谷崎泉さんのレビュー一覧

リセット 下 小説

谷崎泉  奈良千春 

同じ傷を共有する無二の相手でも…

リセット下巻です。
わたし、谷崎さんの作品はほぼ読んだことがなかったために、はじめ上巻しか購入しませんでした。
激しく後悔いたしましたが…
軽くないBLでも読まれる方は、下巻もご一緒にどうぞ。


受けの橘田は容姿こそ、厳しさもありながらも優しげですが、自分の信念をその風貌の中にうまく隠す男。
今は警視庁捜査一課管理官で、上巻で起きた一家惨殺事件を担当しています。

攻めの倉橋は…

6

リセット 上 小説

谷崎泉  奈良千春 

人間愛

谷崎さんの本を、キチンと読むのは始めてだったと思います。
ひゃー、びっくり!というのが感想でしょうか。
確かにBL、でも内容はBLの枠から飛び出して空中で一回転してる感じです。
でも、読んでいて救いがあったのは、攻め二人がどんな形であれ受けを愛しいと思っていたからかな。


受けの橘田は優しげな容貌でありながら、子供の頃の母の死をきっかけに笑顔を見せることはなくなりました。
現在は警…

9

リセット 上 小説

谷崎泉  奈良千春 

ザ・小説

ふいに純文学小説を読んでるような感覚になることが何度もありました。刑事ドラマやミステリーなどとも違う、なかなかの読み応えでした。
くどくならない、濃すぎない、ギリギリのところの細かい描写などはBLジャンルを取っ払っても、個人的に好きです。

冒頭の男たち三人は、どの人が誰なのかぼんやり・もやっとした感じで始まっています。上下巻とも読み終えてみると、そのもやっとした感じを残したまま時系列でコト…

7

君の秘密 小説

谷崎泉  高橋悠 

巨漢の乙女に萌えました(笑)

主役は過去にこだわりを持っている元刑事と危なっかしい刑事とのラブなのですが、
元刑事の伊吹がマネージャー成り行きでしている相手のエコノミストで女装キャラで
人気だと言う毒舌キャラのタケコがとってもいい味だしていて、
別に主役キャラを食ってしまう感じはないのですが、巨漢の乙女キャラが素敵です。

ちょっと某女装タレントでコラムニストの○ツコさんをリアルに彷彿とさせる内容で
個人的に好感を…

5

君の秘密 小説

谷崎泉  高橋悠 

リアリティのある奇天烈さ

この作品の影の主役は
女装家タレントのタケコさんで間違いないでしょう!

高橋悠さんによる挿絵は必見かと。
デフォルメされまくったキャラデザがイカしてます。
(タケコと、姉の光代が並んだシーンなど
 まるでハンプティ・ダンプティのような…w)

真面目で不器用なメイン二人の恋愛は、
事件を追う流れでじっくりゆっくり進展。
ともすれば地味なストーリーですが、
タケコさんのコミカ…

4

君の秘密 小説

谷崎泉  高橋悠 

それはまるでマ○コのような♪

人気の女装家タレント(実はエコノミスト)のマネージャーをしている元刑事の伊吹と、タレントのファンだと接近してきた実はさる事件の容疑者を追っている刑事の組み合わせのお話なのだが、この物語を影でぐいぐいと引っ張って言っているのは実はその女装タレントのタケコさん!!
滅茶インパクトあるんですが、高橋悠さんのイラストもキョーレツですよ(爆)
読んでいて、あのマ○コがしゃべってるんじゃないか!?って脳内…

6

HAPPINESS HAPPINESS 3 小説

谷崎泉 

しあわせ、しあわせ、みんなしあわせ。

「しあわせにできる」シリーズ番外編同人誌の、総集編その3。

『しあわせ引越し大作戦・赤塚編』

本田が退寮を迫られ引っ越しした時の裏話。
久遠寺が、どうやって本田の引っ越し先を調べて、彼より先に白金の家に入り込んだか。
それを支えた黒子(=赤塚くん)の視点からのお話。
この頃本田はまだ久遠寺への自分の気持ちが認められなかったんですよねぇ、
なんて、懐かしい気分に……

『白金…

1

あなたの恋人になりたい 小説

谷崎泉  祭河ななを 

いくつになっても…恋する気持ちはキュンと素敵だな♡

いろんなお話を幅広く書かれる谷崎先生。
個人的には、長編ものや、日常生活に仕事を絡めたハード系のお話が好きだったりするんですけど…。
今回は、特別何が起こるわけでもなく、大人同士の可愛いらしい恋愛話がメンイになって、とても新鮮な気持ちで読ませて頂きました。

谷崎ファンの人には、「えっ⁉︎物足らなさそう」って思われるかもしれないんですけど⁉︎
確かに、王道でシンプルなお話でしたけど、受け…

2

嘘と蜜月 小説

谷崎泉  西村しゅうこ 

行く末は⁉︎ この先もずっと…感慨深かったです!

普通に出会って、恋をして…同棲をして、とても幸せそうなカップルの穏やかな蜜月のお話。
じゃあ、嘘は一体なんなんだろうと⁉︎
攻様の過去の同棲相手のことなんだろうかと、気になりながら読んでいったら、最後の嘘の部分の展開は、唐突でもあり、その内容がある意味衝撃的でもありました。

心情描写をとても丁寧に、大切にされて書かれる作家さんだけに、長編が多いのも頷けるし、そこが好きな作家さんでもあるの…

0

魔法使いの約束 小説

谷崎泉  陸裕千景子 

クリスマスの悲劇(笑)

 季節は巡り、春から早くもクリスマスシーズンに突入しました。

 医大を受験すると決めてから、瞳はいつもの家事に勉強と忙しくも充実した日々を送っています。

 そして、瞳の元に、ジェシカという女性が訪ねてきて、瞳はそこで、仁がどうやって大金を稼いできたかを知ることとなるのです。

 瞳と仁とでは住む世界が違いすぎるというジェシカです。彼女は仁のことを連れ戻しに来たのです。やっと一緒に暮…

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