しみず水都さんのレビュー一覧

慰愛 下僕の花嫁 小説

しみず水都  一夜人見 

復讐めいた恩返しに、下克上めいた下僕

全部読み終わると、なんと甘いお話でしょうか♪
大政奉還を迎え、権力をなくした元名家がなんとかやっていくために起こした当時流行の製糸工場の、機械を新たに買う財力がないために、その商談に次男(まだ学生)を向かわせる。
すると、その貿易商は実は、昔養育係として主人公は慕っていたが、長兄や叔母からはその出自から蔑まれ虐待されていた、川の決壊で行方不明になった、その人だった!
融資のカタに機械が納品さ…

2

月は執愛の闇に濡れ 小説

しみず水都  木口薄荷 

後半がいまいち

特殊な設定の割にぬるい展開だと思いました。
1度目の新月の夜のシーンまでは中々楽しめていたのですが、ここがピークで後はさらっと読み進めてしまいました。
互いに誤解はしているものの、温士は心の中でひたすら思ているだけなんですよね。主人公が動かないので後半はいまいち盛り上がらず。
むしろ本編後の話の秀由岐の執着っぷり。何故あれをなんで本編で出さなかったのかと思いました。本編の彼は良い子ちゃん過ぎ…

0

あまい愛をあなたが 小説

しみず水都  乃一ミクロ 

さすが、ですね。

感想を一言で言えば、しみず水都さんが好きな方は読むべきです!

これに尽きます。
結構イタい話です。表紙は甘々ですけど…。
わたし自身以前に何度かしみず水都さんの作品を読んでて、
けっこう好きなお話を書かれる方だったので
この作品もかなり楽しめました。

母の再婚によって新しく兄になった慎一と同居することになった未希生。
初日からキスされて甘やかされて幸せいっぱいと思いきや
慎…

3

蜜のしたたる王国で -愛の標- 小説

しみず水都  東野海 

凌辱から始まる運命の愛

自国で異母兄の企みで長らく地下牢に幽閉されていた
受け様は、ある日敵国の襲撃を受け地下牢から
連れ出され、敵国の捕虜となってしまいます。
自分の味方の家臣たちの進言で身分を隠して
敵国の王子の慰み者として凌辱されます。
でも、身分は既に知られていて・・・
それもまた異母兄の出まかせのせいでしたが
受け様の家臣を思う気持ちに偽りの無い事を
悟り、扱いが少しずつ良くなっていきます。

5

清らかで淫らな禊 小説

しみず水都  ムラカミユイ 

色子の家系って、とっても萌えです。

村の地主であり神主の家の跡取りと同じ村で地主の加護を受け
彌嶋焼陶工の後継者になりたいと願う二人のすれ違いの恋。
攻め様は代々村を守る家の跡継ぎで東京でも手広く事業を
手がけているのですが、昔から村に縛られるのが嫌で
村から離れて海外で事業をする事を目標にしていました。
そして受け様は、彌嶋焼陶工の後継者になる為の努力をしてますが
継母が異母弟に後継者を望んでいるのを知り、また父親も

2

月は執愛の闇に濡れ 小説

しみず水都  木口薄荷 

初恋同士

月齢が関係する症状と、それにまつわる不思議な血統の設定は面白かった。

自分の特殊な体質が原因で、めまぐるしく変化する状況に対応出来ていない温士には辛い展開が続きます。(情報が足りていないのは読者も同じなので追体験できますが)

本当に感想書きにくい。読んでいる間は楽しませてもらえるのですが、後には何にも残らないという。

終盤まで互いに誤解してすれ違う二人だけど、んーなんだか物足りな…

0

淫らな檻と甘い枷 小説

しみず水都  みずかねりょう 

再会後がいいんです!

この挿絵の汞りょうさんの描く体のラインがなまめかしくて大好き
なんですが、マンガを描かないせいか、はたまた人気作家さんの
小説にあたらないせいか、あまり人気がないのが残念です。

この作品、評価にちょっと迷いました。
ラストでやっと2人が想いを通じ合わせるのですが、9年ぶりに
再会した攻には妻子がいる状態で、なのに、受と一緒に暮らそう、
ずっと愛していたと言いながら抱く...
妻は…

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魔淫の石 -愛人契約- 小説

しみず水都  砂河深紅 

ファンタジーかと思ったら結構現実だった。

題名から何やら魔力のある石なんかが出てきちゃって、エロエロ~♪かと思ったら全然違いました!
父親の宝石店が借金を抱えた為、その返済の為に金持ちの社長と愛人契約をするが、次第に愛しあい、、みたいな王道ド真ん中vな作品でした。

父親が宝石を扱い作成しているという仕事柄、鉱物に興味がありその手の大学進学を予定していた主人公・秋海が、珍しい石を手に持つとなにやらジワっとあったかく、少し淫らな気持ち…

1

虜囚愛人 小説

しみず水都  日吉丸晃 

嫁いびりかと思ったよ

なかなかにベタでアマな展開だったのですが、意外に最近スランプ気味の身には受けちゃんのいかにも受けな部分がよかったです。
チョッピリ神様的なファンタジーも入っていて、突っ込みどころも満載ですが、あえて封印して楽しめましたヨ。

何の苦労もない金持ちのお坊ちゃん・佳が、両親が詐欺に合いいきなりスイスに行くから後で来なさい、ってチケットを渡されて出て行くシーンにビックリ!
で、その借金元のファイ…

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愛は執淫の闇に啼き 小説

しみず水都  香坂あきほ 

逃れられない運命を愛で乗り越える話でした

「月は執愛の闇に濡れ」のスピンオフで、本家の兄のお話になります。
逃れられない運命を厭う主人公が、それを一緒に背負わされた従者を解放してやりたいと苦しむ姿がしっとりと描かれています。

新月がやってくると体に変調をきたして苦しむ秀士は10歳になった時、側に仕える者として、父に付いている弁護士の真原の弟・透が付くことになります。

朔久原の家というのが、男子にだけ特別な力が備わって生まれ、…

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