kaya。
(※旧版を読んでの感想。)『Jの総て』の前日譚ということで、Jが学園にやってくるまでのモーガンとポールの話が描かれていました。進学校であるが故に、大人達に都合よく利用されてしまう2人の子供の激情のぶつかり合い。読んでいて苦しくなってくるほどでした。モーガンが自分の感情を真っ直ぐぶつけ続けるのに対し、ポールは諦念を覚えどんどん感情表現が乏しくなっていく。この対比も虚しかったですね。
2人と…
(※旧版を読んでの感想。)明日美子先生の画力に唸らされる最終巻でした。途中でJのぐちゃぐちゃな心が描かれていたシーンには、目を背けたくなるほどだったけれど、一方でとても引き込まれるんですよね。Jの人生で最初にして最大のトラウマ。父とヤっているところに母がやってきて、自分の頭上で父を殺される衝撃。彼はここに来てようやく、当時は出せなかった感情を露わにします。
父も憎めず母も憎めず、女になり…
(※旧版を読んでの感想。)2巻で描かれたJと女性であるリタとの関係、私はとてもお気に入りです。性別に囚われない2人には、このまま永遠に何でも話せる良き友人として共にいて欲しかったくらい。リタの方は心が男性というわけではないけれど、女性らしくするということを無視しているのが良かったですね。彼女に突然好意を向けられて、Jは取り乱してしまう。リタにはJを無理矢理どうこうすることはできないと思うけれど、…
旧版で読んだので旧版の方にレビューを投稿したかったのですが、投稿不可になっていたため敢えなくこちらに投稿します(新装版の描き下ろしは読めておらず)。描き下ろしは読んでみたかったけれど、表紙はポールとJに絞られた旧版の方が好きだな。マリリン・モンローが活躍していた時代のアメリカを舞台に、洋画のように繰り広げられるJの生き様が好きでした。同い年の周りからするととても大人びているように見えるけれど、彼…
眼鏡を外して前髪を流した、事後の佐条の色気がとんでもないなぁと思いました。高校時代も爽やかさの中にふと滲む色っぽさはあったのだけど、何度も交わりを重ねて、草壁も佐条も出会った当時より断然艶やかになった気がします。気怠げな表情の2人がたまらないですね。そして、明日帰るという草壁の何でもない一言に、唐突に寂しさを感じ涙を滲ませた佐条。慣れたはずの会話なのに、急に寂しさが襲ってきたり、不安に駆られたり…
同級生シリーズに登場した各キャラ達の短編集。佐条と草壁については、主に佐条の京都の家での些細な日常が描かれていて、短い中にも萌えがたくさん詰まっていました。佐条が今までよりずっと甘えたになっているところがとても可愛かったです。自分から草壁に腕を回したり、躊躇なく「あーん」されたり、こたつに入りながら草壁にぴったりくっついていたり。お堅く見える佐条も、やっぱり好きになった人には甘えたいんだなぁと。…