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一穂ミチ 竹美家らら
おきた
ネタバレ
一穂先生の作品は、わんわん泣ける描写やぐわわっと胸を突き刺すように萌え悶えるエピソードよりも、どこかほっとする展開と思わず付箋をつけたくなるような小さな掛け合いが光るので大好きです。 今回一番涙腺にぐっと来たのは前半のアクセント辞書のエピソードだったのですが、ここ以外でも印象的な部分が萌えたり泣けたりする重要なシーンだけではなくて、ちょっとしたやりとりや地の文の中のさりげない一節でとてもぐっ…
みんみ
本編『イエスかノーか半分か』も個人的に大好きな作品ですが、こちらはさらに上をいきます。すっごくすっごく良かった! 相変わらず計の心の中での毒舌は絶好調だし、潮との夫婦漫才なテンポ良い会話も面白い。もちろんエロもあります。さらに今回は計の両親も絡んできて、笑いあり切なさあり感動ありです。2段組構成でボリュームもあり。 『オールアイニード』 季節はクリスマス、テレビ局の特別イベントとして…
玄上八絹 竹美家らら
雲絶間姫
以前、某誌の編集さんがおっしゃってました。少年漫画なら1巻まるごと延々アクションシーンもアリだけど、少女漫画でそれは許されないと。随所にこまごまと情景や心理描写etc.を挟んでやらないと、読者に飽きられてしまうのだそう。ではBL小説ではどうなのか? やっぱ読者の大部分が女性だと、ラブ1アクション9みたいな配分では少々厳しいかな、一般受け、という点では。 わたし自身は結構ノリノリで読みま…
久々に号泣してしまいました・・・かなり恥ずかしい。それも泣きのスイッチが入ったのがかなり変則的で、おさらいのつもりで2度目に読んだ時だったので自分でもびっくりしました。多分1度目は、とにかく結末が知りたくて先へ先へと急いだので、登場人物それぞれのの微細な心の動きを掬い上げてシンクロするまでに至らなかったのでしょう。独特の文体の癖になじむまで多少もたついたというのもありますが。 主人公は警…
ココナッツ
『犬』シリーズ、二作目になります。 ただわたしは、一→三→四巻と読み、こちらの作品は飛ばしておりました。 それはひとえに攻めキャラのSM仕様のせいで。 三作目と四作目はちょっと舞台が違うので大丈夫なのですが、こちらは前作も読まれてからの方が良いですね。 ちなみに四冊の中で、一番萌えよりも戦闘シーンが多いように思います。 ********************** 攻めは外国で傭兵…
高律
以前に読んだ作品を読み返してみました。 いつも思いますが、文章が素敵ですね。 そして読んでいてドキドキするストーリー展開 最初はBLらしさはないのですが、内容に引き込まれます。 恋人(女)とのセックスレスに悩む男と 思いを寄せる幼馴染との同居生活に何か引っ掛かりを感じはじめた男が いろんなハプニングや偶然という簡単な言葉で片付けられない出会いをします。 この4人の複雑な人間模様。…
snowblack
恋人なのかなんなのか…… 体は繋いでいるものの、 唯人の感情とは離れた栫との関係は よくわからないまま過ごす嵐。 「アイランド」で、母方の不思議な血に捕らえられた島から 白馬の王子さまよろしく救い出しに来た拵。 しかし、どうも彼らは以来全く接触がないらしいまま 時は巡りマフラーが必要な季節に…… そんな中、父が腰痛で入院との連絡が入り 久しぶりに実家に戻る嵐だが、熱を出して寝…
一穂作品においては、圧倒的に受けに個性的、というか、エキセントリックな人の割合が多いような気がします。なので、おのずとその作品全体のカラーを支配するのも受けで、作品が好きになれるかどうかも、その受けの「変さ」加減をめでることができるか否かにかかってくるようです。 本作の受け、計は、中でもかなりの変路線を突っ走った性格なので、一般受けはしそうにない。でも結論から言うと私は嫌いじゃないです、…
作家買いです。 局アナという、芸能人とは違うけどテレビに映るある意味有名人。 そんな計が、外での作った自分と 帰宅後の素の自分半分半分を使い分けるのですが そういう世界の人って多かれ少なかれ外の顔ってある気がします。 計の場合、かなり極端ですが仕事上の顔と素顔は多少違うもの。 両方の自分を潮に知られてしまったことで どちらも同じ自分であることを告白するタイミングを逃してしまいます…
イサヲ
品が良くてソツがなくて日々絶え間ぬ努力もしてて、これぞ王子といった感じの素敵なアナウンサーである計の、素の姿の粗暴さが最高。語彙を多様に使える作家さんだからこそ、汚い言い回しもうまいんだなあ。同一人物とは知らず両方の計に会ってる潮が、いつ気づいて破綻になるのかハラハラしながら読んだけど、そうはならないってとこが意外だった。なにをしても許してくれる器の大きい潮が、ついに怒った時のセリフ・・・かっこえ…