中原一也さんのレビュー一覧

愛しているはずがない 小説

中原一也  奈良千春 

神様、仏様、斑目様!

愛してシリーズの斑目弟×愛人のバーテンダーのスピンオフです。兄編を読んでからだいぶ時間が経ってたせいか、全く別のお話として読めました。
結果…これまで食わず嫌いしていた鬼畜とも言える893攻めが、自分に取って『あり』だったことが、一番の驚きでした!斑目のその迷いのないゲスぶりは、いっそ清々しくもあります(笑)。本気で実の兄を殺そうとする極悪非道のクセして、坂下先生を捕らえて自慢する子供っぽ…

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愛しているとは限らない 小説

中原一也  奈良千春 

捩れの先にあるものは……

 『愛して』シリーズのヤクザの斑目弟と愛人のバーテンダーのスピンオフ3作目。

 今回、斑目に恨みを抱く人間から釜男を盾に取られ、斑目を殺すよう湯月が脅されます。一度は、釜男のために斑目を殺すことを決意した湯月ですが……。斑目に勘付かれてしまい、折檻という名の激しい悦楽へと堕とされます。それはもう、これまでの逃亡や火遊びの浮気の非ではない、中原ファン期待の至上最悪のお仕置きをされるわけです。あ…

7

野良猫とカサブランカ 小説

中原一也  実相寺紫子 

サクサク読める一冊でした。

主人公の律は、男関係にだらしない元キャバ嬢の母とその男たちからDVを受け、そんな家庭から逃げ出すために美少年趣味の男に「飼われて」いたという過去を持つ青年。そのことがトラウマになって、美しい容姿を隠して目立たないようにしようとしているのに、「自分は男に飼われていた」と敢えて暴露してハスッパに振る舞ってしまう…という捻れた思いを抱えています。

そんな律を父親のように見守っているのが定年前の刑事…

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妖精ハンター×DT〜四十歳童貞男の逆襲〜 小説

中原一也  國沢智 

タイトルで勘違い注意

タイトルで、妖精ハンターが攻めでDTが受けのお話と勘違いしてました。
…全く違います!
妖精ハンター(主人公・表紙のカレ)は受けで、DTでもありません。
DTは受けでも攻めでもなく、捕獲対象者。
勘違いしまくりで、自分に苦笑。

攻めは部下の犬山。
料理上手で性格も良いイケメン。
この犬山の大型ワンコっぷりが好感もてるんだけど、犬山の阿久津への愛を語る内容がいちいち吹いてしまいます…

3

「妖精ハンター×DT~四十歳童貞男の逆襲~」出版社共通SSペーパー グッズ

非日常的な日常

本編後の話。

結局、その後も妖精ハンターを続けているので、捕獲道具の影響で一度は散ったはずの翅は、またまた阿久津の背に生えて、その度に部下の犬山にケアをしてもらうのが日常と化しています。

阿久津の背中に軟膏を塗るうちに、ムラムラしてきた犬山は、衝動のままに阿久津の背中にキスをし、咎められるとお得意の仰々しい妄想変態っぷりで賞賛しまくります。

そうなると、暴走は止まりません。しかし…

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覗く瞳、濡れる心<特別版> 小説

中原一也 

判る人には判る、魔性の男、桐原

新人時代に発売された本の新装版だと知らずに購入。

過去に躰の関係があった久瀬(攻め)と桐原(受け)。
賭けから始まったとはいえ、心の中には存在した愛情。しかしその関係はわずか半年で終わりを告げる。
久瀬が突然、桐原の前から姿を消すことによって。
それから約六年半が経ち、唐突に久瀬が桐原の前に姿を現す。
「お前を迎えに来た」
その言葉は果たして本気か冗談かーー

無自覚に色気を垂…

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妖精ハンター×DT〜四十歳童貞男の逆襲〜 小説

中原一也  國沢智 

女子の求めるオヤジ象がここに!

電子書籍で読了。挿絵有り。

中原さんと言えば「オヤジ」なわけですが、今回もステキでございました。
「オヤジ」って聞くと、どっちかって言えばマイナスイメージだと思うのですよ。「30歳過ぎてDTだと妖精に」っていう話が受けちゃうのも「オヤジ」と「妖精」のイメージギャップが面白いという(おまけにDTだしね)言葉遊び的な部分が大きいんじゃないかと思ったりするし。
このお話の阿久津氏も、普通の会社…

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よくある話。 小説

中原一也  朝南かつみ 

なかなか面白い

天然マジぼけな課長、袴田。AV女優の妻と別れやけ酒をのんでいるところに部下の池田があらわれ。。。

天然メガネの袴田(私の中ではメガネ美人設定で読んでましたが)と、スパダリ部下池田のカップル。人もうらやむスパダリ(仕事ばりばり、イケメンモテモテ)なのに、やや残念な性格なのが面白い。お気に入りのAVについて熱く語ってしまったり、課長に一途すぎて暴走するなど。

猪突猛進な犬、池田の猛攻撃でや…

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ふしだら者ですが 小説

中原一也  小山田あみ 

なかなか面白い

冴えないおじさんが、妖精の呪いで男にモテモテ、というギャグっぽい設定で、前半はぐいぐい押していきます。

モテモテな皆川は、本当にだらしなくて、お仕事も適当(でも人情はある)、男も食い散らかして名前も知らないほど。いつも別れ話でもめると幼なじみの高森に彼氏のふりをして助けてもらっています。

ここまでだとよくあるストーリーなんですが、後半がシリアス。ひょっとして前編は中編として発表され、後…

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妖精ハンター×DT〜四十歳童貞男の逆襲〜 小説

中原一也  國沢智 

ツカミはおバカ

…と言ってもいいかな?決してdisってないですよ!ないですけど、中原先生の繰り出すオヤジギャグに慣れてない方にはちょーっと難易度高いかも〜。
まずタイトルから何のこっちゃ感がありますね。
主人公が40才DT?
いえいえ。読み進めるとわかるのですが、主人公は「妖精ハンター」の方なんです。
でもそこまで行き着く前に、「男にモテる魔法」をかけられた阿久津喜晴が、部下で一回り年下の犬山から官能小説…

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