中原一也さんのレビュー一覧

野良犬を追う男 小説

中原一也  水名瀬雅良 

野良犬は誰だ

あらすじから「野良犬を追う男」って須田のことだと思って読み進めたのですが(野良犬=冤罪の真犯人で、組織を超えて手を組んだ二人が冤罪を晴らすお話?)…全く違いました。野良犬=須田で、タイトルは新垣のことを指しているようです。

かなりハードボイルド色の濃い作品でした。二人が置かれている状況や組織のタフさと新垣に惹かれる気持ちに抗えない須田の弱さの対比が、切なくもあり、悲しくもあり。須田は極道らし…

4

双子の獣たち 小説

中原一也  笠井あゆみ 

さしずめ調教師?

義兄弟が大好物で、ガチ兄弟はあまり読む機会はないのですが。
笠井あゆみさんのイラストにどーしても惹かれて手に取りました。

溺愛兄弟は義理だろうがガチだろうが萌える。
完全なる禁断はやはり今一歩乗り切れないのですが、それを上回るイラストの素敵さと双子たちのキャラの魅力とお兄ちゃんの絆されに楽しませていただきました。

駄目だ駄目だと言いながらも完全に拒みきれないお兄ちゃん。
苦しいほ…

0

淫猥なランプ 小説

中原一也  立石涼 

色んなもので例えてます(笑)

平凡サラリーマンの匡。
ある日いかがわしいおばーさんからランプを売りつけられたのですが…なんとこするとランプの精がご登場。
しかもそのランプの精、無精髭をたずさえ精悍な顔をした、オヤジなのです。

もうね、最初から最後まで思わず笑ってしまうところがたくさん。
まず名前wどうよその名前w
そして何故ピンポイントでソコwどんな技だ匡。
そしていちいちキファーフの言葉が胡散臭い(笑)
大…

2

淫雨 小説

中原一也  國沢智 

重く深い作品

まるごと一冊がひとつのストーリー。

作品は、現在の状況と過去を交互に読んでいくような
進み方となっています。

痛いお話でした。
決して悪い作品という意味では無く、まさに「趣味ではない」
という印象。
というのも、自分自身、現在はどっぷり甘々が好みとなっているため
愛の深さは十分感じられたのですが
それでもやっぱり・・・苦しいなぁ辛いなぁ、と思いながら読んでしまったので
G…

2

悪徳の楔 小説

中原一也  陸裕千景子 

血の契り

『悪徳の褥』の続編。
ヤクザの世界をたんまりと堪能できる、なかなかハードなお話となっています。

やはり黒田の非情さと傲慢さ、そして芯の通った任侠魂と、二宮のストイックだけどウチは熱く、どんな時でも黒田を信じる強さが魅力的。
そこに二人の艶っぽさが加わって、より濃厚エロスとなっています。

今回は黒田一派がとんでもないピンチを迎え、二宮もかなり厳しい目に遭うのですが…それでもやられてば…

4

悪徳の褥 小説

中原一也  陸裕千景子 

ハマれば中毒。

ヤクザものはけっこう読んできましたが、ここまでワルな男はなかなかいない。
若頭の黒田。
傲慢で外道、他にも挙げればろくでもない単語ばかりを思い浮かべるんですが。
平気で色んな女・男に手を出すし、やることは無茶ばかり。
けれど惹かれてしまうのは、黒田の持つ溢れ出る魅力のせいなのか。
破天荒で非道だけど、それでも仲間に対する筋は通っており、ひとたびこの男の魅力に気づいてしまったら中毒になって…

3

不器用、なんです 小説

中原一也  鬼塚征士 

刑事同士の恋愛

1冊丸ごと表題作です。
操られたかのように次々と男達が若い女性を襲う暴行事件の謎解きと、それを捜査する二人の恋愛模様の話です。

約十年前の麻生の妹が殺害された事件が関係するので、シリアスではあるのですが、どことなく底辺にコミカルな雰囲気が漂っていて読みやすいです。

刑事同士なので恋愛なんてご法度な世界のはずなのですが、「狂犬」百済を扱えるのは麻生だけなので、恋人だとバレようが二人を引…

2

濡れ男 小説

中原一也  梨とりこ 

大阪弁も色っぽいですな!

京都弁BLを探している時に、教えていただきました。
表紙は綺麗だし、ああん、もう!京都弁のエロはたまりませんがな!とほくほく読んでいったら、………あれ?

これ京都弁やない、大阪弁や!

お、おう。方言BL好きなのでいいのですが、関西弁の大きなくくりでお勧めされたのかも。
あ、でも、大阪弁でも喘ぎはいいですね!最中の「あかん」があかんです(笑)

で、気を取り直して読んでいったの…

4

悪辣色男 小説

中原一也  奈良千春 

表紙はエロ控えめですが・・・

39歳妻子持ちがリストラされ、やっと見つかった再就職先は男性専門会員制倶楽部で、オーナー直々に仕込まれちゃって、女に興味がないことを認めずに生きてきた受の価値観が壊されるけど、受はM属性だったので嫌だといいつつ感じてしまい、最後は攻を愛してしまう、というお話です。
攻が受にねっとりと執着しているので、話の雰囲気は暗めです。
私はエロ目当てで購入したので満足でした。
受が妻子持ち、腸内洗浄の描…

3

ブラックジャックの罠 小説

中原一也  小山田あみ 

どちらも男前

食事シーンが多いです。
そして、それらを美味しそうに食べる鵜飼が堪らんのです(笑)
ストレスによる味覚障害の西沖は味が分からないので何を食べようが頓着していないのですが、一緒に食事をする鵜飼が本当に美味しそうな食べっぷりを披露します。
一緒に食べている西沖も、旨いものを食べたいと思うようになるし、味がしないにもかかわらず美味いものを食べているような感覚になります。
一人で食べるよりも誰かと…

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