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小野塚カホリ 団鬼六
まぎぃ
団鬼六氏の原作をコミカライズされたとのこと。 昔は侍であった大月は脱藩して盗賊の用心棒となっている。大月に剣の指南を受けた菊之助は、大月を探しに出る。殿の寵愛を受けるかわいい菊之助 (名前 :-)。 お互いに慕っているにもかかわらず、なかなかその本性をさらけ出せない。 実は、江戸時代の方が今よりも衆道に理解があったのかもしれませんが、そこはそれ。 盗賊のいじわるというか助けというかで、…
Sakura0904
ネタバレ
原作の方は未読なのですが、BLではなかったものをBLとしてリメイクした作品だそうですね。『美少年』とはまったく繋がりのない作品ですが、あちらで団先生と小野塚先生の掛け合わせがどういう風体になるのかは察していたので、やはりこの作品でも予想通りの耽美さを味わえて至福でした。移り変わる時代とそう簡単には変わらぬ武家社会の掟との間に捕らわれて、時折足掻きながらも相手への純情を貫くために覚悟が据わっている…
こういうドロドロの愛憎劇、嫌いじゃないですね。主人公を惑わせる美少年・菊雄がずっと男性の体ではあるけれども、心はかなり女性寄りというキャラなので、厳密にBLと言えるのかどうかは微妙なライン。でも菊雄は、たとえまったく痛みなく簡単に行える性転換手術がこの時代にあったとしても、恐らく女性になることは選ばなかったのではないか、と私は思います。男性なのにそこらの数多の女性より美しいという自分の容姿に、多…
ラムレーズン
まずコミックのサイズが少し大きめです。A5(A4の半分の方がわかりやすいでしょうか) カバーの美しさに惹かれて購入してみましたが… 胸糞注意作品でした。残念。 この作品の柱になっている日本舞踊の世界と併せもってみれば耽美ーーーなのかもしれませんが耽美が薄れさるほどの鬼畜の所業。 決して苦手なストーリーではないのですが絵柄が美しい分、生々しくて吐き気を覚えるレベル。 二度とページを開くことは…
絢
原作は、稀代のSM官能小説家である団鬼六先生が描かれた私小説。 BLではないが、昭和20年代後半の美しくて物悲しい官能的な世界感に浸ることが出来ます。 小野塚カホリ先生の作画着眼点がよく、古式ゆかしい世界観をしっかりと漫画で表現されています。 そして受けの菊雄が日本舞踊の御曹司なので、彼の性的嗜好に説得力がある。 本編の後に描かれていますが、菊雄が舞った演目について調べてみるとより作品…
カマ足
かの有名な団鬼六先生の原作を、小野塚カホリ先生が漫画家した作品。 思春期の残酷性と性への動揺と混乱を、荒唐無稽でありながら空恐ろしい現実味をもって描かれています。 こんなこと、自分の人生には起こらなかった。 でも、でも――― 起こり得たかもしれない――― もしどこかで別の選択肢を選んでいたら―――― 主人公「私」の菊雄への愛は確かにあるとき存在した、ただ「私」は若さ故彼を相手の…
団鬼六 小野塚カホリ
カイ
この方の作品は本当に痛いなぁ。 読むのを止められないけれど。 でも何故あえてオールカラーを出したのかは解らない… モノクロ版も買ってるんだけど、オールカラーも何となく購入。 山田たちに菊雄が捕まった時に「助けてやれ」と、どれほど思ったことか!! 後々に「私」が知る事実として、それらは「私」がいなくなった後も続いてたって事。 もうね、これ読むたびに感じる、「私」に対しての苛立ちと…
たまゆまま
この感覚は山藍先生の『長恨歌』を読んだ時に似ている。 ものすごく辛い。 一人の才能ある若者を皆で嬲り殺したんだと見えた私は、団鬼六先生の世界を理解していないのだろう。 SMというのは身体を痛めつけるという行為よりも、もっと精神的なものの方が大きいのか。 精神をどれだけ痛めつけられるのかというその手段として、肉体を痛めつけたり、これでもかという恥辱を与え貶めたりという方法を取るのか。…
飴玉
すごく衝撃的でした。 心理描写が複雑で、読み終わった後すぐまた読みこみました。 でも内容がヘビーすぎてもうしばらくは読みたいとは思いません。 ちょっと読み終わった後数日は頭の片隅に残ってしうほど暗く深い内容でした。 菊雄に救いが全くありません。 「私」と菊雄は関係を持ちながらも、結局のところ「私」は菊雄を愛してはいない。 だからラストで菊雄をあんな目に遭わせることができるし、菊雄も…
茶鬼
団鬼六氏の「鬼ゆり峠」を小野塚カホリさんが、その設定を土台にBLに仕立てた作品。 原作では親の仇討に出る剣士姉弟が、その仇に囚われて凌辱の限りをつくされるお話でありますが、 それを弟と、食客の剣士を登場させて絡ませることによりBL要素満載の作品に仕立て上げた小野塚さんの力には、頭が下がります。 江戸時代設定のため、言葉遣いなど言いまわしが独特ですが、それも世界観の一つでありますので、時代物と…