスな雰囲気の作品が多い先生ですが、こういう爽やかで可愛らしい作品もぴったりですね。ストーリー重視の方には今作はちょっと合わないかもしれませんが、軽いラブコメを明日美子先生の繊細なタッチで楽しみたいという方にはおすすめです。
◆あなたのためならどこまでも(表題作)
結婚詐欺師×刑事。1年も追…
表題作以外もすべて学生もので、どれも異なる背徳感や若いからこそ感じられるいやらしさがありました(厳密には表題作では回想として学生時代が描かれています)。すべての短編に濡れ場があるにも関わらず、けっしてエロエロなんていう安直な言葉が思い浮かんでこないのはさすが、中村先生といったところですね。10代のキャラばかりなのに、どれも儚く官能的という言葉がぴったりでした。
ハピエンと悲恋が混ざってい…