中原一也さんのレビュー一覧

愛していいとは云ってない 小説

中原一也  奈良千春 

甘さ控えめ、ノワールな味わい。

「愛〜」シリーズのスピンオフ「愛しているはずがない」の続編、
斑目弟(ヤクザ)×湯月(バーテンダー)。

前作で、一度は斑目を裏切った湯月は自分の意思で斑目の元に戻った。
斑目の前で酒を作る高揚、酒を作っているときだけは対等。
その湯月が、昔の仲間ショーゴとの再会し、
またもや斑目の元を離れて事件に巻き込まれていく……。
彼の過去が明かされながら、斑目への一筋縄ではいかない思いが描か…

8

愛と獣-捜査一課の相棒- 小説

中原一也  みずかねりょう 

ちょい悪おやじ×真面目な新米刑事

幼いころ両親と兄を事故(事件)で亡くした泉は、近所の交番勤務の一色に憧れて刑事の道へ。
若くして視庁捜査一課に抜擢された泉は一色と一緒に働くことになりますが、一色はだらしない不良刑事で真面目な泉とは水と油の関係。
オヤジ発言連発の一色と間髪いれずに小言を言う泉の息がぴったりで良かったです。

今回は凶悪事件の捜査に重点が置かれた作品でサスペンスものとして読み応えがありました。
軽い処罰だ…

6

破廉恥なランプ 小説

中原一也  立石涼 

思わずウルっと泣いてしまった

笑いあり、涙あり。
エロあり、人情?あり。
その上活劇もあり、のテンコ盛り。さすがBL界のエンタメ王?中原一也先生だ!
冒頭、いつものキファーフのどーしょもない下ネタや、ランプの精の皆様の長〜いフルネームなど、お笑いっぽいのが苦手な方は本を閉じてしまいそうです。
今作は新キャラ、美しい女王様的なイシュタルが登場します。高慢ですぐキファーフを誘うイシュタルですが、心に秘めた何かがありそう。

4

愛と獣-捜査一課の相棒- 小説

中原一也  みずかねりょう 

犯人探しに夢中になりました

1冊丸ごと表題作。泉(受け)の視点で進んでいきますが、一色(攻め)の視点もちょっとだけあります。

「犯人探し」ミステリーに、誰の心にもありそうな「犯した罪状の重さ」と「判決の軽さ」への不満から私刑へ傾きそうになる心理を絡めた作品です。

単に犯人が分かっておしまいではなく、泉が「獣」へ誘惑されるのを一色が「愛」で止めようとする展開が良かったです。一色も犯人も泉にはとても魅力的な声であるの…

8

逃した魚 小説

中原一也  高階佑 

表紙に裏切られる。

ペンネームの感じとか作家さまの扱う設定やなんかのイメージから、シリアスで重めの作風なのかと思っていたんですよね。初めて読んだのは『極道は〜』シリーズですが、意外にカラッとした語り口にそのイメージは払拭されました。。

あらすじはほぼ読まないクチなので、高階先生のカバーイラストといいタイトルといい、なんとなく暗くてゾクッとするようなお話なのかなーと予想して読み始めたんですけど…、当ては外れて、ぷ…

3

双子の獣たち 小説

中原一也  笠井あゆみ 

双子もの、初受け入れ!

なんとなく双子兄弟ものって、エロエロのものしかあったことがなく
しかもやって終わり的なものが多かったので苦手でした。
(要は自分的にハズレてた)
周期的に発病するようで、エロエロしいものをもとめては
周期から外れた時に読んで、うーん趣味じゃない とがっかりする繰り返し。
学習しろよ 自分! と思っていたら!

なんだ、これー 双子兄弟ものだけど、全然OK!(3Pはもともとokだった)…

2

野良犬を追う男 小説

中原一也  水名瀬雅良 

好きです、この空気感!

電子書籍版を購入。
丸ごと1つのお話です。
挿し絵なし、あとがきありでした。

いやー、好きです。
こんな背徳感&閉塞感あふれるお話。
終わりかたも、賛否両論ありそうですが、
本作の雰囲気に合っていて、私はこれで良かったと思います。

でも、これ、BLではない。
この二人の関係は、ラブではない気がする。
かといって、友情でもない。

なんだろう?

うーん………

2

愛と獣-捜査一課の相棒- 小説

中原一也  みずかねりょう 

犯罪をめぐる人間ドラマ

あらすじ:
捜査一課の新人刑事・泉(受け)は、先輩刑事で相棒の一色(攻め)と共に、ある連続殺人事件を捜査することに。
犯人の狙いは、過去に人を殺したことのある前科持ちばかり。
やがて、ターゲットは過去に泉の家族を殺した人物にまで及び…

連続殺人事件の捜査をメインとした刑事ドラマ。
犯罪というものを刑事や加害者、被害者遺族等の視点から多角的に描くシリアスな作品です。

幼い頃、家族…

12

欲望の犬 小説

中原一也  國沢智 

エロくて切ない年下攻めラブ

私も前のレビュアーさまと同様CDを先に聴いて好きになり原作を読みたくなってラピス文庫版を読みました。
もう十分楽しめたので新版を読まなくても、とは思いましたがやはり読んでみて正解だったと思います。
旧版もドラマCDも十分エロエロでしたが、加筆され一層エロ度が増していました。
ただし、イラストは奈良千春さんのほうが個人的には好きなのでこの点は残念でした。
國沢智さんのイラストもいいとは思いま…

6

はだれ恋 ~拾われ男の妄想~ 小説

中原一也  小山田あみ 

恩義と欲望の狭間で

私にはお久しぶりの中原さんでしたが
小山田あみさんの挿絵との相性がグンバツなので
手にとらずにいられませんでした!!

度々変わる母の男に手を出され、
快楽を教え込まれた了は
17歳の時に母からアパートを追い出され
路頭に迷うところでした。
ある男に声をかけられ
連れていかれた部屋で男の奥さんが
優しくご飯を食べさせてくれました。
拾ってくれた男・八尾は
旧車専門の修理を行…

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