chikakumaco
『No.99:人間玩具』のスピンオフとなる執事編と、レナードとフィンのその後が描かれています。
執事のグレアムの過去を知る、新入りの執事、美しいアレックス。グレアムは前作でおそらく人気を博した思われ、本作ではメイン。そして、前作のラストのモノローグに通ずるエピソードも絡めています。…やっぱりそうだったのね。っていう。このグレアムとアレックスのドエロいセックス込みの恋愛も勿論見所ではありますが、(…
池先生は、『媚』シリーズに見られる極道もの(と、言ってもアレはアレで特殊な性癖のロマンスと言えなくも無いけれど。)よりも、こんな時代がかったファンタジーの方が良く似合う。執事のグレアムなんて、沢山の女子を虜にするだろうと思われる。彼はこの作品では傍観者の役割を務めているが、『バンフォード侯爵家の執事』で主役を張るキャラクターとなっていて、その見た目の美しさ、衣服の緻密な流麗さは筆舌に尽くしがたいも…
『媚の椅子』という、この何とも言えないSMプレイ風味のショートストーリーが、この後『媚の凶刃』シリーズと続いていくことになるとは…。この時は池先生も予想だにしていなかったと言う。
そうして、今、この物語の全体を振り返ってみると。驚くべき事に、加賦さんは既に韮沢の執着愛に囚われていて。思わず知らず、夢中にもなっているのだ。舞い上がってもいるし、韮沢が身を挺して護ろうとする事に憤り、部屋に閉じ込めて…
前巻までで、お互いの固く結ばれた恋情と絆、想い合う心と心を確かめ合った二人。
冒頭から結構な暑苦しさでおっぱじめており、事後、予定通り訪れた嶺石はそれを察してツッコミます。「新婚かよ。」その通りだよ‼︎加賦さんの為に卵焼きを作り、味噌汁を温め、エプロン姿で抱かれる韮沢。嫁!完全に嫁!聞けば、最初、料理が不味くて、笹寿司の大将のところに連れていかれたらしい。花嫁修行なの⁈ そして加賦さんの母、組長…
池先生もあとがきで触れてらっしゃいますが、『ギャグなのかシリアスなのか、よくわからない漫画』です。そこがいいんだけれども。初めて読んだ時は、額面通りというか、その緻密な劇画タッチの絵のままにシリアスに受け止めていましたが、よくよく読み返すと、そこかしこにギャグ的要素が散りばめられている事に気付きます。そして、極甘なラブストーリーでもあることを。冒頭で加賦さんはもぅ言っちゃってます。韮沢の中で果てな…
毎日暑いので。爽やかなものを…とは思ってもみたものの。この暑い中だからこそ、あえて、読み直してみたいと思うのだ。この蒸し蒸しとした熱気こもる感じが、この世界観に浸るのにピッタリと添う感じ。(因みに凍えるような寒い日にも寄り添う気はしています。加賦さんの熱を暖房に出来そうな。)滴るものは汗か、体液か。
当初、そのおどろおどろしいまでの緻密な劇画タッチに驚き、特にこの(2)は任侠的な意味で激しいので…
表題作の「ひんやり廊下、万華鏡」が大好きです。本当に短くて残念に思います。放課後の西館の廊下にはあまり人が来ないのかもしれませんが、永井先生はなぜか、準備室では無く、この廊下で生徒を抱く…というところから物語は始まります。準備室にはストーブがあるけれど、廊下は冷え切っていたことでしょう。その冷たさ。窓の外は冬の透明な空気。クラクラする頭をもたげて見えた空。稿左くんにはそれが万華鏡の様に見えたという…
「No.99:人間玩具」の続きのお話。
今回のメインは、執事のグレアムと彼に恋するバトラーのアレックスです。
この、アレックスという、かなり生意気で負けず嫌いな金髪の青年は、昔助けてもらったグレアムに一目惚れしてから、彼を一途に想い続けます。
そして偶然の再会を果たしてからその想いは強く燃え上がり、彼のグレアムへの猛アタックが始まるのですが…。
私自身、積極性がなく、受け身でいるか…