中原一也さんのレビュー一覧

隣人はチャイムを二度鳴らす 小説

中原一也  ひたき 

「二度目」が生んだ幸福

某有名小説を連想させるタイトルに
ミステリなのかな?と思っていたら、意外にも
非常に切ないヒューマンドラマでした。

受けの坂梨は、過去の恋愛のトラウマで
脱け殻のように生きているサラリーマン。
人と関わろうとしない坂梨を変えていくのが
マンションの隣の部屋に越してきた
気さくなオヤジ・青柳(攻め)です。

恋人が自分の妹を好きになり、フラれた過去。
坂梨の苦しみは、恋人に裏…

10

隣人はチャイムを二度鳴らす 小説

中原一也  ひたき 

人を許す勇気

作家さんが何年もあたためてきたお話だけあって、伝わるものがありました。
本当に胸を締め付けられるような切なさがありますが、それを乗り越えられた主人公たちに心を込めて拍手したいです。
このふたりにはこれから先はずっと幸せでいてほしい。

智之は過去に囚われていた。元は親友だった恋人から別れを切り出されたが、原因は自分の妹だった。それが納得できない智之は仲の良かった妹にも恋人にも酷い言葉をなげ…

7

Libre Premium リブレプレミアム グッズ

総勢46名!

たくさんなので、自分が気に入ったものだけを少し。

・鹿乃しうこ「お買いおのに行こう。」
「P.B.B」と「Punch↑」のコラボ番外編4ページ。攻め同士が怪しい道具の買い物で盛り上がる話でした。

・大和名瀬「怒」
「教師も色々あるわけで」番外編2ページ。井吹は喜怒哀楽を怒でしか表せない男だったというオチ。

・直野儚羅「卵の話」
「卵の日」番外編3ページ。オールとプラティーン…

3

悪徳の楔 小説

中原一也  陸裕千景子 

七人のヤクザ達の修羅場超え

不甲斐ない名倉組に見切りを付け、自分達で天下を取ろうと意気込む黒田、二宮ら七人のヤクザ達。
黒田は普段から男女問わず人前構わず盛っていて周りに絶倫ぶりを見せつける獣のような魅力がある男だが、今回は二宮他のヤクザ達を率いての攻防戦で見せるパワーにも圧倒される。
他人に対しては人情を見せない男かと思ったが、自らの懐に飛び込んで命を差し出すほどの舎弟には同じように懸命に守ろうとする姿に男気が溢れてい…

5

悪徳の褥 小説

中原一也  陸裕千景子 

どこまでも貪欲な男

ヤクザとしての若頭の男ぶりに惚れ込んで忠誠を誓う二宮と、彼の忠誠心だけでなく身体も想いも丸ごと支配したいヤクザの若頭・黒田。

名倉組内の後継者に不服がくすぶる中、黒田は他の信頼のおける舎弟を引き連れて反旗を翻す。
二宮は一人だけ置いていかれた事で屈辱感を持ったまま、不本意にもヤクザとしての器が小さい舎弟頭の指示に従いながら裏切り者となった黒田の後を追う。
それも全て策略の内とはいえ、穏や…

4

悪徳の楔 小説

中原一也  陸裕千景子 

クレイジーな主従関係に萌!

『悪徳の褥』の続編。
相変わらずハードでバイオレンスなヤクザの世界観に、新キャラもいい味出していて、前作同様パンチの効いたヤクザ物となっています。

名取組を辞め、自らが組長となった黒田(攻め)と
彼の右腕で愛人の二宮(受け)。
個人的に、この作品の萌ポイントは
部下に「抱かれてもいい!」と慕われるほど男前で
初対面の医者から「あんた人殺したことあるだろ」と
恐れられるほど凶暴な一…

9

濡れ男 小説

中原一也  梨とりこ 

気持ちはちゃんと伝えよう

これはちょっと評価が難しい作品でした。
主人公たちの人物像や心情がどうもわかり難かったです。

友達だったところから関係が発展しているにもかかわらずお互いを信じてない感じとか、ちゃんと話せばそんなにこじれてないだろうとか、なんか微妙に不自然な感じがしてしまいました。

攻のSな部分も中途半端で、そもそも受もMっぽさがあるわけでもないし、人物像も前半と後半で変わり過ぎな気がしてどうもつかみ…

1

欲望の犬 小説

中原一也  國沢智 

愛しいわんこ

もともとCD版でハマって原作を読んで大好きになった作品です。新しく出し直されると知って首を長くして待っておりました。

えっちシーンが盛られてます。ちょっと台詞が変更されたシーンもありました。どちらにしてもエロくなってます!

追加されたSS「アダルトな恋人」
大貫は新米検事としてなんと水上の元恋人の幸田の下で修行中。そんなストレスフルな恋人に水上は…
にやけてしまう美味しいSSでした…

11

極道はスーツに二度愛される 小説

中原一也  小山田あみ 

今回はあるあるネタでした

あらすじは公開されているので、それ以上のネタバレはなしでレビューします。
前回まではサスペンス調だったので、今回はどういう展開かな?と思いながら読み進めて、あ~、そうきたか~のBLあるある設定、ズバリ記憶喪失でした。

恋人であるヤクザ、芦澤のお仕事の暗い部分に悩む榎田さん。実際に目の当たりにする機会があって、交通事故をきっかけに芦澤に関する記憶だけなくしてしまいます。
ヤクザの仕事からは…

0

Lovers Winter Fair 2013小冊子typeBLUE グッズ

こんなところで

つい、思わずサカってしまいました的な番外編集。
いおか先生の「リロード」シリーズの二人は、普段電車通勤していない二人が、たまたま仕事終わりが一緒になってので地下鉄に乗って飲みに行くことになったら帰宅ラッシュに遭遇してしまい、満員の社内で密着している内に…という駅トイレ編。
中原先生の「美獣とケダモノ」の二人は、嵐の夜、ママを先に帰して一人店に残っていた裕一郎の所に、ずぶぬれの直忠がやって来て……

0
PAGE TOP