しろたん9610
『媚の凶刃』2巻並みの修羅場、再び。邵堅による加賦の父親への復讐、そして、それを受けての加賦の復讐。憎しみが憎しみを呼んで、物語はただ組の利益や矜持を守るために戦っていた時よりも、ずっとたちの悪い抗争へと展開していきます。ストーリーは非常に練られていたんですが、どうも以前のような緊張感はあまり感じられませんでした。邵堅の小物感が浮き彫りになってしまったためなのか、加賦と韮沢の関係が安定しきってい…
加賦と韮沢の濃厚さを極めた濡れ場については、もはや言うまでもなく満足度の高い作品でした。紙の方は分かりませんが、少なくともこの電子版では、池先生の技量がこれでもかと活かされた立派なモノも存分に拝めます。修正が軽くても綺麗目に、あるいはさほど力まずに描かれたモノが多いように感じる今の流行りの中で、これほどリアルに肉感的に、皮の感じまで伝わるほどに力を入れて描かれているのには、普段修正度合いをあまり…